現代文の解説には納得できるのに、次の問題でまた間違える。そんなときは、解説を読んで分かったことを、自分でも本文から確かめられるかを見てみましょう。まず、間違えた問題か最後まで迷った問題を一つ選びます。解説を閉じ、本文のどの言葉からその答えになるのか、短く説明してみてください。
記事執筆者:朝倉(アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ)|プロフィール
今回は、主に評論などを読み、文章の内容に合う答えを選ぶ問題について、復習で確認したいことをお伝えします。
目次
選んだ理由を本文までたどる
文章を読んで、自分の経験を思い出したり、筆者の考えに賛成したりすることはあります。ただ、文章の内容を尋ねる問題では、筆者が何を述べているか、選択肢がそれを正しく表しているかを確かめる必要があります。
自分が納得できる意見でも、「きっとこういう意味だろう」と本文にない内容を足して考えないようにしましょう。答えを選ぶ理由は、本文の言葉から確かめます。「なんとなく自然だから」と選んだ問題は、正解していても一度確認しておきたいところです。
復習では、正解の番号だけでなく、「本文のどの言葉を見て選んだか」をメモします。間違えた問題だけでなく、最後まで迷った問題を一つ選ぶところから始めましょう。
一問の復習を四つの手順で進める
- 何を問われたかを確かめる。理由を聞かれているのか、内容の説明なのか、筆者の主張なのか。自分が答えようとしたことと、問題で聞かれていることが合っているかを見ます。
- 解説を読み、根拠となる本文に戻る。解説の結論だけを覚えず、どの文や段落が判断に使われているかを探します。傍線部の近くだけで説明がつかないときは、前後のつながりも確認します。
- 本文と選択肢を対応させる。本文のどの表現が、選択肢ではどう言い換えられているかを確かめます。迷った選択肢についても、本文と合わない箇所や、本文からは言えない部分を探します。
- 解説を閉じて説明する。本文と設問を見ながら、「この記述があるから、この選択肢を選ぶ」と短く説明します。説明できないところがあれば、そこをもう一度読み直します。
ノートに解説を長く写す必要はありません。「答えを選ぶ理由になった本文の一文」と「どこで迷ったか」を短くメモし、次の復習で見直しましょう。

本文と選択肢のずれを言葉にする
たとえば、本文に「対話によって考えが変わることがある」と書かれているとします。選択肢が「対話をすれば、必ず考えが変わる」となっていたら、本文よりも強い言い方になっています。
このとき、「必ずと書いてある選択肢は消す」と覚えてしまうと、次の問題では使えません。「必ずそうなる」と本文にも書かれているのかを確かめてください。本文が断定している場合もあるので、言葉の見た目だけで判断しないようにしましょう。
同じように、誰について述べているか、理由と結果のつながりは合っているか、条件が抜けていないかも照らし合わせます。一問ごとに全部を書き出すより、自分が実際に迷った箇所を説明できるようにすることを勧めます。
本文の読み違いと、答えの選び違いを分ける
復習で最初に確かめたいのは、本文の内容を正しく読めていたかです。設問の解説だけを読むと、答えを選ぶ手順は分かっても、その前の読み違いが残ることがあります。解説で答えを確認したあと、本文を読み直し、分からない語句を調べ、段落ごとに何が述べられているかを短く整理しましょう。
一段落を一文で説明するときは、例の細部を全部並べるより、何を説明するための例なのかを考えます。前の段落と反対のことを述べているのか、前の内容を具体的に説明しているのか、結論を述べているのか。接続語や指示語を手がかりに、文章のつながりを確かめてください。
HPの現代文勉強法でも、本文を理解して根拠を見直す練習と、設問の解き直しを組み合わせています。本文の理解を直してから、選択肢をもう一度比べると、自分がどの段階で間違えたかを残せます。本文が分かっていたのに間違えた場合は、設問の要求や選択肢とのずれを中心に確認しましょう。
メモは三つの欄だけでもよい
復習ノートを作るなら、「自分が選んだ理由」「本文で確かめた箇所」「次に気をつけること」の三つに分ける方法があります。たとえば「具体例の内容だけで選んだ」「筆者の結論は次の段落にあった」「次は例の役割と結論を分ける」と短く残します。これは一般的な記録例です。
根拠の文を書き写すだけで終えず、その文がどう答えにつながるかを添えます。選択肢が本文を別の言葉で表している場合は、同じ意味の部分を対応させましょう。逆に、一部が似ていても、誰の考えかが違う、条件が抜けている、原因と結果が入れ替わっていることがあります。似た単語の数だけで決めないようにします。
すべての選択肢の説明を毎回長く書く必要はありません。最後まで迷った二つを比べ、「この部分は本文と合う」「ここは本文から言えない」と示せれば、判断した場所が分かります。メモ作りに時間を使いすぎず、解説を閉じて説明する確認へ進みましょう。

次の文章で、同じ読み方を一つ試す
復習した文章は、内容や答えを覚えているため、再び正解できることだけでは読み方が身についたか確かめにくくなります。次に別の文章を解くときは、前回の反省を一つだけ意識します。「理由を問われたら、結論だけでなく理由の部分を探す」など、自分の間違いに合う行動を選びます。
新しい文章でも同じところで迷ったら、問題を増やす前に、読み方を学ぶ教材の該当説明へ戻ってください。語句の意味が分からないなら語彙の確認、文のつながりを取れないなら本文の読み直し、本文は分かるなら設問と選択肢の比較です。正解数だけでなく、根拠を自分で見つけられたかを確かめましょう。
質問するときは、本文に引いた線と、迷った選択肢を残して持っていきます。「現代文が苦手です」だけでなく、どこまでは読めて、どの部分で考えが止まったかを示すと、必要な説明に戻りやすくなります。
読み方の参考書は必要なところへ戻る
解説に出てくる「対比」は二つのものを比べて違いを示すこと、「具体例」は実際の例を挙げること、「言い換え」は同じ内容を別の表現で述べることです。説明が分からなければ、読み方を学ぶ参考書でその言葉を説明しているページを読み直し、今回の本文のどこに当たるかを探してみてください。
それでも根拠をたどれないときは、「この二つで迷った」「解説のこの一文が分からない」と、疑問の場所を示して質問しましょう。本文の意味が分からないのか、本文は分かるけれど答えを選べないのかも、先生に伝えてください。
なお、自分の意見を求める設問などは、設問に合わせた答え方が必要です。今回の手順を、すべての国語の問題にそのまま当てはめる必要はありません。
記事執筆者

朝倉|アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ。
1年間の浪人を経て大阪教育大学へ進学し、参考書を使った独学で受験勉強に取り組む。現在は、宝塚校で一人ひとりに合わせた進路指導・学習指導を行っています。
現代文の復習で何をすればよいか迷っている方は、解いた問題と、迷ったときのメモを持って相談してみてください。宝塚での大学受験や学習相談については、アクシブアカデミー宝塚校の案内をご覧ください。
詳しい基本手順は、現代文の具体的な勉強法も参考にしてください。
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