大学試験で「学校推薦選抜試験」や「総合選抜試験(AO入試)」で合格を目指す受験生にとって面接対策は不可欠です。ほとんどの受験生は「面接」の経験をしたことがなくてどのようにすればよいのか全くわからない状況ではないでしょうか?ここでは面接試験を突破する5つのコツ、よくある質問例、基本的なマナーを紹介します。この記事を読むことで人生初めての面接でも合格に向けて不安なく取り組む準備ができるようになるでしょう。
目次
大学受験の面接とは?
大学の学校推薦選抜試験や総合選抜試験(AO入試)の選考科目の1つに組み込まれているのが面接試験です。面接試験では受験生の性格や価値観、大学入学後の学習意欲、大学の校風との相性はどうかを質問をとおして確認していきます。
例えば、名古屋大学文学部の学校推薦型選抜では1次選考と2次選考によって選抜されます。1次選考では書類審査(高校からの推薦書や調査書、志望理由)をもとに合否が決定されます。2次選考では小論文作成と面接試験となります。面接試験は複数教員と受験生1人の個人面接となっており、志望理由に基づいて5分間のプレゼンテーションと10分間の質疑応答の構成となります。
大学によって面接の時間や形式はさまざまですが短い時間で自分をアピールすることは共通です。面接試験を突破するためにも事前にしっかり対策をとることが重要です。
面接を成功させるコツ5選
大学受験の面接が人生初の面接試験である人は多いでしょう。ここでは面接を成功させるコツを基本から解説します。
まずはリサーチ!アドミッションポリシーをおさえる
面接試験を受ける前に何よりも大切なのが志望する大学のことを知ることです。アドミッションポリシーとは「大学の入学者受入れ・選抜の方針」を示したもので、ほとんどの大学で公開されています。つまりは大学側から「私たちはこのような学生に入学してもらいたいです」という答えのようなものを公開してるのがアドミッションポリシーです。
面接試験では自分が大学が求める学生像にマッチしていることをアピールする場です。そのためにもまずは大学の選抜方針を知ることが重要です。実際、面接で「アドミッションポリシーについてどのように思うか?」という質問がされることもあります。まずは大学のホームページで確認をしましょう。
学生生活を振り返りまとめておく
「学生生活で勉強やクラブ活動など力を入れて頑張ってきたこと」「学生生活で経験をしてきたこと」「一番印象に残っている思い出」などどのような学生生活を過ごしてきたのかを振り返りまとめておくことは大切です。面接試験では受験生が過去の経験からどのような価値観を持っているか?何かに一生懸命に取り組む意欲はあるのか?どのような性格なのか?を確認していきます。
一般的に15分から30分と短い面接時間の中で、どのような学生生活を過ごしてきたかを話してもらうことが「あなたが大学の求める学生像に相応しいか」を確認するのに最もわかりやすい質問となります。ほぼ必ずといって質問にでる学生生活の取り組みを答えるためにも振り返りは必要です。
よくある質問の回答を準備しておく
面接でよくある質問に対する回答は準備しておきましょう。面接官の立場で考えると、なぜ「よくある質問」を受験生にしてしまう理由がわかります。どの大学でも学校推薦選抜試験や総合選抜試験の日程は決まってます。同日に何十人もの受験生に対して面接試験をおこなうことになります。なので受験生一人一人に違う質問すること自体が面接官にとって難しいので「よくある質問」を受験生に質問するしかないのです。
回答の準備にもポイントがあります。それは質問に対する回答を丸暗記しないことです。一字一句を丸暗記をして回答をすると棒読みとなり面接官にも伝わってしまいます。回答の中で特にここを伝えたいと思うところをキーワードで準備することが大切です。
質問には回答とその理由も答える
質問に答える時には「なぜそのように答えたのか」理由も一緒に言えることが重要です。面接官はどのような行動をしたのかだけでなく、なぜそうしたのかという受験生の考えを知りたがっています。多くの大学では自分で考え行動できる意欲的な学生に入学してほしいと思っています。自分の行動の理由が説明できる学生、つまりは考えることができる学生であるとアピールするためにも「なぜそうした?」の理由は言えるようにしておきましょう。
質問がわからない時は素直に聞きなおす
どれだけ面接対策をしていても想定外の質問が出てくることはあります。「質問の意味がわからない」「今まで考えたことのない質問」をされた時に回答ができずに無言になってしまうことがあります。このような時は素直に聞きなおすことが大切です。
「質問の意味がわからないのでもう一度教えていただけないでしょうか?」「今まで考えたことがありませんので少し時間をいただいてもよろしいでしょうか?」のように素直に聞きなおすようにしましょう。面接官も100%完璧に回答してもらうことは想定していません。わからない時に沈黙したりごまかしたりするのではなく素直さをアピールすることも重要です。
面接で「よくある質問」
ここでは代表的な「よくある質問」を紹介します。定番の質問になりますのでこの質問に対する回答は準備しておきましょう。
志望動機についての質問
ほぼ必発いっても過言ではない質問が志望動機です。「なぜ他の大学ではなくこの大学に入学したいのか?」「この大学でどんなことを学びたいのか?」面接官がまずは気になるところです。
この質問に回答するためには志望大学のことを調べておくことが大切です。学びたい学部があるからか?研究室があるからか?または授業のカリキュラムがいいからなのか?大学のアドミッションポリシーに共感したからなのか?自分の意思と合わせて回答することで良い印象を与えられます。
高校生活についての質問
面接官は受験生が過去にどのような経験をしてきたか?どのようなことに一生懸命取り組んできたか?どのようなことが一番の思い出になったか?などの回答から受験生の性格や価値観を見ていきます。
経験したことやがんばったことと合わせて、なぜそうしたかの理由や経験を通して学んだことをを準備しておくことが大切です。例えば、「高校3年間ではクラブ活動を一生懸命がんばりました」「クラブ活動に集中するため効率的に勉強時間を確保するためにスキマ時間を作って勉強をしていました」「時間を効率的に使うことでやりたいことを両立できること学びました」などの準備をしましょう。
自分の長所や短所
自分の長所や短所も頻出の質問です。ここでも回答を準備する際には理由も一緒に考えましょう。長所だとなぜそう考えたのか?具体的なエピソードがあれば面接官の納得度も高まります。
短所を回答する時には注意が必要です。致命的な短所を聞くと面接官がマイナスのイメージを持ってしまいます。短所を答える時には長所の裏返しで考えるといいでしょう。例えば、「私は1つのことに打ち込める集中力が長所です」「その反面、何かに打ち込むと周りが見えにくくなるところが短所です」などのように自己分析をして準備しましょう。
面接の基本的なマナー
面接官に失礼な印象を与えないために基本的なマナーを抑えましょう。試験日当日をシミュレーションしておくことも大切です。
控室から面接室まで | ・控室から試験が始まっていることを意識する ・足を組んだり、足を開けてスマホを見ない ・受験生同士で大声で話さない |
入室時から面接開始まで | ・面接室に入室するときは2回ノックする ・「お入りください」「どうぞ」の声が聞こえてから入室する ・入室後は面接官の指示に従う(勝手にイスに座らない) ・着席する際は「失礼します」の一言をかける |
面接試験中 | ・はっきりと明るい声で話す ・笑顔を意識して面接官と目を合わす ・キョロキョロと周りを見渡したり落ち着きのない行動はしない ・自分の体(顔や髪)を触ったりしないようにする |
面接終了から退出まで | ・起立した後はお礼を伝える ・ドアを閉める直前は一礼と合わせて「失礼します」の一言 |
まとめ
大学受験の面接試験では受験生の性格や価値観、入学後の学習意欲が見定められる試験です。短い面接時間の中で自分を表現するためにはいかに準備するかが最も大切です。志望する大学のことをしっかりとリサーチし面接のコツを抑えることが面接試験突破のカギとなります。本記事が面接試験前の受験生の参考になることを願っています。
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