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化学基礎の具体的な勉強法−化学基礎勉強法②


化学基礎を勉強する基本的な流れ

化学基礎の勉強をする基本的な流れは、

①教科書や理解本学習(単元別)+資料集→②問題集→①②を繰り返す→③過去問演習⇔必要に応じて①に戻る

となります。まずは、①で基礎知識を分野別に習得します。この時に実験装置や実験器具、炎色反応などは資料集を使って確認しましょう。器具の使い方や操作方法は共通テストでも出題されています。ある程度知識が固まってきたと感じたら、その単元について②に進んで問題演習をし、理解や知識に穴がないかを確認しましょう。特に計算問題は、①には殆ど問題がないため②でしっかりと演習を積みましょう。化学基礎は分野間の関連性はほとんどないため、分野ごとの習得が望ましいです。

すべての単元について①②を完了したら、過去問演習に移ります。過去問を解き、どのような出題形式かを確認しましょう。解いて終わりではなく、過去問勉強法で分析を行い、必要であれば①に戻って基礎を確認することも大切です。

▶︎過去問勉強法とは?

化学基礎の勉強法とは−化学基礎勉強法①でも述べたように、化学基礎は理論・無機化学・有機化学すべてにおける基本的な要素を学習するものです。基礎的な知識の暗記が必要であり、さらに理論分野の体系的な理解を重要視しています。以下で具体的な勉強法のポイントを解説していきます。

化学基礎の勉強法とは−化学基礎勉強法①

 

化学基礎勉強法のポイント

1.暗記 2.理解 3.計算

化学基礎では、暗記問題のほか計算問題も多く出題されます。①しっかりと基礎事項を覚え、②原理などを理解し、③計算するというステップを正しい順序で行うことが必要です。以下でそれぞれのポイントを解説していきます。

 

1.暗記

化学基礎では、暗記だけで対応できる問題が多く出題されます。しかし、それらを用いた計算問題の出題も少なくありません。例えば、「このときの物質量を計算しなさい」「この原子の質量数を計算せよ」などの問題がありますが、「物質量」「質量数」という用語が分からなければそもそも何を計算しなければいけないのか全く分かりません。そのため、計算できれば半分の点数は取れるというわけではなく、最低限の知識を身に着けなければ計算問題に立ち向かうことすらできません。まずは必要事項をしっかり暗記するという事を心がけましょう。

暗記に役立つ経験値を圧倒的に上げる暗記法-カード暗記法を、参考にしてみてください。

 

2.理解

暗記をするうえで重要なことは、例えば「陽子数と中性子数の和を何というか?=質量数」と暗記するのではなく、「質量数」が「陽子数と中性子数の和」と理解していて、自分で説明できることです。説明を聞いて用語を答えられるだけでなく、用語を自分の言葉で説明できるようにしましょう。また、化学基礎では様々な原理が出てきます。例えば化学反応式の係数は反応時の反応物・生成物の比に直結しますよね。ここで、水素と炭素の燃焼を同時に考えたとき、「2H2+O2→2H2O」「C+O2→CO2」という2つの化学反応式が出てきますが、「水素は2mol燃焼されたから、炭素は1mol燃焼したんだな」というふうに、別々の化学反応なのに反応物の比を一緒くたに考えてしまう例がとても多いです。厳密にはこの係数と比の関係は1つの化学反応式のうちでのみ成り立つので、このような使い方は誤りです。このように原理などをきちんとその意味まで理解していないと、正しい使い方ができません。自分で使いこなせるまでしっかりと確認していきましょう。

 

3.計算

基礎事項の暗記と理解を終えたら、計算問題に取り組みます。化学基礎で出題される計算問題は、公式や原理をきちんと使うことができれば簡単に解ける問題が多いです。とにかく基礎的な問題をたくさん解き、公式や知識の使い方を覚えていきましょう。「セミナー」「リードLight」などの学校で配られているものは、問題数も多く演習に最適です。

問題演習をする際のやり方として、「理解度別マーク法」「プロセス要約法」を、参考にしてください。

復習のやり方を変えて効率アップ-理解度別マーク法

理系科目の復習効率、解答力を劇的に高める勉強法- プロセス要約法

 

ここで、計算問題を解いていくときのポイントを紹介します。まずは実際の以下の問題を見てみましょう。

【問題】〔16 センター試験〕

ブドウ糖(グルコース、分子量180)の質量パーセント濃度5.0%水溶液は点滴に用いられている。この水溶液のモル濃度は何 mol/L か。最も適当な数値を①~⑥のうちから1つ選べ。ただし、この水溶液の密度は1.0g/㎤とする。

 

化学基礎ではよく見られる単位の変換の問題です。まず「質量パーセント濃度」「モル濃度」「密度」の意味を把握していれば、特別難しい問題文ではないはずです。きちんと基礎事項を習得した後に計算問題に取り組むようにしましょう。

質量パーセント濃度は溶質の質量を溶液の質量で割ったときの濃度なので、この値が分かっているという事は、あとは溶液の質量が分かれば溶質の質量が分かります。溶質の質量が分かれば、与えられたブドウ糖の分子量を用いてそれを物質量に直せます。したがって、あとは水溶液の体積を適当に決めて、それを質量に直した後、その溶液に含まれる溶質の質量を計算し、それを物質量に直して体積で割れば・・・というふうに、何段階かの計算を踏むことで答えに辿り着くことができます。このように、「自分がいま何を計算しているのか」を意識しながら計算しないと頭がこんがらがってしまいます。自分がしている計算の目的や対象を理解し、意識したうえで計算を進めましょう

とはいっても誰でも計算ミスや答えの対象の違いからの誤答はしてしまいます。これを少しでも防ぐために、「単位をつけて計算する」ことはその1つの対策になります。

例えば、

密度 [g/㎤] × 体積 [L] = 質量[g/㎤×L] = 質量[g/㎤×1000㎤] =  1000×質量 [g]

質量パーセント濃度 [%] ÷ 100 = 溶質の質量 [g] / 溶液の質量[g] = 溶質の質量 [g] ÷ 溶液の質量[g]

モル濃度 [mol/L] = 物質量 [mol] / 体積 [L]  = 物質量 [mol] ÷ 体積 [L] 

のように単位を明記して計算を行うことで、「物質量を体積で割るからモル濃度が出てくる」など単位間違いを防ぐことが可能になります。ぜひ参考にしてみてください。

 

その他、少しでも計算ミスを減らす方法を紹介しておきますので、参考にしてみてください(内容は数学のものになります)。

計算力を高める、計算ミスを減らすための勉強法

 

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