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化学基礎の入試別対策「共通テスト対策」−化学基礎勉強法③


共通テスト化学基礎の特徴

文系受験生が共通テストで選択する理科基礎と呼ばれる科目群は、身近な諸現象を取り上げる中でその背後にある実感しづらい科学的な概念や法則を意識することがテーマとして挙げられています。

共通テスト作成方針にも

「日常生活や社会との関連を考慮し,科学的な事物・現象に関する基本的な概念や原理・法則などの理解と,それらを活用して科学的に探究を進める過程についての理解などを重視する」

という文章を見ても、日常生活との関連が強く意識されていることがわかります。

また、令和3年度大学入学共通テスト問題評価・分析委員会報告書によると、「化学基礎は,物質が様々な場面で人間生活に関わり,役立っていることを理解させるとともに,化学の基本的な概念や原理・法則を基に科学的に探究するために必要な資質・能力を育成する科目である。」とあります。単なる知識事項の確認のみならず、リード文や表、グラフ、実験結果に対しこれらの基本的な知識を実際に活用することも重要視されています。

化学基礎の出題分野は大きく「物質の構成」と「物質の変化」の2つに分けることができます。物質の構成は原子の構造など基本的な知識をしっかり暗記しているかがポイントとなります。一方、物質の変化は原子量、物質量また溶液の濃度、化学反応式をはじめとする計算問題が中心となります。 共通テストは、基本的に基礎から標準的な問題で構成されていますが、計算問題などは慣れが必要です。演習を疎かにしないよう気をつけましょう。

化学基礎の性質について詳しく述べているのはこちら

 

センター試験からの変化

共通テスト化学基礎ではセンター試験では見られなかった総合問題が出題されるようになりました。従来のセンター試験では大問の中の問題の関連性が薄く、第1問は知識、第2問は計算力などのように求められる力ごとに漠然とまとめられていましたが、共通テストの大問2は特定のテーマに関連した出題が見られています。知識問題や単純な計算問題中心の出題から、一連の実験や性質から段階的に考えを発展させていく論理的思考力も重視されるようになっていることがわかると思います。

全体のレベルとしてはやや軟化したものの従来通り基本的な内容をきちんと抑えることが得点につながる傾向にありますが、前述の通り共通テスト全体を通じての特徴である論理的思考力も要されています。例えば2021年度共通テストで取り上げられた「陽イオン交換樹脂」は化学の範囲であり化学基礎では取り上げられないテーマですが、リード文をよく読んで既習の知識と照らし合わせることで初見でも解答できる問題でした。こうした初見のテーマを用いた問題に対しては、演習を通じて慣れていくだけでなく、実験や教科書のコラムなどにも積極的に取り組んでいき既習の知識を活用しながら論理的に考える習慣を付けていくとよいでしょう。

また、化学実験をテーマにした問題やグラフや表から必要な情報を読み取る必要がある問題の出題も目立ちます。リード文がやや長くなったことや、計算問題の比重が大きくなったことからもわかるように、単なる暗記だけでなく、習った知識を元にグラフ・表を読み取ったり実験の示す内容について考えていく論理的思考力が必要です。

 

共通テスト化学基礎の構成

共通テスト化学基礎は大問二題からなり、大問一は小問集合問題、大問二は特定のテーマについて問う総合問題となっています。小問は2021年度が10問、2022年度が13問となっています。

試験時間は理科基礎(化学基礎・物理基礎・生物基礎・地学基礎)から二科目を選択し、合わせて60分で解答する形式になっています。時間配分に制限はないため、時間内であればどちらの科目にあたっても問題ない試験となっています。

 

問題第一問第二問合計
共通テスト(2022年)小問集合 10問
(化学結合、原子の構造、貴ガス、同位体、酸と塩基、物質量、酸化還元、イオン化傾向)
総合問題(エタノールの性質と蒸留について) 3問13問
共通テスト(2021年)小問集合 8問
(物質の分類、物質量、原子の構造、化学結合、イオン化傾向、酸化還元、燃料電池)
総合問題(陽イオン変換樹脂について) 2問10問
センター試験(2020年)小問集合 7問
(電子配置、周期表、分子の極性、物質の状態、実験操作、物質量、化学と人間生活)
小問集合 6問
(同位体、水溶液の濃度、中和滴定、pH、化学電池、イオン化傾向)
13問
センター試験(2019年)小問集合 7問
(原子の構造、混合物の分離、原子量・式量、気体の精製、元素・原子の性質、電子式、イオンからなる物質の利用)
小問集合 6問
(物質量、化学反応式の量的関係、塩の液性、中和滴定、実験操作、酸化還元反応)
13問

 

共通テスト化学基礎の対策

共通テストで化学基礎を利用する場合の勉強法について説明します。

化学基礎の全体のボリュームは比較的軽いため共通テスト直前に詰め込んでしまうことも可能ですが、こなさなければいけないタスクに追われがちな試験直前では最後まで手に付けられないという受験生も多く、他教科との兼ね合いを意識した計画的な学習が必要です。

最も安定した勉強ルートは学校のカリキュラムを軸に計画的に進めていくことです。年単位で少しずつ進めていけば日々の勉強時間はかなり少なくて済む上、十分な演習量も確保できます。

 

高1・高2

高1高2から化学基礎の勉強を始める場合、化学基礎の範囲は高2までに終わることになる場合がほとんどです。定期試験などをペースメーカーとして活用して、高得点を意識して勉強することが大切です。学校で配布されている教科書などを中心に学習を進め、教科書傍用問題集で演習をすることが基本になるでしょう。教科書や授業でわからない所については別途理解本を利用することも効果的です。

高2秋の共通テスト模試では8割の得点を目標に改めて復習を行いましょう。高3で他の教科の勉強時間を確保するためにも、早い段階から共通を意識して学習を進めていきましょう。

 

受験生

高2までに理解本もしくは教科書、また傍用問題集のすべての範囲を終わらせていることが理想ではありますが、化学基礎は受験生になってからでも十分対応はできます。

  • 半年~1年で計画を立てる場合
    ①理解本学習(単元別)→②教科書傍用問題集→①②を繰り返す→③過去問演習⇔必要に応じて①に戻る
  • 時間が確保できない場合(1~3か月程)
    ①理解本学習(全範囲)→②過去問演習⇔必要に応じて①に戻る

時間がない場合は教科書傍用問題集で知識の漏れなどを確認できない分、理解本をしっかり読み込んでから演習に移りましょう。知識確認も兼ねているため、わからなかったところや曖昧だった箇所は理解本に戻って必ず復習しましょう。また、共通テストは過去の問題と類似の問題が出題される傾向が強く、典型的な思考パターンや解き方を掴むことを意識することで本番での対応力も向上します。実際に試験を受けている想定で解くようにしましょう。

化学基礎の詳しい勉強法はこちら

 

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