勉強しなきゃと思っているのに、家ではなかなか始められない。教材を探したり、何から始めるか迷ったりしているなら、休憩に入る前に次の問題のページを開いておきましょう。ノートと筆記用具もそばに置き、戻ったらすぐ一問に取りかかれるようにします。まずは、勉強を始める前の準備を一つ変えてみてください。
記事執筆者:朝倉(アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ)|プロフィール
この記事では、教材を出す、ページを探す、タブレットを開くといった、勉強を始める前の準備を紹介します。「やることは決まっているのに始められない」ときに試してみてください。
目次
休憩に入る前に次のページを開く
食事やお風呂から戻って、そこから「何をやろう」「問題集はどこだろう」と考えているなら、その準備を先に済ませてみましょう。
たとえば、休憩後に数学をする予定なら、問題集を次に解くページで開き、ノートと筆記用具をそばに置きます。最初に解く問題番号も決めておきましょう。家族と机を共用している場合は、教材をひとまとめにして、すぐ出せる状態にしておく方法でも構いません。
大切なのは、机全体をきれいに片付けることを新しい大仕事にしないことです。まず、次の勉強に必要なものがすぐ使える状態を作ってみてください。
自習室へ行く準備も前日に済ませる
休日に自習室へ行くつもりでも、出発前に持ち物や教材を選び始めると、なかなか家を出られないことがあります。使う教材、筆記用具、学習計画を前日に確認し、鞄に入れておくのも一つの方法です。
「着いたら何をするか」も、一つだけ決めておきましょう。たとえば、「英単語帳の確認する範囲を付箋で示す」「数学の前回間違えた問題から始める」といった準備です。教材を全部持つより、その日に必要なものを計画に合わせて選びます。
準備をしても、予定どおりに進まない日はあります。まずは「持ち物を選ぶのに時間がかかる」「着席しても何から始めるか迷う」といった場面で試してみてください。
スマホを離した後に何を見ているか
スマホを机から離すのは一つの対策ですが、それだけで終わらせず、その後の行動も見てください。スマホを別の部屋に置いても、タブレットやパソコンで同じ動画を見続けていれば、勉強を始める時間は変わらないかもしれません。
確認したいのは、スマホやタブレット、パソコンをそれぞれ何分、何のために使っていたかです。学校の課題、必要な連絡、学習動画を見る時間もあります。全部をひとまとめに禁止する前に、目的を決めて開いた時間と、そのまま別の動画などを見ていた時間を分けてみましょう。
そのうえで、最初に決めた課題が終わるまでは、勉強に使わないスマホやタブレットを手元から離す。学習にタブレットが必要なら、使う教材やページを先に開いておく。連絡の確認が必要なら、確認するタイミングを決めておく。自分の使い方に合わせて、具体的な置き場所と手順を考えてみてください。
学校から借りている端末は、学校の利用ルールを守って使います。家族との緊急連絡なども考慮し、必要な連絡まで途切れるような決め方は避けましょう。
最初の課題は、すぐ手をつけられる形にする
準備した教材があっても、「英語を一時間やる」とだけ決めていると、座ってから内容を選ぶことになります。始める前に、どのページの何をするかまで決めましょう。「昨日間違えた単語を隠して答える」「前回途中になった小問を一つ解く」といった、最初の動作が見える課題にします。
HPの習慣化の説明でも、最初の一歩を小さくし、教材へすぐ手が届く環境を整える考え方を紹介しています。ここで課題を小さくするのは、一問だけで毎日の勉強を終えるという意味ではありません。始める課題を決め、そのあと進める範囲も用意することで、着席後の迷いを減らします。
逆に、最初の問題が難しすぎて何も書けないなら、取りかかりやすい復習から始める方法もあります。そのあと、分からなかった問題を確認する時間を別に置きましょう。難しい問題をずっと避けるのではなく、始める準備と、学習上のつまずきへの対応を分けます。
休日は、夜に残す前に最初の学習枠を決める
休日に勉強をまとめてするつもりが、気づくと夜になっている。そんなときは、一日の合計時間だけでなく、最初にいつ始め、どの課題まで進めるかを先に決めてみましょう。前日のうちに、起きてからの用事や外出予定を確認し、午前中に勉強できる枠があるかを見ます。その枠で使う教材と最初のページも用意しておきます。
最初の枠が終わったら、できた範囲と残った課題を確かめ、午後と夜へ何を置くかを決めます。開始が遅れた場合も、予定していた分を全部夜へ足す前に、残り時間で先に取り組む課題を選び直しましょう。朝から勉強すれば必ずうまくいく、という意味ではありません。睡眠を削って時間だけを増やさず、生活の予定に合う開始時刻と課題の量を学校や塾の先生と相談してください。
場所は、始めるまでと続けられるかで選ぶ
家での工夫を試しても、気が散って勉強を始められない場合は、利用できる自習室や図書館なども候補にできます。静かそうだからという印象だけでなく、移動にかかる時間、開いている時間、使える教材や端末のルールを確認しましょう。勉強のための移動で、実際に使える時間が減りすぎないかも大切です。
家なら始めやすいが途中で動画を見てしまう、自習室なら続けやすいが出発の準備に時間がかかる。困る場面は人によって違います。場所を変える前後で、いつ着席し、いつ最初の課題に取りかかり、どこで中断したかを比べてみてください。一回の印象だけで「ここしか無理」と決めず、使い方を調整します。
周りの人の存在が助けになる場合も、音や動きが気になる場合もあります。勉強に集中できる場所を選ぶ考え方は、HPの集中力の説明も参考にしてください。誰にとっても同じ環境が最適だとは決めつけず、自分が始めて続けられる条件を探しましょう。

予定どおりに始められない日は、原因を一つ残す
開始が遅れた日は、「今日はだめだった」で終えず、予定との違いを一つ書きます。帰宅が遅くなったのか、必要な連絡が長引いたのか、教材を探していたのか。原因が分かれば、次は開始時刻を変える、持ち物を前日にそろえる、連絡を確認する時間を先に取る、と具体的に直せます。
毎日の記録を細かい監視にする必要はありません。「食後にページを開いたら始められた」など、うまくいった条件も残しましょう。保護者の方が声をかける場合は、回数を増やす前に、どの準備なら本人が自分で続けられるかを一緒に考えます。
疲れていて課題の内容が頭に入らない日や、生活時間そのものに無理がある場合は、教材を出す工夫だけで解決しようとしません。学校や塾で予定の量と生活を相談してください。準備を一つ変え、始めるまでを確かめ、続かなければ条件を直す。この順で、自分に合う方法を作っていきましょう。
まずは一つ変えて開始までを確かめる
最初から、机の配置も端末の使い方も生活時間も全部変える必要はありません。まず一つ、困っている場面に合う工夫を選びます。
たとえば「夕食後に教材を探している」なら、夕食前にページを開いておく。「スマホを離しても動画を見る」なら、別の端末の使い方まで確認する。自分が始められない理由に合わせて、一つずつ試してみましょう。
数回試したら、開始予定の時刻と、実際に最初の問題へ取りかかった時刻をメモしてみてください。まだ始められなければ、どの動作で止まったのかを確認します。座った後に問題が分からず止まっている場合は、準備とは別に、使う教材や、どの問題から始めるかを学校や塾の先生に相談しましょう。
保護者の方が手伝う場合も、本人と一緒に、教材や端末をどこに置くと始めやすそうかを決めてみてください。準備の工夫が、そのご家庭で続けられるかも大切です。

記事執筆者

朝倉|アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ。
1年間の浪人を経て大阪教育大学へ進学し、参考書を使った独学で受験勉強に取り組む。現在は、宝塚校で一人ひとりに合わせた進路指導・学習指導を行っています。
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