歴史の用語を覚えたのに問題で答えられないときは、名前と出来事の内容が結びついているかを確かめましょう。まず教科書で出来事の順番を読み、一問一答で同じ範囲の用語を確認し、もう一度教科書へ戻ります。一問一答は、短い問いに人物名や出来事の名称などを答える教材です。覚えた用語について、誰が何をして、その後どうなったのかを説明してみてください。
記事執筆者:朝倉(アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ)|プロフィール
この記事では、日本史・世界史の基礎を復習する手順を紹介します。用語の名前だけでなく、どんな出来事だったのかを確かめながら進めましょう。
目次
一問一答を開く前に流れをつかむ
最初に、その日に覚える範囲に対応する教科書を読みます。初めから細かな用語をすべて暗記しようとせず、その範囲で何が起きているのかを確かめましょう。中心になる人物や国、出来事が起きた順番に注目して読みましょう。
読み終えたら、いったん本文から目を離し、その範囲を自分の言葉で説明してみてください。教科書の文章を丸ごと再現する必要はありません。どんな状況があり、何が起きて、どう変わったのか。途中で話がつながらなくなるなら、その部分をもう一度読みます。
教科書の説明だけでは分かりにくい場合は、出来事の順番や背景を説明する参考書も使えます。ただ、本を増やす前に、教科書のどこが分からないのかを確かめましょう。知らない用語があれば意味を調べ、前の時代とのつながりが分からなければ、少し前のページに戻って読みます。
同じ範囲の用語を一問一答で確認する
大まかな流れが分かったら、一問一答で同じ範囲の人物名、制度名、出来事の名称などを覚えましょう。答えだけでなく、何を尋ねている問題なのかも確認してください。
難しい語句が残るたびに最初からやり直していると、次の範囲へ進めなくなることがあります。まず教材の基本用語を確認し、覚えられなかったものには印をつけて、あとで戻れるようにしておきましょう。どの語句までを優先するかは、使っている教材や志望校に必要な範囲に合わせて考えます。
一周目からすべてを覚え切ることだけにこだわらず、繰り返し確認する前提で進めます。ただし、飛ばした箇所をそのままにしないこと。覚えられなかった用語を、いつ、どこまで復習するか決めておきましょう。
用語を覚えたら教科書に戻る
ここで一問一答を閉じて終えると、問題文と答えの組み合わせだけで覚えている箇所が残っているかもしれません。もう一度教科書を読み、先ほど覚えた用語が、どの場面で出てくるのかを確認します。
たとえば、ある改革の名称を覚えたとします。教科書に戻ったら、誰が進めた改革なのか、どんな状況で行われたのか、何を変えようとしたのかを確かめます。改革のあとに何が変わったのかも読み、名前だけでなく改革の内容を説明してみましょう。
このとき、出来事が順番に並んでいるからといって、自分で理由をつけ足さないようにしてください。「どちらが先に起きたか」と「何が原因で起きたか」は別のことです。理由が分からないときは、教科書や参考書の説明を読み直し、それでも分からなければ学校や塾の先生に質問しましょう。
資料集も開きながら確かめる
国や地域の位置が曖昧なら地図を、出来事の順番が分からなければ年表を、具体的な様子がつかめなければ関連する写真や図を確認します。本文だけで分からないときに、資料集の対応するページも開いてみてください。
資料集を最初からすべて覚えようとする必要はありません。「国の位置を知りたい」「出来事の順番を確かめたい」など、今分からないことに合わせて見るページを選びましょう。読んだ範囲と関係のないページまで広げすぎると、予定していた復習が終わらなくなることもあります。
読む範囲と、覚える範囲をそろえる
HPの日本史勉強法でも、大まかな時代の特徴をつかんだうえで、その時代の細かな流れと用語を結びつける手順を紹介しています。先に全時代を細かく読んでから用語を覚えると、暗記に戻るころには前の内容が曖昧になることがあります。今学ぶ時代や単元を区切り、読む範囲と用語を確認する範囲をそろえましょう。
まず見出しを見て、その範囲が何を扱っているかを確認します。教科書を読んで、中心となる人物や政権、前の時代から変わった点をつかみます。そのあと、同じ範囲の用語を確かめます。流れを読む時間と、用語を思い出す時間を組み合わせることで、名前だけが独立して残る状態を避けます。
使っている教材によって区切りや詳しさは違います。問題集の範囲と教科書のページを見比べ、同じ出来事を扱っている場所へ付箋を付けると戻りやすくなります。新しい教材を増やす前に、今の教材同士を行き来できるようにしてみてください。
答えを隠した確認と、内容の説明を分ける
一問一答では、答えを隠し、問いを読んで名称が出るかを確認します。答えを見ながらうなずくことと、自分で思い出せることは違います。覚えられなかった用語に印を付け、次の確認ではその印のある範囲から取り組みます。問題の並び順を覚えていないか、ときどき順番を変えて確かめる方法もあります。
その後、教科書に戻って内容を説明します。制度なら誰が何のために行ったのか、出来事なら当時の状況と、その後に起きた変化を読みます。名称はすぐ出るのに説明が曖昧なら、用語の反復だけを増やさず、内容を読むところへ戻りましょう。
説明を長くする必要はありません。本文で確認できたことを短くまとめ、分からない部分を残します。前後の出来事を全部つなげて原因と結果にしないことも大切です。年表は順番の確認、原因の説明は教科書の記述と、使う資料を分けてください。

問題演習で見つかった穴を、元の教材へ戻す
流れと用語を確認できたら、学んだ範囲の問題を解きます。正誤問題で迷った場合は、選択肢の人物、時期、制度の内容のどこが合わないかを確かめます。史料や図表が出た場合は、書かれている情報と自分の知識を区別して読みましょう。
間違えた内容が元の教材に載っているなら、該当ページへ戻って確認します。知識はあったが問い方が変わると気づかなかった場合は、どの言葉が手がかりだったかを解説で確かめます。問題を解き続けるだけでなく、演習で見つけた曖昧な内容を、教科書や用語の復習へ戻すところまで取り組んでください。
次の復習では何を確かめるか
次に同じ範囲を復習するときは、覚えられなかった用語に加え、流れを説明できなかった部分も確認します。用語は答えられても出来事の順番が曖昧なら、教科書を読み直しましょう。何が起きたかは説明できても人物名や出来事の名称が出てこないなら、一問一答で確認します。

記事執筆者

朝倉|アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ。
1年間の浪人を経て大阪教育大学へ進学し、参考書を使った独学で受験勉強に取り組む。現在は、宝塚校で一人ひとりに合わせた進路指導・学習指導を行っています。
これは日本史・世界史の基礎を整理するときの進め方です。志望校の入試で、当時の文章などを読み取る史料問題や、説明を文章で書く論述問題が出る場合は、その形式の問題を解き、自分の答えを解答・解説と比べる練習も必要です。まずは今週勉強する範囲で、出来事の順番を説明できるか、用語を答えられるかを確かめましょう。歴史の教材や学習計画に迷っている方は、アクシブアカデミー宝塚校の案内をご覧ください。
詳しい基本手順は、日本史の勉強法、科目別勉強法も参考にしてください。
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