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システム英熟語(5訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
システム英熟語<5訂版>
略称
システム英熟語(5訂版)
出版社
駿台文庫
発売日
2019/11/10
ページ数
335
科目
英語
タイプ
熟語・構文・会話
レベル
標準-最難関ランク
目安時間
標準・難関ランク 50.5時間 / 最難関ランク +22.5時間

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「システム英熟語(5訂版) 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「システム英熟語(5訂版)」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

システム英熟語(5訂版)の基本情報

参考書レベル・難易度

標準-最難関ランク

 英検準2級〜準1級レベルまでの重要な熟語が幅広く掲載されている単語帳で、共通テストから早慶・国立大レベルまでカバーできます。志望する大学のレベルが非常に高いという人は丸々1冊を完璧にしておく必要があるでしょう。そうでない人は難易度別のレイアウトを参考にして、覚えておくべき熟語を絞りましょう。

 この熟語帳は、一熟語あたり一つの意味を照らし合わせて覚えるのではなく、熟語を成り立たせる語そのものにフォーカスを当ててイメージで覚えることを想定した構成になっているので、熟語の暗記が苦手だという人にとっては取りかかりやすい一冊であるといえます。

習得までに必要な目安時間

標準・難関ランク 50.5時間 / 最難関ランク +22.5時間

上述のように、目指す難易度が高いほど覚えなければならない熟語の量も増えるので、当然所要時間も増えます。また、システム英単語・英熟語シリーズでは、言い換え表現や対になる意味の語がポイントチェッカーとして見出し語の下に掲載されています。最難関ランクではここまでしっかり暗記していくこと、そして標準・難関ランクだとしても直訳との距離や単語そのもののニュアンスを参考書の記載に基づいて確認しながら覚えていくことなどから、『英熟語ターゲット1000』を始めとする他の熟語帳と比較すると長めの時間設定になっています。

システム英熟語(5訂版)の概要

 熟語を基本動詞ごと、前置詞ごと、副詞ごと、さらには「数量と比較」「名詞」「形容詞の文型」「助動詞」といった具合に細かく分類して掲載している熟語帳になっています。用法やもとの単語ごとの意味をあまり理解することなしに熟語を覚えてしまうと、文章中で見つけるのに時間がかかったり、少し変形して文章に登場した場合に気づきにくかったりします。本書はその重要な部分に着目して構成していることも大きな特長の一つです。

 また、『英熟語ターゲット1000』のような難易度別のチャプター分けにはなっていないものの、前述したように難易度ごとにレイアウトが異なっているので、巻頭の使用法を参考にして自分が暗記しておくべきレベルを取捨選択しましょう

 『システム英単語』シリーズと同様に無料のダウンロード音声が付属しています。レベル別に学習する際は音声が使いづらいこと、単語学習で既にひと通りの発音は修得したと考えてよいことから、音声学習は必須ではありません。しかし、リスニングの力をつけるためにも余裕がある人は是非活用しましょう。

システム英熟語(5訂版)はこんな生徒におすすめ

  • 多くの英熟語を覚えたい生徒
  • 実際のフレーズに触れたい生徒

 本書では、熟語の頻度・重要度別に「最重要熟語500(目安:共通テストレベル)」「重要熟語720(目安:中堅〜難関私大レベル)」「難熟語240(目安:早慶上理など最難関私大レベル)」でレイアウトが分かれており、自分の目指すレベルに合わせて覚えるもの・覚えなくてもよいものにわけることができます。

 したがってどのような大学を目指す人でも使える熟語帳になっているので、特に「○○大学を志望する生徒」という書き方はしません。しかし、あくまでイメージで覚えることを重視した熟語帳なので、一語一義暗記の方が得意だという人にとってはもしかしたら使いづらく感じてしまう部分があるかもしれません。ただし、このように単語ごとのイメージを考えて覚えるほうが力はつくので、難関大学を目指す生徒は本書のような熟語帳で学習するのがおすすめです。

 

システム英熟語(5訂版)の特徴

語句のコア・イメージをイラストで解説

 本書では、頻出の語句についてイラストを用いた解説が掲載されています。イメージを視覚的に捉えることで、その語がどのような意味を持つのか把握しやすくなっています。

基本動詞と前置詞・副詞をリンク

 本書のPart 1では基本動詞ごとに、Part 2では前置詞ごとに、Part 3では副詞ごとに熟語がまとめられています。Part 1で基本動詞+前置詞、または基本動詞+副詞の形で登場した熟語がPart 2, 3で再登場する場合もあり、リンクするページ数が載っているので戻って確認することができます。

ポイント・チェッカーでワンランクアップ

 本書では、似た意味の熟語や単語、反対の意味の語句などもあわせて掲載されています。単にコラム的なレイアウトの掲載ではなく、見出し語の日本語訳を隠したときに、一緒に学習できるようなレイアウトで載っているので非常に便利です。単語の派生語だけでなく熟語の派生語までマスターできれば、語彙力の幅が格段に広がります。

システム英熟語(5訂版)の使い方と注意点

まず巻頭の使用法をよく読み、周回ごとに取り組むべき作業を確認しましょう。一日に進める範囲を決め、巻頭から順番に進めていきます。本書はレベル表記がされているので、いきなりすべて覚えようとするのではなく、レベル別に段階を踏んで覚えていくのも良いでしょう。ただし、重要熟語と難熟語のレイアウトがぱっと見で判断しづらいこと、難熟語の数がさほど多くないことから、レベル別に取り組む際は「最重要熟語」と「重要熟語・難熟語」に分けて学習するのがおすすめです。さらに、最難関レベルの大学を目指す場合は、似た意味の語句や反対の意味の語句などを表記したポイントチェッカーまで覚える必要があります。難熟語まで覚え終わったら、熟語それぞれの理解度を深める作業も加えていきましょう。

 また、本書は解説が充実しています。意味の暗記のみに専念するのではなく、解説を読み込むことで語句のイメージを捉え、そのうえで暗記の手助けとすると良いでしょうPart 1〜3では、それぞれ「基本動詞」「前置詞」「副詞」を軸にした熟語が取り上げられており、これら3つのパートで一冊のおよそ4分の3を占めています。特にコア・イメージの解説が多い部分です。リンクしているページとセットで覚えてしまいましょう

 Part 4以降はそれ以前と比べるとイラスト等を用いたイメージの解説が減り、難熟語の割合も大きくなっています。少し覚えにくさを感じることもあるかと思われますが、Part 1~3以上に例文や★・*の解説を読み込むようにしてみましょう。

 また、余裕がある人はダウンロード音声を聞きながら例文に目を通す、慣れてきたら例文のシャドーイングをするなどの作業も加えてみましょう。英単語と同様に、視覚と聴覚を両方使うことでより定着しやすくなることが期待できます。レベル別で取り組む際は音声学習しにくいですが、ある程度周回した後の復習の際に音声を使用するとよいでしょう

 最終的な理解度をチェックしたいときは、索引を使うこともできます。本書の索引はセルフテストもできるようなレイアウトになっているので、独学の受験生はこれを活用することをおすすめします。

 

システム英熟語(5訂版)の詳細な進め方

 

標準ランク

 

S011.0h
総合英語の教材で前置詞に関する章を確認する
最重要熟語(500) 1周目 100語目安 9.5h
S021.5hPart1 Ch.1-7
最重要熟語→セルフテスト
S031.5h復習セルフテスト
Part1 Ch.8-14
最重要熟語→セルフテスト
S041.5h復習セルフテスト
Part2 Ch.1-5
最重要熟語→セルフテスト
S051.5h復習セルフテスト
Part2 Ch.6-11
最重要熟語→セルフテスト
S061.5h復習セルフテスト→Part3-7
最重要熟語→セルフテスト
S071.5h
復習セルフテスト
最重要熟語ルーズリーフ復習
最重要熟語(500) 2周目 200語目安 7.0h
S082.0hPart1 Ch.1-14
最重要熟語→セルフテスト
S092.0h復習セルフテスト
Part2 Ch.1-11
最重要熟語→セルフテスト
S101.5h復習セルフテスト
Part3-7
最重要熟語→セルフテスト
S111.5h
復習セルフテスト
→最重要熟語ルーズリーフ復習
→PartテストNo1-1
→不合格(90点未満)ならS08-11に戻る(時間は同じ)
→PartテストNo.1-2
重要熟語・難熟語 Part1(約350) 1周目 100語目安 5.5h
S121.5hPart1 Ch.1-3
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S131.5h復習セルフテスト
Part1 Ch.4-8
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S141.5h復習セルフテスト
Part1 Ch.9-14
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S151.0h
復習セルフテスト
→ルーズリーフ復習
重要熟語・難熟語 Part1(約350) 2周目 200語目安 4.0h
S162.0hPart1 Ch.1-8
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S171.0h復習セルフテスト
Part1 Ch.9-14
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S181.0h
復習セルフテスト
→ルーズリーフ復習
→PartテストNo2-1
→不合格(90点未満)ならS16-18に戻る(時間は同じ)
→PartテストNo.2-2
重要熟語・難熟語 Part2(約500) 1周目 100語目安 7.0h
S191.5hPart2 Ch.1,2
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S201.5h復習セルフテスト
Part2 Ch.3,4
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S211.5h復習セルフテスト
Part2 Ch.5,6
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S221.5h復習セルフテスト
Part2 Ch.7-11
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S231.0h
復習セルフテスト
→ルーズリーフ復習
重要熟語・難熟語 Part2(約500) 2周目 200語目安 5.0h
S242.0hPart2 Ch.1-4
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S252.0h復習セルフテスト
Part2 Ch.5-11
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S261.0h
復習セルフテスト
→ルーズリーフ復習
→PartテストNo3-1
→不合格(90点未満)ならにS24-26戻る(時間は同じ)
→PartテストNo.3-2
重要熟語・難熟語 Part3-7(約250) 1周目 100語目安 5.5h
S271.5hPart3 Ch.1-3
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S281.5h復習セルフテスト
Part4
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S291.5h復習セルフテスト
Part5-7
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S301.0h
復習セルフテスト
→ルーズリーフ復習
重要熟語・難熟語 Part3-7(約250) 2周目 200語目安 4.0h
S312.0hPart3 Ch.1-3、Part4
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S321.0h復習セルフテスト
Part5-7
重要熟語・難熟語→セルフテスト
S331.0h
復習セルフテスト
→ルーズリーフ復習
→PartテストNo4-1
→不合格(90点未満)ならS31-33に戻る(時間は同じ)
→PartテストNo.4-2
全体復習 今までのルーズリーフ復習 3.0h
S341.5h
最重要熟語、重要熟語・難熟語Part1のルーズリーフ復習
S351.5h
重要熟語・難熟語Part2-7のルーズリーフ復習
→修了テストNo.1-1
→不合格(90点未満)なら、もう一度復習して修了テストNo.1-2を受ける。
3周目以降
1.0hで100語毎に進む

 

最難関ランク +22.5h

 

ポイントチェッカー 1周目 5.5h
S362.0hPart1 1-565
書き出し+暗記
→セルフテスト
S372.0h復習セルフテスト
Part2-7 566-1674
書き出し+暗記
→セルフテスト
S381.5h
復習セルフテスト
→ポイントチェッカーのルーズリーフ復習
→PartテストNo.5-1
→不合格(90点未満)ならS36-38に戻る(時間は同じ)→PartテストNo.5-2
全体詳細復習 17h
1.0hで約100語に進む

 

システム英熟語(5訂版)の具体的な勉強法

前提知識の確認 S01

熟語に入る前に、総合英語の教材で前置詞に関する前提知識を確認する。あまり時間をかけすぎず、1時間程度で終わらせられるよう注意する。

1周目

  • ヘビロテ暗記法を確認する

英単語を短時間で覚える!ヘビロテ暗記法

  •     英熟語・構文勉強法を確認する

    英語の具体的な勉強法−英熟語・構文勉強法−英語勉強法②

    Chapterごとに、はじめのコアイメージをよく理解する(重要熟語・難熟語のときももう一度確認)

  1. 範囲の熟語について、直訳と本書に記載されている訳を結びつけながらイメージをつかんでいく。例文もみて用法を軽く確認する。(目安時間:20~30分)
    日本語も英語も声に出して読み上げる
    ※コアイメージを都度確認する
    ※「★」や「*」は理解する
    ※例文を訳したりせず、文中での位置やニュアンスを中心にみる程度に留める。
    ※ポイントチェッカーも暗記まではできなくても良いので、みる程度に留める。
  2. 英語も日本語も読み上げながら60〜80分間のうちにできるだけ周回する。
    日本語も英語も声に出して読み上げる
    ※時間内に暗記しきれなくても次のステップに進む。
    ※90%ほど暗記できたと思ったら切り上げて次のステップに進む。
  3. セルフテスト
    範囲の熟語を最初から通してテストする。
    ※日本語のほうを紙などで隠し、熟語の意味を答えていく。日本語も英語も声に出して読み上げる
    ※間違えた熟語を正の字で数え、正答率を測る。80~90%取れるはず!(レベル別に学習しているため、学習した語数と範囲の最後の単語番号が異なることに注意。この勉強法では各セクションで100語強を学習するように設定されている。)
  4. 翌日に復習セルフテスト(目安時間外)
    ※間違えたものをルーズリーフに書き出しておく。
    ※直訳からのイメージや用法をもう一度確認する。
    ※ここで書き出したものは、単語のルーズリーフと併せてハードクリアファイルなどに入れ、スキマ時間に周回する。また、テスト前に重点的に復習する。

2周目

  1. 1周目の範囲×2セット分で進める。英語も日本語も読み上げながら1セット目を50分間のうちにできるだけ多く周回する。
    日本語も英語も声に出して読み上げる
    ※時間内に暗記しきれなくても次のステップに進む。
    ※90%ほど暗記できたと思ったら切り上げて次のステップに進む。
  2. 1セット目のセルフテスト
    ※間違えた語の数を正の字で数え、正答率を測る。(80~90%とれるはず!)
  3. 同様に①-②でもう1セットを実施する
    ※1日2セットが難しい場合は2日に分けよう。
  4. 翌日に復習セルフテスト(目安時間外)
    ※間違えたものをルーズリーフに書き出しておく。この段階で、1周目のものから更新する。
    ※ハードクリアファイルなどに入れてスキマ時間にヘビロテする。

 

Part復習・全体復習

  1. ルーズリーフに書かれたもののうち、該当範囲の熟語を50分間でできるだけ多く周回する。
    ※必ず英語と日本語の両方を声に出して読む
  2. ルーズリーフの縦1列(36語)ずつに分けて日本語を隠し、意味を答えていく。1つでも間違えたら最初に戻ってやり直す。
    ※完答できたら次の列へ進む。
    ※2周目が終わった後の復習のほうが時間数は短くなっているはずなので、その通りに目安時間数を計算。

 

ポイントチェッカー

  1. ポイントチェッカーを確認しながらルーズリーフに書き出す。
  2. 解答を紙などで隠し、60分間でなるべく早く周回する。
    日本語も英語も声に出して読み上げる
    ※時間内に暗記しきれなくても次のステップに進む。
    ※90%ほど暗記できたと思ったら切り上げて次のステップに進む。
  3. セルフテスト
    ※間違えた語の数を正の字で数え、正答率を測る。(80~90%とれるはず!)
  4. 翌日に復習セルフテスト
    ※間違えたものをルーズリーフに書き出しておく。この段階で、1周目のものから更新する。
    ※ハードクリアファイルなどに入れてスキマ時間にヘビロテする。

Part復習・Partテスト

  1. ルーズリーフに書かれたもののうち、該当範囲の熟語を50分間でできるだけ多く周回する。
    ※必ず英語と日本語の両方を声に出して読む
  2. ルーズリーフの縦1列(36語)ずつに分けて日本語を隠し、意味を答えていく。1つでも間違えたら最初に戻ってやり直す。
    ※完答できたら次の列へ進む。
    ※2周目が終わった後の復習のほうが時間数は短くなっているはずなので、その通りに目安時間数を計算。

 

難関ランク全体詳細復習

全体的に復習しながら「★」や「*」など青文字をしっかり理解する。例文での用法も理解を深める

 

システム英熟語(5訂版)の分析者コメント

 動詞ごと、前置詞ごとといった分け方は熟語帳としては少し珍しいように思えますが、丸暗記が苦手な人ほど使いやすいのではないでしょうか。ただ、熟語のまとまりが細切れになっているので、実際に暗記できているかどうかセルフチェックする際には、索引の利用の他にも自力でノートやルーズリーフに書き出してまとめるなどの工夫が必要になるでしょう。(慶應義塾大学文学部)

 

 標準レベル〜最難関レベルの英熟語をほぼ網羅していてレベルごとにレイアウトが異なるため、どのレベルの受験者にも使いやすい熟語帳となっているのではないでしょうか。また、前置詞や副詞のコア・イメージを理解し熟語を覚えるという方法は、熟語と熟語をつなげて覚えることができるため効率の良い覚え方だと思います。(早稲田大学人間科学部)

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