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漢字は読めるのに、現代文の意味がつかめない


漢字の読みと意味を分けて確かめる

漢字の読みは分かるのに、現代文を読むと意味がつかめない。そんなときは、読める言葉も「意味を自分の言葉で説明できるか」まで確かめ、調べたら元の一文へ戻りましょう。読み方を答えられることと、文章の中で意味を理解できることは、分けて確認する必要があります。

記事執筆者:朝倉(アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ)|プロフィール

現代文の勉強で、漢字をどこまで覚えるか迷うことがあります。今回は、読みと意味の違いから、本文の理解につながる復習の進め方を整理します。

今日の復習は、読み直すだけで終えない。
意味が曖昧な言葉を一つ選ぶ → 意味と使われ方を調べる → 説明を隠して答える → 元の一文を読み直す。

「読める」と「意味が分かる」は別の確認

日本語の文章なので、知らない言葉でも前後から何となく想像して読み進められることがあります。そのため、声に出して読めた言葉を「知っている」と判断しやすいんですね。ただ、読み方が合っていても、その言葉が表している内容を取り違えると、一文の理解がずれてしまいます。

例えば、練習用の例として「妥当な判断」を考えてみましょう。「妥当」を「だとう」と読めても、「何でも正しい」「自分が好き」という意味で捉えると、判断の内容が変わります。ここでは、事情や根拠に照らして適切である、という意味を押さえる必要があります。

辞書の説明を一字一句暗記することが目的ではありません。読みを答えたあと、その言葉を使わずに、短く意味を言い換えられるかを試してください。説明しようとして止まるなら、読みは分かっていても、意味はまだ曖昧だと分かります。

私が伝えたいのは、漢字を覚える意味を、漢字問題の点数だけで考えないことです。言葉の意味が分からなければ、本文を読むときにも困ります。書き取りにかける時間と、言葉を理解するための時間は、目的を分けて考えましょう。

妥当の読みと意味を別に確認し、説明を隠して意味を答える
読みが分かっても、意味を説明できるかは別に確かめます。

まず、今の教材で読みと意味を試す

読み方は覚えているのに文章が難しいと感じるなら、新しい教材を増やす前に、今使っている漢字・語彙の教材を見てください。語彙とは、知っていて使える言葉のことです。読みの問題だけでなく、意味や例文まで確認できるかを見ます。

最初は一つの区切りを選び、解説を見ないで試します。言葉を見て読みを答え、続けて意味を短く説明する。どちらも答えられたものと、読みだけ分かったもの、両方が曖昧なものを分けて印をつけます。印は、自分が次に確認する場所を見つけるためのものです。

次に復習するのは、答えられなかった言葉です。全部を同じ回数だけ読み直すと、すでに分かる言葉にも時間を使うことになります。意味だけが曖昧なら意味と例文を、読みも曖昧なら読みから確かめる、というように進めてください。

教材に意味が載っていない場合は、辞書で調べます。難しい言葉を別の難しい言葉で説明していて分からないときは、例文も読みます。その言葉が、何について、どんな場面で使われているかまで見ると、本文に戻ったときに確かめる手がかりになります。

意味を見たら、隠して説明する

解説を読んだ直後は、意味が分かった気になりやすいものです。そこで、説明を隠して、言葉だけを見て答える時間を入れます。口で短く説明しても、メモに一行で書いても構いません。きれいなノートを作ることより、自分で思い出せるかを確かめることが大切です。

答えたら、教材の説明と比べます。言い回しが違っていても、意味の中心が合っていればよい場合があります。一方で、大切な条件が抜けていたり、逆の意味になっていたりしたら、例文を読み直してください。自分の説明のどこを直すか、一つはっきりさせます。

その場で答えられた言葉も、時間を置いてもう一度試します。翌日の勉強を始める前など、自分が続けられるタイミングで、印をつけた言葉だけ確かめましょう。まだ答えられないものがあれば、覚える範囲を小さくして、意味と使われ方の確認へ戻ります。

一度に何ページ進めるかは、今の理解とほかの科目の予定によって変わります。ページ数を守るために意味の確認を飛ばすより、今日扱った言葉をどこまで説明できたかを記録すると、次の復習を決めやすくなります。

言葉に印をつけ、意味と例文を調べ、隠して説明し元の一文を言い換える
意味を調べ、隠して説明したら、元の一文を読み直します。

調べた言葉を、元の一文で確かめる

問題演習で分からない言葉が出たときも、調べてノートへ写すだけで終えないようにしましょう。まず、その言葉のある一文に印をつけます。問題を解いている最中なら、そこで止まって全部調べるのではなく、復習のときに戻る場所として残しておきます。

復習では、辞書や教材で意味を確認してから、元の一文を読み直します。同じ言葉に複数の意味がある場合は、前後の文に合う意味を選んでください。辞書の最初の説明を機械的に当てはめると、文章と合わないことがあります。

そして、その一文全体で何を言っているかを、短く言い換えます。言葉の意味を覚えたことで、文の理解がどう変わったかを見るためです。ここまでできると、語彙の復習を本文を読む練習につなげられます。

言葉の意味が分かっても一文を説明できない場合は、誰について書いているのか、何と何を比べているのか、「しかし」の前後でどう変わったのかを見ます。語彙だけに原因を決めつけず、前後のつながりや文の構造も確認しましょう。

漢字の書き取りが必要かは、出題を見て決める

意味を学ぶことが大切だからといって、どの受験でも漢字を書かなくてよいわけではありません。志望する大学・学部・受験方式の過去問を開き、漢字の読みや書き取りが、どのように問われているかを確認してください。方式によって必要な準備が変わります。

書き取りが必要なら、読みと意味を確かめたうえで、答えを隠して書く練習を加えます。間違えた字は形を確認して書き直し、時間を置いてもう一度自分で書きます。何度も写して手を動かすだけになっていないか、途中で確かめましょう。

漢字そのものが問われなくても、本文や選択肢の言葉を理解するための学習は必要です。書く練習の量を減らす場合も、読みと意味の確認まで一緒に省いてしまわないことが大切です。

次の現代文で、曖昧な言葉を一つ残す

今日は、最近解いた現代文を開き、読めたけれど意味の説明に迷う言葉を一つ探してください。意味と例文を確認し、説明を隠して答え、元の一文に戻って言い換える。この小さな流れから始めましょう。

アクシブの現代文の具体的な勉強法では、語彙の確認と、問題を解いたあとの読み直しを含めて学習の流れを紹介しています。言葉が分かっているのに選択肢で迷う場合は、解説を読んだあとの現代文の復習も、次の確認に使ってください。

記事執筆者

アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ 朝倉

朝倉|アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ。

1年間の浪人を経て大阪教育大学へ進学し、参考書を使った独学で受験勉強に取り組む。現在は、宝塚校で一人ひとりに合わせた進路指導・学習指導を行っています。

朝倉のプロフィールを見る

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