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世界史の入試別対策「共通テスト対策」−世界史勉強法③


共通テスト世界史の特徴

世界史は社会系科目では暗記の比重が大きく、従って一通り終わらせるために長い期間での学習が必要になります。しかし知識を身に着ければ得点にはかなり反映しやすい科目ともいえるため、高得点を目指すには適した科目とも言えます。自分の志望校に費やすことのできる時間を考えて選択しましょう。

世界史の性質について詳しく述べているのはこちら

 

共通テスト世界史の大きな特徴の一つは単純な知識事項の確認に終始せず、答えにいたるまでの過程、思考をより重視しているです。共通テストの問題作成方針の

「用語などを含めた個別の事実等に関する知識のみならず,歴史的事象の意味や意義,特色や相互の関連等について,総合的に考察する力を求める。」

という文章もこれを示しています。問題作成方針には、さらに続けて

「事象に関する深い理解に基づいて,例えば,教科書等で扱われていない初見の資料であっても,そこから得られる情報と授業で学んだ知識を関連付ける問題,仮説を立て,資料に基づいて根拠を示したり,検証したりする問題や,歴史の展開を考察したり,時代や地域を超えて特定のテーマについて考察したりする問題などを含めて検討する」

とあります。実際出題された問題のほぼ全てが資料や文章との関連であり、既知の知識と結びつけてそれらの資料を読み解く論理的思考力が問われました。

 

センター試験からの変化

世界史におけるセンター試験からの変化としては

  • 大問が一題増え、全5題となった。
  • 資料や図表、文章と併せて考える問題が中心となり、単純な暗記問題はほとんどなくなった。


ことが挙げられます。

大問は増加しましたが全体の小問数は36問から若干減少し、2021年度は34問、2022年度は32問となりました。しかし、資料問題に関しては6問からほぼ全問と大幅に増え、資料を読み込まないと解けない物も多く含まれており、受験者の「思考力」が問われる問題が大幅に増えました。そのため単純な一問一答形式の問題が減ったのもあり、世界史の問題を解くのにかかる時間も大幅に増えたと思われます。

 

共通テスト世界史の構成

共通テスト世界史の構成は以下の通りで、2022年度は21年度より二問小問が減った他、大問中の小問数にも違いは見られましたが、全体としては大きな変化はありませんでした。配点は2021年度は小問一問当たり2~3点でしたが、2022年度では3~4点となり変化が見られました。

 2021年 2022年 
大問1国際関係や国際貿易の歴史6問(19点)社会に対する訴えの手段としての図像8問(27点)
大問2世界史上の人物・事件を題材にした映画や絵画6問(18点)大航海時代・ローマ法の歴史を扱った授業5問(16点)
大問3世界史上の君主9問(27点)世界史上の帝国とそれを取り巻く情勢5問(16点)
大問4世界史上の出来事の記録6問(18点)人の移動の歴史5問(16点)
大問5民族間の対立関係や民族独立の運動6問(18点)世界史上の民主化の動き8問(25点)

 

設問は3~4問で一括りになっていることが多く、資料問題の読み取りから始まった後資料に関係した問題が展開される形が目立ちます。確かな思考力が要される反面、考えれば解ける問題というものも増えました。資料や図表、文章からヒントを逃さないように読み込むよう心がけましょう。 

 

例として2021年共通テスト大問4のcパートを見てみましょう。この問題は英領インドというテーマで植民地行政官マコーリという方の覚書が参考資料として引用されました。この資料そのものは受験生にとっては馴染みのないものであり多くの人が初見だったと思われますが、自分の知識と照らし合わせながらその場で資料を読み解く必要があります。

例えば問7のエの部分は、資料中の「古代インドで多くの文学作品が書かれた」という記述から、サンスクリット語と判断し、文学作品は「シャクンタラー」だと判断できます。

またWでは「公共教育委員会の半数はアラビア語を擁護している」という記述から、アラビア語がムスリムにとって重要であるという認識が確認できるため、正解だと判断できます。

Yでは、「西欧の文献の本質的優位性は、東洋的教育方式を支持する委員諸氏によっても十分容認されるところである」という記述があり、西欧の優位性を否定していないため適さないと判断できます。

 

このように、資料問題の中には資料内や会話文内に解答の根拠となる部分が多数存在します。共通テスト以前のセンター試験の時は、資料と問題が分離されているという事が多く、問題だけ見て答えを導ける場合がほとんどでしたが、共通テストにおいては、資料から読み取らなければ解けない問題が多く出題されています。

 

共通テスト世界史への対策

世界史の勉強の流れはこちらを参照してください

  • 基本的な用語、知識はきっちり抑える
  • 因果関係、流れを意識した学習が大切
  • 資料集の活用
  • アウトプット

基本的な用語、知識はきっちり抑える

共通テスト世界史の特徴として資料の読み取り能力を強調してきましたが、設問段階では用語や知識事項を問うものが依然として多く、基本事項の暗記は必要不可欠です。さらに、資料と知識を結び付けるためには、用語だけでなくその内容や歴史上での位置づけまで意識して覚えることが重要になります。

 

因果関係、流れを意識した学習が大切

流れの意識は世界史学習に必須です。世界史は当然歴史の学習なので、時間軸を無視した学習は世界史習得にはつながりません。これは単純に前後関係を暗記するという意味ではなく、その背後にある「論理関係」を理解することが正しく世界史を理解するということにつながります。2022年には年表問題も復活しました。

また資料問題から正しく情報を読み取るためには、大まかな世界史史観(流れ)を持って置く必要があります。特に、共通テストではとっつきにくい抽象的な概念が問われることも多く、時代ごとに「どのような思想が出回っていたのか」「どのように人々の考え方は変わっていったのか」ということを理解することがポイントになります。

 

資料集の活用

教科書を使用した学習だけでは内容は身についても資料と得た内容を照らし合わせるという作業が不足してしまいがちです。資料集を併用して資料を参照しながら学習を行うことは知識の定着に効果があるだけでなく、読み取り能力の向上にもつながるため積極的に使用するようにしましょう。

また、資料集には年表のフローチャートや各時代の地理や領土などが事細かに記載されています。問題で問われている場所がわからないとその後の問題も解けないようなものもあるため、以前のセンター試験に増して世界地図や地域地理を頭に入れておくことが重要だといえます。

 

アウトプット

過去問や実践問題集などの共通テストの対策問題集を数こなしていくことが大切です。間違った問題だけでなく正解した問題でも解説を読み、おなじような考え方ができていたか、知識や理解に曖昧な部分はなかったか確認しましょう。間違った問題や苦手だと判明した分野は改めて教科書や理解本に戻って復習をしましょう。

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