「大学受験で第一志望校に落ちた…」「全落ちして、もうどうすればいいか分からない…」とショックを受けている方もいるのではないでしょうか?大学受験に落ちても、決して人生終了ではありません。あなたがとれる選択肢は多くあります。とはいえ、その選択肢の中からどれがいいのかを判断するのは難しいものです。そこで本記事では、大学受験に落ちた後の7つの選択肢や、それぞれのメリット・デメリットを解説します。辛い状態からの立ち直り方も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
大学受験に落ちたときの7つの選択肢
まずは、大学受験に落ちたときの7つの選択肢を解説します。
それぞれのメリット・デメリットも分かりますので、「どれが自分に適しているのか?」を考える判断材料に役立ててみてください。
1.後期日程や3月入試で現役合格を目指す
メリット | ・1~2科目で受験できるので、得意分野を活かしやすい ・現役合格のチャンスがある |
デメリット | ・受験日までの準備期間が短い ・募集人数が少なく、競争率が激しい |
「後期日程」や「3月入試」を利用することで、3月までは現役合格のチャンスが残されています。
まず、後期日程は1月下旬から2月上旬に出願が可能です。前期日程と比べて受験科目が少なく、1~2科目で受験できる大学が多いのが特徴です。
試験内容には、小論文や面接が課される場合もあります。ただし、募集人数が限られているため、倍率は比較的高くなりやすいです。
私立大学の場合、後期日程ではなく「Ⅱ期」や「B方式」といった表現の大学もあります。例えば東洋大学の後期日程の場合、試験日が3月5日、合格発表日が3月15日です(2025年2月時点)。
一方、3月入試は2月中旬から3月初旬の出願が一般的です。
こちらも1~2科目程度の受験科目が多く、得意分野を活かしやすい入試制度です。
人気校の受験日と重なる日程を選べば、競争率が下がる可能性もあります。
3月入試の一例として、日本大学の「N全学統一方式第2期」が挙げられます。
日本大学の試験日は3月4日、合格発表日が3月12日~14日(学部により異なる)です(2025年2月時点)。
いずれも出願時期は2月中の大学が多いので、早めに出願を決めましょう。
2.合格した大学(滑り止め)に進学する
メリット | ・友だちと同じタイミングで進学できる ・サークルや留学など、さまざまな経験ができる |
デメリット | ・「行きたくなかった大学」という後悔が残る可能性がある ・希望する大学とは違う環境で学ぶことになる |
第一志望に落ちたとき、「滑り止めの大学に進学するのは妥協じゃないの?」と悩む方もいるのではないでしょうか?
特に、周りの友達が第一志望校に合格していると、自分だけが劣等感を抱くこともあります。
しかし、どの大学に進学しても、新しい友達や貴重な経験を得られるものです。
例えば、次のように自分の可能性を広げられます。
- 将来に役立つ資格を取得する
- サークルで同じ趣味を持つ仲間と出会う
- 留学して異なる文化や価値観に触れる
大切なのは、どの大学に進んでも「自分の成長につなげる意識」を持つことです。
大学生活を有意義に過ごせれば、第一志望に進学できなかった後悔は和らいでいくでしょう。
とはいえ、「やっぱり第一志望の大学を諦められない…」という方には、仮面浪人の選択肢もあります。
仮面浪人とは、他の大学へ通いながら、翌年に受験するための勉強を続けることです。
仮面浪人をするメリット・デメリットはこちらの記事で説明していますので、あわせてご覧ください。
仮面浪人の成功率をあげるには?メリット・デメリットもあわせて解説します
3.浪人して再受験に挑戦する
メリット | ・第一志望校に再挑戦できる ・集中して勉強に取り組める |
デメリット | ・経済的な負担が大きい ・精神的なプレッシャーが強い |
浪人することで受験勉強に専念でき、現役時に不合格だった大学に合格できる可能性が高まります。
また、自由な時間が増えるため、自己分析や進路についてじっくり考えられます。
ただし、授業料や教材費がかかるので、予備校を慎重に選ばなければなりません。
家族ともよく相談し、金銭的な負担や浪人生活の計画を立てることが重要です。
予備校に通うことが決まったら、3月中に申し込むのがおすすめです。
多くの予備校では4月から新しいカリキュラムが始まるので、早めの準備が大切になります。
予備校によっては入学キャンペーンを利用し、費用を抑えられるケースもあります。
また、予備校に通い始める前までに、高校の学習範囲を復習しておきましょう。
基礎を固めておけば、良いスタートを切れます。
浪人を選択するなら明確な目標を持ち、計画的に学習を進めることが成功への鍵となります。
なお、予備校選びで悩む方にはこちらの動画がおすすめです。
予備校選びのポイントを紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
もし「浪人したいけど、本当に合格できるのか心配…」と悩んでいる場合、合格する方法を知っておくことが大切です。下記の記事で、浪人生合格率や志望校に受かるコツを説明しています。
4.専門学校に進学する
メリット | ・実践的なスキルを短期間で習得できる ・就職に直結する可能性が高い |
デメリット | ・大学卒業資格は得られない ・異なる業界に転職しにくい場合がある |
専門学校では、特定の職業に直結したスキルを集中的に学べます。
例えばITやデザイン、医療、美容など、即戦力となる知識や技術を習得しやすいです。
専門学校は就職サポートも充実しているため、就職率が高いのが特徴です。
また、大学と比べて学費が安価な点も、専門学校の魅力と言えます。
ただし、一つの分野に特化して学習するので、将来的に異なる業界へ転職する際は不利になる可能性もあります。
専門学校の出願時期は、3月31日までが一般的です。
人気の学校や学科は早めに締め切られる場合があるので、なるべく2月中に出願しておきましょう。
5.通信制の大学に通う
メリット | ・通学の時間や費用を節約できる ・全てオンラインで完結する大学もある |
デメリット | ・対面授業が少ないため、孤独感を感じやすい ・キャンパスライフを経験しにくい |
通信制大学は一般的に入学試験がないので、大学受験に落ちた場合もスムーズに進学しやすいです。
特に次のような方には、通信制大学がおすすめです。
- 大学で学びたい分野が明確に決まっている場合
- 自分のペースで学習を進めたい場合
とはいえ、通信制大学は自己管理が求められるので、卒業率が低い傾向にあります。
計画的に学習を進める意識を持つことが欠かせません。
また、対面授業が少ないので、キャンパスライフを送りたい人は物足りなさを感じるケースもあります。
通信制大学の出願時期は、一般的に2月~4月下旬です。
入学試験はなく、「書類審査のみ」か「書類審査+面接」の選考となります。
志望理由書に加えて小論文が含まれる大学もあるので、出願条件をよくチェックしましょう。
6.就職する
メリット | ・実践的なスキルと社会経験を積める ・経済的に早く自立できる |
デメリット | ・高卒での就職先が限られる ・学生時代の特別な経験ができない |
大学進学を選ばずに就職することで、10代で経済的に自立しやすくなります。
職業によっては、学歴よりも実務経験やスキルが重視されるケースもあります。
早く社会に出てキャリアを積める点も、就職の大きなメリットです。
一方、応募条件に「大学を卒業していること」が含まれる企業には応募できません。
選べる職種が限られる可能性があります。
そのため、就職後にスキルアップを図る方法も考慮しながら選択することが大切です。
7.独学でスキルを身につけて活動する
メリット | ・完全に自分のペースで学べる ・費用を最小限に抑えられる |
デメリット | ・モチベーションを維持するのが難しい ・成果が出るまで時間がかかる |
大学に進学せず、独学でスキルを習得して活動する道もあります。
オンライン講座や書籍を活用すれば、プログラミングやデザインなどの実践的なスキルを学べます。
ただし、自己管理が求められるため、明確な目標がないと学習を継続しにくい点がデメリットです。
また、スキルを身につけても、いきなり稼げるようになるわけではありません。
クラウドソーシングサイトなどで仕事を見つけたり、企業に営業をかけたりする必要があります。
独学でスキル習得を目指す場合は、「何のために学ぶのか」をしっかり考え、計画的に取り組みましょう。
大学受験で全落ちしても人生終了ではない!
大学受験に全落ちすると、「もう終わりだ」「自分には価値がない」と感じてしまうかもしれません。
今まで一生懸命勉強し、プレッシャーと闘ってきたからこそ、その結果を受け入れるのは辛いものです。
しかし、大学受験の結果が人生の全てを決めるわけではありません。
たとえ全落ちしても、あなたの努力や価値が否定されるわけではないのです。
この事実を理解することで、自己肯定感を保ちやすくなります。また、下記のように道は一つではありません。
- 浪人して再挑戦する
- 専門学校に進学する
- 海外留学や就職をする
今は辛くても、視野を広げることで新しい可能性が見えてきます。
大切なのは受験の結果にとらわれず、前を向いて自分に合った道を見つけることです。
大学受験に落ちたときの立ち直り方4選
大学受験に落ちたときは、自分を責めたり、ネガティブな考えばかり浮かんだりするものです。
とはいえ、ずっと前を向けない状態も辛いのではないでしょうか?
そこでここからは、大学受験に落ちたときの立ち直り方を4つ紹介します。
1.30分だけ思い切り泣いて気持ちをリセットする
大学受験に落ちたときは、無理に前向きになる必要はありません。
まずは今のしんどい感情を吐き出すことが大切です。
おすすめなのが、制限時間を決めて思い切り泣く方法です。
泣くことで脳がネガティブな感情を整理し、ストレスホルモンを減少させる効果があります。
30分間だけ感情を爆発させ、声を出して泣いてみましょう。本気で泣いた後は疲れるかもしれませんが、その疲労感によって安眠しやすくなります。
2.ここまで頑張った自分を褒めてあげる
「大学に落ちた」という結果だけを見て、全ての努力が無駄だったと感じていませんか?
実は、受験勉強のプロセスそのものに大きな価値があります。
大学受験の結果が思い通りにならなくても、これまで努力してきた事実は変わりません。
受験勉強で積み重ねてきた、下記のような頑張りを振り返ってみましょう。
- 早朝や夜遅くまで勉強し続けた
- 難しい問題に、何度も粘り強く挑戦した
- 苦手科目と向き合い続け、点数をアップさせた
逆に、自分を責めすぎるとストレスが増え、精神的な負担が大きくなります。
結果ではなく過程に目を向け、あなたの成長を認めてあげることから、新たな一歩を踏み出しましょう。
3.信頼できる友達や家族に話を聞いてもらう
受験に失敗すると、悲しみや不安、自己否定感など、さまざまな感情が湧き上がります。
一人で抱え込むと気持ちの整理がつかず、より辛く感じてしまいやすいです。
そんなときは、信頼できる家族や友達に話を聞いてもらうのがおすすめです。
誰かに気持ちを言葉にすることで、自分の状況を客観的に整理でき、心の負担が軽くなります。
もし話しにくいなら、次のように伝えてみるのがおすすめです。
- 「今すごく落ち込んでるんだけど、話を聞いてもらえたら少し楽になるかもしれない…」
- 「励ましてほしいわけじゃなくて、今の気持ちを誰かに話したいだけなんだ」
こう伝えると相手も「何を求めているのか」が分かるので、ただ気持ちを受け止めてくれやすいです。
直接話すのが怖いなら、LINEやメッセージでもいいでしょう。
4.大学受験に落ちた原因を分析して次に活かす
ある程度メンタルが落ち着いたら、大学受験に落ちた原因を振り返ってみましょう。
過去を思い出すのは確かに辛いものです。
しかし、具体的に分析することで、今後の改善点が明確になります。
一例として、「数学の応用問題が解けなかった」場合を見てみましょう。
- 解けなかった問題を見直し、必要だった考え方や公式を洗い出す
- 公式を暗記するだけではなく、「なぜそうなるのか?」を説明できるレベルまで理解を深める
- 類似問題を繰り返し解いて応用力を養う
「暗記科目の勉強時間が足りなかった」「模試の復習が不十分だった」など、具体的な原因をリストアップすれば、より効果的な対策を立てやすくなります。
このように、失敗を「次の成功へのステップ」と捉え直すことで、ポジティブなマインドを養えます。
大学受験に落ちた場合によくあるQ&A
大学受験に落ちた場合によくあるQ&Aを紹介します。
1.友達が大学受験に落ちたら、どんな言葉をかければいい?
大学受験に落ちた友達に言葉をかけるときは、相手の気持ちを尊重して寄り添うことが大切です。
OK・NGな言葉の一例は次の通りです。
- OKな言葉:プレッシャーをかけずに支えになる言葉
- 例:「いつでも話を聞くからね」「ゆっくり休んでね」など
- NGな言葉:相手を傷つけてしまう言葉
- 例:「もっと頑張っていたら受かったかもしれないのに」「受かると思ってたのに」など
無理に励ますのではなく、相手が安心できるような言葉をかけましょう。
2.大学受験に落ちた子どもに声かけするときの注意点はある?
落ち込んでいる子どもに声かけするときの注意点は、主に次の3つです。
- 子どもの気持ちに共感を示す
- 他人と比較しない
- 励ましの言葉は控えめにする(「次は頑張ろう」など)
特に「○○君は受かったのに」のように他人と比較するのは絶対にNGです。
子どもの自己評価が下がる上、孤独感を与えてしまう恐れがあります。
「これまで頑張ったね」「しばらくゆっくりしなよ」といった言葉で、子どもが努力したプロセスを認めることが大切です。
3.大学受験に落ちたときに良いメンタル回復法はある?
大学受験に落ちたときは、次のようなメンタル回復法があります。
- しっかり泣いて発散する
- 辛い気持ちをノートに書き出す
- 軽い運動や散歩をする
- 新しい趣味を始める
無理に前向きになろうとせず、素直に悔しい・辛い気持ちを感じましょう。
少し落ち着いてきたら、外に出て軽く散歩するだけでもリフレッシュできます。
まとめ
本記事では、大学受験に落ちたときの選択肢や、立ち直り方について解説しました。
後期日程・3月入試の利用や、滑り止め校への進学、浪人など、まだ道は残されています。
自分の希望やかかるコストなどを考慮し、家族と話し合って決めましょう。
また、大学受験で全落ちしても、決して人生終了ではありません。
思い切り泣いて辛い気持ちを外へ出し、ここまで頑張った自分を褒めてあげましょう。
落ち着いてきたら、落ちた原因を振り返って改善策を立てることが大切です。
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