今回は黄チャート・青チャートの比較を行った結果を紹介します。AXIVの独自分析でコンパスごとのレベル差や内容の違いを解説しています。黄チャートや青チャートをこれから使おうと考えている方や現在使っている方、興味のある方などはぜひ参考にしてみて下さい。また、AXIVではチャートの例題だけをやることがベースとなっています。
【黄チャート・青チャート】コンパスごとのレベル差や内容の違いなどを解説します!
目次
到達レベルの違い
黄チャート
コンパス④、⑤までやれれば良いですが、例題のみやりこんでいった場合日東駒専・産近甲龍は合格できるレベルです。
また、共通テストで7割以上は取れると言えます。黄チャートでMARCH・関関同立は戦えなくはないですが、別の参考書や過去問演習を行うなど追加の演習をしたほうが確実です。
青チャート
共通テストで比較すると黄チャートとそれほど差はないですが、コンパス③までで日東駒専・産近甲龍、コンパス④まででMARCH・関関同立は8割5分以上の点を取って合格できるレベルです。
→どちらも似通っている部分はありますが、難しい問題が青チャートには沢山入っているため、到達レベルに差が生じます。しかし数学は基本参考書のみではなく、過去問で色々な問題が複合されたものを解けるようにする必要があります。チャートと過去問演習にしっかり取り組みましょう。
各大学毎に黄チャートと青チャートで何点取れるかを調査しました。
MARCH理系数学の過去問にはどの参考書から出題された?青チャートと黄チャート編
【不安】成績が伸びる勉強できていますか?
例題数や勉強時間
例題数比較
参考書名 | 数1A | 数2B | 数3 | 文系 | 理系 |
黄チャート | 282題 | 376題 | 253題 | 658題 | 911題 |
青チャート | 329題 | 420題 | 293題 | 749題 | 1042題 |
大体100題ずつほど青チャートの方が例題数が多いです。
勉強時間比較(しっかり2周行った場合)
参考書名 | 数1A | 数2B | 数3 | 文系 | 理系 |
黄チャート | 171時間 | 221時間 | 153.5時間 | 392時間 | 545.5時間 |
青チャート | 197.5時間 | 248.5時間 | 174.5時間 | 446時間 | 620.5時間 |
約100時間の差が出ることが予想されます。
黄チャートは例題数・勉強時間共に少ないため、時間がない人や数学が苦手な人、数学に重点を置かずに共通テストの点数をしっかり取りたいため網羅性が高い参考書をやりたい人は黄チャートをオススメします。しかし、数学を絶対に得点源にしたいという人は青チャートがオススメです。
コンパスレベルの違い
白チャート | 黄/青チャート |
①教科書の例 | ①教科書の例 |
②教科書の例題 | ②教科書の例題 |
③教科書の応用例題 | ③教科書の章末 |
④教科書の章末 | ④入試の基礎から標準 |
⑤教科書を超える | ⑤入試の標準からやや難 |
表内で同色のものが同じレベル感となっています。
また、他の参考書でも同様の表記がされているように、入試の基礎・標準レベルは具体的にどの程度なのかと疑問に思う方もいるかと思います。そのためチャートの問題でより細かく比較を行いました。
・白③と黄②:ほぼ同じ問題が出題 ・白④と青②:ほぼ同じ問題が出題 ・白⑤と黄③:ほぼ同じ問題が出題 ・白⑤を少し難しく:黄③と青③が同じレベル ・黄②と青②:同じ問題が出題 ・黄③と青②:同じ問題が出題 |
青チャートの方がやはり少し難しいですが、少しのズレが生じる程度でした。
しかし、青チャートのコンパス④、⑤となるとレベルの幅が大きくなるため黄チャートの④、⑤と比較すると難易度の上限が上がります。ですがコンパス④、⑤は元から問題数が多くはないので、そこまでの大きな差を感じることは無いでしょう。
コンパス③自体が難しく、青チャートに出題されていて黄チャートに出題されていないものや、黄チャートに出題されている基本的なものが青チャートでは出題されないこともあります。そのため、少しでも難しいものを中心に扱っているのが青チャートと言えます。
下記の公式へのアプローチを見ても扱う層を意識的に変えていることが見て取れます。
公式へのアプローチ
白チャート:教科書のような入り方
黄チャート:公式ベースですこし導入が入り、その後に公式の確認問題あり
青チャート:公式の提示だけされ、例題へ
コンパスの例題数
黄チャート コンパス例題数
数学1A | 数学2B | 数学3 | |
コンパス①② | 133題 | 189題 | 117題 |
コンパス③ | 111題 | 127題 | 84題 |
コンパス④⑤ | 38題 | 60題 | 52題 |
黄チャートは300時間ほどで0から日東駒専・産近甲龍合格が可能になる参考書で、コンパス①②と③④⑤の問題数やかかる時間は同様に半々程度です。
すでに学校の定期テストである程度把握が出来ている人や、テストをしてコンパス①②のレベルをクリアできた人はコンパス③から始めると、一気に半分削ることができます。そのため、上手く削ることができれば効率よく基礎が磨ける参考書と言えます。
説明の濃さは教科書ほどではないので、より詳しい説明が欲しい人は理解本や教科書を同時に使いましょう。
使い方と注意点(青チャートも同様)
・CHART&SOLUTIONを隠してから問題を解く
・初見で解けた問題は印を付けず復習しない、解けなかった問題を集中的に勉強する
・問題を見てわからなければCHART&SOLUTIONのヒントを見て、CHART&SOLUTIONを見ても分からなければ解説を使って解く
・CHART&SOLUTIONや解説を見てから解いた人は、再度それらを隠し解きなおす
→解き終わることをしないと「分かった」から「出来る」に変化しないため、その問題で止まったとしても問題だけ見て回答を再現できるようにする
・できなかった問題に理解度に合わせ印をつける(自分なりの印でよい)
→例:コンパス①②を全て解き終わった場合、次の章ではなくコンパス①②をもう1周する。その際に初見で解けたため無印のところは復習せず、印をつけた問題のみ復習する。AXIVではこのタイミングでチェックテストを行い、合格できたら次の章へ進む。1章のコンパス①②を完璧にしたら、2章のコンパス①②を完璧にする。その後①②の復習はせず③へを繰り返す。
コンパス④⑤に関しては、時間がない場合や必要ない場合は飛ばしても良いですが、問題数が少ないのでやっておくことをオススメしています。④⑤までいって自分のレベルを確認したい人は日東駒専・産近甲龍や共通テストの過去問、共通テストの予想問題をやり、そこでできない問題があった場合は再度チャートで確認しましょう。基本的に例題を解いた後はPRACTICEよりも過去問を解くようにしてください。
【黄チャート前編】使い方から必要時間まで徹底解説!
【黄チャート後編】使い方の詳細や進め方を徹底解説!
青チャート コンパス例題数
数学1A | 数学2B | 数学3 | |
コンパス①② | 172題 | 221題 | 132題 |
コンパス③ | 122題 | 143題 | 99題 |
コンパス④⑤ | 35題 | 56題 | 62題 |
数3以外はコンパス③④⑤よりもコンパス①②の方が問題数が多いため、①②が終われば半分以上終了で、基礎部分の対応もできると言えます。
しかし、コンパス①②で教科書レベル・例題レベルができている人に関しては、①②を飛ばしコンパス③以上に挑戦することをオススメします。コンパス③以上のみで計算すると、数学2Bまでで216.5時間、数学3までで311.5時間となり、半分ほどの時間短縮が可能です。すでに基礎ができている人が復習もかねて①②を触ってしまうと大幅な時間ロスになってしまうため、触らない勇気を持ちましょう。分からない単元が出てきたら①②に戻るようにし、基本的には①②には触らず「③からいくぞ」という気持ちで挑むことが大切です。
また、数学3までで311.5時間なので数学が得意な文系の人は社会を使わずに数学をやった方が時間がかかりません。
上記はあくまでも①②ができていたらの話であり、その判断をAXIVでは判定テストを用いて行っています。ご自身で判断をする場合は、例題だけ無作為に各単元1〜3問ずつ解いてみて、全てできるようであれば勇気を持って飛ばすという判断をしていただければと思います。
また、ヒントを隠しながら問題を解くのがめんどくさかったり難しい場合は青チャートの例題だけが載っている青チャートノートがあるので、そちらも購入して解いて行くとより効率よく勉強ができるかと思います。
【青チャート】の使い方から必要時間まで徹底解説!
→黄チャート・青チャート共に網羅性があり、目指す大学やひとりひとりの得意不得意に合わせた使い方ができる参考書です。しかし見た目からわかるように厚く問題数が多いため、現状や目標に合わせて的確に問題を削り、何度も解くとより効率的に力が付きます。
まとめ
AXIVでは例題のみで十分であると考え、基本的に例題のみを取り扱い、分析を行っています。そのため、より黄チャートと青チャートが似通っているという結果が出てきます。
しかしながら、やはり難しい問題を解くとなると青チャートが必要となり、基礎的なものは黄チャートでやっていきます。ですがここで「上を目指さないから」「青チャート使ってたけど浪人してもう1年勉強する時レベルが下がるから」「共通テストしかやらないから」といってわざわざ黄チャートを選ぶよりも、青チャートのコンパス③までやる方が良いです。また、黄チャートの後に青チャートをやると無駄が多くなるため出来ればどちらかに絞って進めることをオススメします。
AXIVの場合は
日東駒専/国公立文系で数学が苦手な人/二次試験で使わず共通テストのみ→黄チャート
関関同立/MARCH/数学が得意な人/文系でも数学受験したい人→青チャート
という選択をする場合が多いです。
・ゴールから逆算した選択をしよう!
・両方使うと無駄が多いので片方だけ行う!
本当にゼロから始める場合は白チャートをやってから黄または青チャートに進んでも良いですが、時間がかかりすぎてしまうので他の参考書を使うこともオススメです。参考書選びや進め方に悩んでいる方は、ぜひAXIVに相談をしていただきAXIVの判定テストを受けて頂ければ分かってくるかと思います。
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