お問い合わせはこちら
AXIV ACADEMY YouTube予備校

英語の具体的な勉強法−長文読解・解法−英語勉強法②


いよいよ本格的な読解に入っていきます!長文読解ではひたすら演習をするイメージがあるかもしれませんが、ただ問題を繰り返すだけでは解いた問題しかできるようにはなりません。初見の英文を制限時間内に読めるようにしていくためには、根本的な本文読解設問を解く際の解法を両方学習する必要があります。ここではその本文読解と解法の2つの視点から勉強法を説明していきます。長文の問題には評論文や、小説、会話文など様々な形式がありますが、ここでは評論文に限定して話をします。また、もし英語の学習ルートや参考書ルートの記事を読んでいない方は先に2つの記事に目を通してから、この長文読解・解法の勉強法を読んでもらえるとより理解ができると思います。

 

英語の具体的な勉強法−英語勉強法②−英語の学習ルート

 

本文読解

英語の読解力には「論理力」「速読力」が必要です。どちらも完全に分けられるものではありませんが、長文読解の主な要素をこの2つに分類すると次のようになります。

 

①文と文とのつながりを掴む→論理力

②パラグラフの構造理解→論理力

③英文解釈の定着→速読力

④前からの読み方への切り替え→速読力

 

長文読解では、時間を計りながら解いてみたり、文章の主旨の理解に特化して問題を解いたりしますが、基本的には論理力をつけてから速読力を強化する段階へ移行していきます。なぜなら、英文解釈で身につけた精読力を活かしつつ、速く読むことが受験では重要だからです。どちらかだけでは試験で点数を取れません。多くの受験生は、速く読むと精密さが失われ、精密に読むとスピードが落ちるといった事態を経験しているのではないでしょうか?

読解の学習を進めるにあたって、今自分に何が足りなくて「できない」のか意識してみましょう。

 

論理力とは?

まず、論理力について説明します。「論理力」とは、筆者の立てた筋道に沿って文章を理解するのことです。ここでいう筋道は、筆者の主張すなわち文章の結論へ飛躍なく向かっていく行き方をいいます。ここまできくと、なんだか現代文と似ている感じがしませんか?

そう、論理力という観点に特化して考えれば、必要な力は現代文と根本的には変わらないのです。

 

しかし、現代文が1つの科目として成り立っていることからもわかる通り、日本語でも文章を正確に速く読むのは難しいのに、英語をどうやって読み解けばいいのか疑問に思いますよね。

そこで着目するのが、①文と文の繋がり ②パラグラフの構造 の2点です。これらは、精読力を論理力に応用するのに非常に重要な考え方になります。

 

①文と文との繋がりをつかむ

例えば、以下のような例文をみてみましょう。

 

例 We often regard dogs and cats as “family”.  Some people celebrate their birthday, and others go on trips with them.  However, we eat roast chicken on Christmas and wear fur coats in winter.  

(私たちはしばしば、犬や猫を「家族」とみなす。彼らの誕生日を祝う人もいれば、一緒に旅行へ行く人もいる。しかし、クリスマスにはローストチキンを食べるし、冬には毛皮のコートを着る。)

 

この例文は3つのセンテンスによって構成されていますが、少しずつ話が展開しており、これらの繋がりを把握できれば次に続く流れも予想することができます。

 

⑴We often regard dogs and cats as “family”.(私たちはしばしば、犬や猫を「家族」とみなす。)

    ↓

⑵Some people celebrate their birthday, and others go on trips with them. (彼らの誕生日を祝う人もいれば、一緒に旅行へ行く人もいる。)

    ↓

⑶However, we eat roast chicken on Christmas and wear fur coats in winter. (クリスマスにはローストチキンを食べるし、冬には毛皮のコートを着る。)

 

それぞれの文の間に接続詞を足してみるなら、何が入ると思いますか?

⑴と⑵の間には「たとえば」と入れることができますし、⑵と⑶の間には既に「しかし」という語句が入っています。こういった接続詞は、その後に続く文と何を接続しているのか丁寧に考える必要があります。

⑵は⑴と接続していて、⑴でいう「犬や猫を『家族』とみなす」行為の具体例が⑵になっています。しかし、⑶の「しかし」は⑵だけと接続しているわけではありません。⑴の逆接でもあるのです。

 

   抽象    具体

     ⑴     ⑵

     ↓しかし↓

     ?     ⑶

 

図で整理するとこんな感じになります。⑶も非常に具体的な話なので、これを抽象的にまとめあげるならどういう内容になるか考える必要があります。図を見ればわかりますが、⑴の逆であること、⑶の抽象であることから逆算して考えてみましょう。この3文を通して筆者が言いたいことは、「人間は犬や猫を『家族』とみなすのに、他の動物は食べたり娯楽に使ったりするのは矛盾してるよね」という感じでしょうか。これがわかれば、「理由について説明されるのかな」「筆者はヴィーガン推奨派なのかな、それとも反対かな」などと次の展開を予測できますね。

評論文では、このように具体例を示して言いたいこと(抽象)を仄めかす程度で次に移ってしまうことが少なくありません。こういった時に、文と文の繋がりを意識できるとスムーズに読解することができます。

 

◯文と文の繋がりをつかむには、文法だけでは不十分

こういった論理力は文法事項だけで得られるものではありません。文法で英文の構造を整理した後に、前後の文とどのような繋がりを持っていて、どのように展開していくのかを理解する必要があります。

それでは、具体的にはどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか?

 

ディスコースマーカーに注目!

ディスコースマーカーとは、文章の論が展開する目印としてわかりやすく示しているものです。具体的には、”however”(逆接)や”meanwhile”(対比) などの接続詞から始まり、”It is true (that)…,but〜.”(譲歩・確かに…だが〜)といった構文まで含まれます。これが見つけられると、「ここから反論だな」とか「ここは◯◯と反対の内容をいっているからこういう展開になるはずだ」などと予測が立てられるようになります。

このように予測することは、速読力に繋がる非常に重要な視点です!次にどのような展開がくるのか常に予測しながら読む癖をつけましょう。

 

言い換えや省略に注目!

「英文は繰り返しを嫌う」と指示語の説明などでよく言われますが、文章全体でもその傾向があります(もちろんこの場合、日本語でも同様ですが)。評論文では、読者が納得できるように書くので、読んでいる人がうんざりしてしまうような文体だと元も子もありません。

例えば、「勉強は大事だから頑張れ!」「だから勉強は大事なんだ」「勉強というのは人生ですごく大事なんだ」とだけ言われても、「わかったって!!それしか言うことないのか!」と反発したくなりませんか?

このような時に、「勉強するのはとても大事だ」「このような『人生の糧』はきっとあなたが幸せになるのに役に立つ」なんて言われたら、少し雄弁に聞こえますよね。ここでは、「勉強」を「人生の糧」と言い換えています。「勉強は人生の糧である」とは言っていませんが、文脈そのことがわかります。細かい説明は最初の例と同様なので省きますが、文の構造や、何を肯定しているのかということに注目して読めばわかるはずです。

 

省略も同様に、読者はこれくらいわかってくれるはず!という前提のもとに成り立っています。自分の意見を入れないで評論文をきちんと読み解くのであれば、このような筆者の想定を汲み取りながら読む必要があるのです。

 

②パラグラフの構造理解

同様のことが、パラグラフ間でもいえます。一文ずつ訳して何となく文同士の繋がりは見えてきたけど、なぜか範囲が広がると読めないということがしばしば起きます。このような時、根本的な要素は①と変わらないものの、パラグラフのスケールで繋がりを見つけていかなければなりません

 

例えば、「パラグラフリーディング」という読み方があります。ざっくり説明すると、段落ごとに主旨をまとめ、段落同士の関係(具体と抽象、因果関係など)をみることで全体の論の流れを整理することです。

 多くの文章では、各段落の役割は次のように分けることができます。

 

1)本文の主題(問題提起)

2)問いと答え(=筆者の結論)を埋める具体例や詳しい論

 2-1  具体例やデータ

    2-2  予想される反論

    2-3  同じ考えを持つ誰かの主張の引用、援用

               など

3)筆者の最終的な主張(結論)

 

だから「最初と最後を読めばだいたい主旨はつかめる」「具体例を省いて骨組みを見つけろ」などと言われます。文章によって順番は異なりますが、多くの文章の流れはだいたいこうなっています。これを軸に、導入として具体例が入ってきたり、最後に新たな問題提起をしたり、様々な書き方がされるのです。

 

逆に言えば、このパターンを軸に全体の筋道がわかれば、細かいところで何を言っているのかわからなくても内容が推測できるということになります。

 

※わからない単語があるときはどうする?※

 長文読解の学習に取り組む際、必ずといっていいほど生徒から出てくるのが「単語がわかりません!」という相談です。こういった質問をしたとき、学校の先生や予備校の先生は大抵「わからない単語は意味を推測してみよう」と言いますよね。しかし、具体的にどうしたらよいのかわからないのではないでしょうか。

 

 実は、わからない単語の推測にはこの「論理力」が関係しています。もちろん、わからない単語だらけではなかなかうまくいきませんが、単語の意味を推測するというのは「文脈から逆算して単語のなんとなくの意味を推測する」ということなのです。

 

例えば、友達と次のような会話をしたとします。

少しくらい何を言っているのか聞こえなくても、友達はテストを頑張って「褒められた」ことがわかります。そうであれば、聞こえない部分は何かしらの褒め言葉を言っていたということになります。

また、もしこの友達が続けて「でも、そういうこと言うってことは常にお姉ちゃんと比べられてるってことだよね〜。」と言ったなら、聞こえない部分には「姉と比べて褒める」ような言葉が当てはまるはずです。

 

このように、わからない単語は文脈で推測できます。そして、後を読めば読むほど推測の精度が上がっていくということが多くあります。単語帳ですべて解決しようとせず、文脈から推測する力をつけましょう!

また、単語を推測する力は空所補充の問題に対応する力に直結します。私立大学の入試には案外この空所補充の問題が多く見られるので、志望する受験生は意識してみるとよいでしょう。

 

速読力とは?

 

速読力とはその名の通り「速く読む」力ですが、速読にも「読解力による速読」と「解法による速読」があります。後者はどちらかというと読むスピードというより、設問がある際に速く読み、速く解くテクニックなので、一旦本文読解にフォーカスして考えてみましょう。

 

<速読の種類>

本文読解に関わる速読には2種類

①反射的な構造把握による速読

②文の流れから今後の展開を予測する速読

 

①反射的な構造把握による速読

中1レベルの長文はスラスラと「速読」できるのに、入試で使われるような長文がスラスラ読めないのはなぜでしょうか?

もちろん「難しい」からですが、ここでいう難易度の高さの多くは構造の複雑さにあります。例えば、どんなに難しい話題の文章でも、”〜 is ….” “I think that 〜”と書いてあったらそこの部分の意味は取れます。つまり、構造を把握するスピードが、英文を読むスピードに直結しているということです。

 

構造把握には単語力や英文解釈力が必要ですが、これらを実際の試験で使えるようにするには英語の語順で読む必要があります。日本語と英語では語順が違うため、日本語に訳すときは「後ろから訳す」などといわれますが、長文読解でこれをいちいちやっている時間の余裕はありません。それでは、どうしたら良いのでしょうか?

 

結論から言うと、構文の基本・頻出パターンを身につけることが一番重要です。

 

構造把握は、「文法事項をどのように当てはめて読むか」ということに尽きます。パターンさえ身につけば、前から読んでいても句や節の区切りがわかるようになっていきます。

ただし、これは精読力を踏まえた速読なので、精読しようと思ってもできないレベルの難しい英文を無理やり速読しようとはしないでください。

 

②文の流れから今後の展開を予測する速読

もう一つ、速読においては前述の論理力から繋がる速読というものがあります。それは、「予測しながら読む」ということです。

これには「緩急を察知する」ことと「疑問を保留する」ことが必要です。

 

緩急を察知する

文章の中には、筆者にとって重要な部分とそこまで重要ではない部分があります。重要なことを人前で言いたいときに「つまり私が言いたいのは〜〜ということなんです!」と声を大きくして言ったりしますよね。それと同じ感じで、文章にも抑揚があります。

 

 「展開を予測する」ことの一つは、この「抑揚/緩急を意識する」ことです。

 

例えば、「確かにあなたの言っていることは一理あるけど…」と言われたら、その時点で相手が自分と違う意見を持っていることがわかりますね。その後いくら自分の意見を肯定されても「相手の意見はこれではない」ことがわかるので、相手の意見を知りたいときは、もう一度「でも」と言い始めた時からきちんと聞けば問題ないはずです(態度は良くありませんが…)。文章を読むのが得意な「勘がいい人」は、これを察知するのに長けているということなのです。

ただし、自分の予測だけで文章を読んでしまうと誤読に繋がるので、読者の予測を筆者が裏切ってくることもあると留意しておきましょう。

 

筆者の誘導に乗る

もう一つ、本文を予測しながら読むためには、筆者の誘導に乗っかることが必要です。筆者は自分の考えに納得してほしいので、読者が少し「アレ?」と疑問に思うところを作っておいて、「それはね…」と答えるように後出ししてくることがあります。

この例からもわかるように、読者が「なんで!?」と思うところに筆者の主張が隠れています。この後には筆者独自の主張が展開されるだろうと予測できますね。また、「なんで!?」の答えこそ筆者の主張であり、鶏肉が好きなことやクリスマスにローストビーフを食べることは筆者の言いたいことでもなんでもなく、ただの身近な具体例です。

これは抑揚とも関係することですが、筆者は「読者はこう思うだろう」ということをある程度予測しながら説得できるようにレトリックを使ってきます。だからこそ、その筆者の意図に乗れば必ず結論に辿り着くはずなのです。

このように緩急や筆者の誘導を意識することで、論理的に、かつ速く読めるようになっていきます。しかし、これは精読力も論理力もついていないと難しく、誤読に繋がる可能性があります。反射的な文構造の把握とともに意識して、精密さを忘れないようにしてください!

 

長文読解の解法

なお、長文読解にも設問に答えることに特化したテクニックがあります。「解法」とは、2度読みせずに読む範囲を最小限に抑えて回答を導き出すためのテクニックです。

実際の受験生をみていると、実は英文を読むスピードは遅くないのに解き終わらないという生徒がたくさんいます。そういった生徒は、悩んでいる時間が長いのです。せっかく速く読み終わっても、設問をみて「アレ、何だっけ?」と本文に戻って、同じところを何度も読んであまり理解できていなかったことに気づくというパターンが多くあります。そういった場合は、「解法」を参照して速く正確に英文を読めるようになりましょう!

 

①設問を読むタイミングについて

本文を全部読んでから設問をみて、「あれ?そういう話だっけ?」とわからなくなった経験はありませんか?

意外と多くの受験生が本文→設問と順番通りに読んでいますが、設問は先に読んでもいいんです! むしろ、先に読んだほうが読みやすいこともあります。

 

何に注目して読むのか把握する

解答の根拠の範囲が複雑に入り組んでいる場合、どこまで読めば解答できるのかを判断できると解答スピードが上がる。選択肢についても、本文を読みながら自分で答えが見つかったタイミングで答えるのか、答えが明確でなくても選択肢を吟味しながら本文内容を整理してから進むのか、本文の理解度によって読むタイミングを変えられる。

 

本文を読む前に選択肢を読まないように気をつける

選択肢は惑わすために用意されているため、間違った選択肢を読んでしまうと、本文読解に自信がないときに「ああいう選択肢があったな」と左右されてしまい、主旨を取り違えることがある。それがないよう、本文を自分で理解して自分なりに設問の答えを出してから選択肢を見るようにしましょう。あるいは本文読解の途中でも選択肢は間違っているかもしれないという前提をもって読むようにする。

 

文章の主題をチェック

上記とは逆に、内容一致問題、タイトル問題などの問題形式では、先に選択肢まで読んでおくことで文章の内容を把握しやすくなることがある。詳しく考えすぎるとかえって混乱してしまうのは同様だが、キーワードや要点において、選択肢に共通している内容が書いてあった場合にはチェックしておくと良い。

 

②「探し読み」について

「探し読み」とは、設問を中心にして解答の根拠となる箇所を本文中から探しながら読むことです。もちろん、本文をざっと一読しただけで設問にも答えられたら一番ですが、なかなか難しいですよね。

しかし実は、MARCHレベル付近までは「探し読み」で解くことができます。出題傾向にもよりますが、多くの問題では解答の範囲が設問の順番と同じように本文中で並べられているためです。設問に答えることで、自分の本文読解が整理された状態で次に進むことができるうえに時短になるので、時間が足りないと感じている人がいたら、試してみてください!

 

<探し読みの方法>

①志望校の過去問をチェック

文章と設問が順番通りか、内容一致問題も順番通りか確認。

②1つ目の設問と、内容一致の1つめの選択肢を確認し、似たような単語が出てくるまで見る

③似たような本文を精読し、回答する

④次の設問や選択肢を確認して、また本文を探す

※設問は本文通りでも、内容一致の選択肢は順番通りでない場合もあるので、過去問を確認して傾向を知っておきましょう。

 

③パラグラフリーディングを応用する

 速読に関する説明では、パラグラフリーディングというテクニックについてお話ししましたが、解法でもパラグラフリーディングを応用することができます。

 具体的には、段落ごとに要約をしておいて、設問をみたときや迷ったときにどこを詳しく読み直せばいいのかわかるようにしておくことなどが挙げられます。「解法」は基本的に、本文と設問をどのように紐付けるかということにすべて集約できるので、いかにまとめながら読むかが重要です。

 

 これは、特にMARCH以上の大学を志望する受験生に意識してほしいことの一つです。難関大学の試験では、大学側も基礎以上を求めてくるうえに、受験生のレベルも高くなります。ただ難しい文の和訳ができるようになるだけでは周りに差がつかないことを理解して、テクニックもしっかり使えるようになることを考えていきましょう。

 

 これらの「解法」は、長文読解に本格的に取り組んでいく際、非常に役に立ちます。ただ、英文解釈力がないと解法を正しく使うことができません。どの解法も文脈を理解していることが前提になるので、解法を実践してみてもあまり変わらないと感じる場合は、本文読解のための復習をしてみましょう。

 

具体的な勉強法

具体的な学習の流れ

○英文解釈の教材を終えた後、長文読解の教材に取り組み始める。

※いきなり長文読解に入らず、文法が終わったらその実践をする。英文解釈力を高めてから長文読解力を上げるほうが教材の冊数は増えるが、結果的に近道であることが多い。

 

Point:必ず音読をする

・SVOC、句や節の区切りなどを意識して音読する。

・初期段階では、意味のかたまりごとに区切って英語で読んだ後に日本語を読むと、訳まで頭に入れることができるのでおすすめ。

・リピーティング→オーバーラッピング→シャドーイング の順で1つの文章につき10回は音読するのが理想的である。

 

★音声学習について★

リピーティング:センテンスやチャンクなど意味のかたまりごとに音声を止め、それを真似て音読する。

オーバーラッピング:英文(スクリプト)を見ながら、音声とほぼ同時に音読する。

シャドーイング:英文(スクリプト)を見ずに、音声にかぶせるようにしてやや遅れて音読する。

 

 ↓

◯最初の1、2冊は英文解釈の演習も兼ねて全訳をしてみる。

※英文解釈の教材では時間をかけて質を重視することが多いが、ここからは量を重視する。今まではポイントとなる解釈の例文ばかり解いていたが、実際は複雑なものばかりではない。シンプルなものは速く正確に読めるようにしていく。

※本文読解については量を意識しすぎず、全訳することで丁寧に構造をみていく。

詳細はこちら 音読コラム

 

Point:全訳の際はSVOCをふる

・シンプルな構造の場合も、時間が許す限りきちんと文型を確認する。

・解説にSVOCが記載されている場合は、ざっと自分の書いたものと照らし合わせて確認する。

・この段階ではじっくり考えすぎず、わからなかったらすぐに調べていいので、とにかくたくさんのパターンに触れることを重視する。

 

Point:全体の論理展開を整理する

・段落ごとに主旨をまとめたり、全体の流れを確認する作業を必ず行う。

・わからないところは全訳をみて考えてもいいので、どのポイントをつかめば筋を間違えなかったか考える。

・パラグラフリーディングやロジカルリーディングに特化した教材もあるので、必要に応じて活用すること。

 

 ↓

◯精読を活かしつつ速読を意識していく

※学習の修得状況によって移行時期は変わるが、文と文の繋がりがつかめるようになってきたら速読を意識する。

※あくまで精読の延長として、確実に速く読むことを意識する。精読力が落ちてくることも考えられるので、本文読解中に詰まった箇所や読み取れなかった箇所は復習の際に英文解釈をしてみるとよい。

 

Point:時間内の点数と時間をオーバーして解いた点数を分けて出す

・速読はすぐに身につくものではないので、速読以外を早めに完成させることを考える。

・時間が足りないだけなら解法が身についていないということ。

 

Point:少しでも意味が取れなかった文にはSVOCをふっていく

・英文解釈中心の段階と異なり、意味が取れなかった文を中心に精読をする。時間をかけすぎないよう注意。

・この段階に移行しても、「やっぱり英文解釈力が足りない!」となることも多く、また問題によっては難しいと感じることもあるので、詰まったら復習の際に全訳してみるとよい。

 

Point:設問の正誤だけではなく、何が足りずに間違えたのか分析する

・長文読解の段階になると、必要な要素が多い。分析が足りないと「演習を積めばできるようになる」と自分に足りない要素を見逃してしまう可能性がある。

・ただし、確かに演習によってできるようになるものも多いため、根本的な問題ばかり気にして演習量が疎かになることのないよう、既習の要素の復習時間は予め決めておくこと。

・今までに身につけた主な力は、語彙力・文法力・精読力・論理力・速読力・解答力の6つ。自分の弱い要素を見つけてみよう。

 

以上の流れでは想定される学習段階に分けて説明していますが、長文読解の教材にはやさしい長文の参考書から過去問演習まで、様々なものを使用します。こちらに記載したものは主に過去問演習前になるので、過去問演習の効果的な勉強法は、過去問勉強法記事をご参照ください。

 

過去問勉強法−赤本・共通テスト実戦問題集

その他の注意点

長文読解の学習を始めると、制限時間を気にして、量をこなすことが多くなり、精読がおろそかになることがあります。受験生から「急に長文が読めなくなった」という相談を受けることがあります。こういった場合、演習ばかりやって読み方が雑になっているにも関わらず、無理やり速読をしようとしている可能性があります。その場合は、一度、精読に戻ってみましょう。長文読解のレベルが上がってそれに英文解釈力が対応していないのか、そもそも英文解釈力が落ちているのか判断してください。

◆ AXIV ACADEMY(アクシブアカデミー)の概要

「生徒の人生を真剣に考え、全力でサポートする」

「変わりたい。」を叶えるを実現するために、今までの常識にとらわれない、新しい形態の予備校を運営しています。私たちは、生徒自らが夢や目標を定め、なぜ勉強が必要かを理解できるように正しい情報を提供し、進路指導に時間をかけて受験戦略を立ち上げ、受験で必要な全科目に対して学習計画を練り、進捗管理を行っています。最高の「環境」「指導」「ツール」を提供すべくWebやiPadを活用し、全国のどの地域からでも受講できるように遠隔での指導を行っています。東大の隣にオフィスを構えており、指導チームを中心に、受験に精通した経験豊富な専属スタッフが受験まで1:1でサポートします。

https://axivacademy.com

◆ AXIV ACADEMY(アクシブアカデミー)へのお問い合わせこちら

私たちといっしょに「質の高い学習時間」を伸ばしませんか?

30秒で簡単!まずは資料請求・お問合せくださいお問い合わせ&資料請求はこちら

【無料】受験相談と体験授業も実施中無料受験相談&無料体験授業に申し込み

●アクシブアカデミー公式LINE登録で書籍無料プレゼント!! →LINE友達登録はこちらから

変わりたい。を叶える

学習時間と学習効率を飛躍的に伸ばしたい方は、無料体験にお越しください。
担任コーチと専属トレーナーのサポートで、あなたの努力とその効果を拡張していきます。

まずは無料体験へ