進学先が決まったら、大学からの課題や学校の予定を確認し、入学後に使う英語・数学の基礎を復習していきましょう。新しい教材を次々に増やす前に、今の教材で「説明を見ずにできること」と「まだ曖昧なこと」を分け、続ける内容を決めます。
記事執筆者:朝倉(アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ)|プロフィール
目次
まず、勉強の目的を入学後の準備へ変える
進学先が決まると、受験のために毎日続けていた勉強を、どこまで残せばよいか迷いますよね。ここからは、合格点を取るための演習をそのまま増やすより、入学後の授業で使う基礎と、今まだ曖昧なところを確かめてみましょう。
例えば、英語の長文を読めずに困っていたなら、単語の意味が出ないのか、一文の組み立てが分からないのかを見ます。数学なら、公式の使い方が分からないのか、計算の途中で止まるのかを分けます。「英語も数学も全部やり直す」より、今困っている部分を具体的にすることから始めます。
ただし、校内の推薦候補に選ばれた段階と、大学の正式な合格・入学手続が済んだ段階は同じではありません。残っている手続や課題は学校・大学の案内で確認してください。そのうえで、学校の授業や卒業までの課題も含めて予定を考えます。
大学の案内で、必要なことを先に確認する
最初に開くのは、入学予定の大学が出している新入生向けの案内です。入学前課題があるか、提出するものは何か、いつまでに取り組むのかを確認します。入学前課題とは、入学までに取り組むよう大学から案内される課題のことです。案内がまだ届いていなければ、学校の先生や大学の公式窓口へ確認する項目として残します。
次に、学部のカリキュラムを見ます。カリキュラムは、大学でどんな授業をどのように学ぶかを示すものです。一年次の授業名や科目の説明を読み、英語や数学をどのように使いそうかを探してください。文系・理系という呼び方だけで、必要な科目を決めつけないようにしましょう。
大学の英語の授業や、数学を使う専門科目の内容は、学部によって違います。全員が同じ長文教材や数学の全範囲を終える必要がある、と一律には決められません。大学から準備の指定がある場合は、その内容を確かめたうえで計画へ入れます。
授業名を見ても高校の何を復習すればよいか分からないときは、気になった授業の説明と、今使っている教材を学校や塾の先生へ見せて相談します。「入学前に何をしたいか」と「どこが分からないか」の両方を伝えると、次の課題を決めやすくなります。
大学の案内を確認 → 今の弱点を確かめる → 一週間の予定に入れる。

英語は、単語・文法・一文の理解を確かめる
英語を続けるなら、いきなり新しい難しい長文へ進む前に、今の教材で基礎を試します。単語の意味、文法の働き、一文の組み立てのうち、どこで止まっているかを確認してください。アクシブの英語の学習ルートも、語彙や文法から一文の理解、読解へつなげる流れを整理しています。
単語は、日本語の説明を隠し、英単語だけを見て意味を答えます。答えられなかった言葉に印をつけ、意味と例文を確認してから、もう一度隠して答えましょう。覚えたページ数だけで判断せず、説明を見ないで答えられたかを残します。
単語が分かるのに文を読めない場合は、教材の短い例文を一つ選びます。誰や何について書いているのか、どの語が動作や状態を表しているのか、どこまでが一つのまとまりかを確認します。使われている文法の説明も読み、一文の意味を自分の言葉で言い直してください。
そのあとで、今の力に合う短い文章を読みます。意味が曖昧だった文には印を残し、読んだあとに単語・文法・文の構造へ戻ります。音読する場合も、意味を確かめた文章を使いましょう。声に出した回数だけで、読めるようになったとは判断しません。
どこを見直すか迷ったら、最近読んだ文章の中で説明できなかった一文を持って相談してみてください。新しい教材を増やす前に、今の教材で確かめる範囲を決める方法もあります。
数学を使う学部なら、解き始め方と計算を復習する
数学の準備は、入学する学部の内容に合わせて考えます。まず、学校や受験勉強で使った教材から、これまで学んだ範囲の基本問題を選びます。解説を見ないで、何を求める問題か、どの条件や公式を使うかを考えてください。
解き方の方針が出なければ、答えを写す前に、基本事項の説明へ戻ります。用語の意味や、公式を使える条件を確認したあと、解説を閉じてもう一度解きます。方針は出るのに途中で止まるなら、計算を紙に書いて、どの行で間違えたかを確かめましょう。
アクシブの数学の具体的な勉強法でも、基本的な用語・解法・定理の使い方と、自分が行っている操作の理解を重視しています。解説の式を覚えるだけでなく、なぜその式や場合分けが必要なのかを説明できるか見ます。
自力で進められた問題と、止まった問題が混ざっているなら、毎回全部を同じように解き直す必要があるかを考えます。まずは止まった問題に時間を使い、分からなかったところを解消したあと、時間を置いてもう一度確かめてください。
一週間の予定に、続ける内容と確認日を置く
勉強する内容が見えてきたら、一週間の予定を開きます。大学からの課題、学校の課題、授業、生活の予定を先に入れ、そのあとで基礎の復習に使える時間を見ましょう。受験中の予定をそのまま残すより、今の目的に合う量へ組み直します。
予定には「英語を頑張る」だけでなく、「印をつけた単語の意味を隠して答える」「前回止まった数学の問題を解き直す」のように、最初の動作が分かる書き方をします。教材名・ページ・問題番号と、確かめる日まで書くと、机に向かったときに迷わず始められます。
ここでは、決まった勉強時間を全員の目標にする必要はありません。実際に取り組んでみて、予定の範囲が終わったか、自分で説明・解答できたかを確認します。終わらなかったときは、時間が足りなかったのか、内容が分からず止まったのかを分けてください。
週の終わりなどに確認する日を一つ置き、次の週へ残す課題を決めます。予定を守ったかだけでなく、復習したところを自分で使えるようになったかを見ることが大切です。
分からないときは、止まった場所を持って相談する
解説を読んでも分からない問題は、そのまま周回数だけ増やさないようにしましょう。「この文のまとまりが分からない」「この式から次の式になる理由が分からない」と、止まった場所に印をつけます。問題、解説、自分で書いたものを一緒に見せると、疑問を伝えやすくなります。
説明を聞いたあとは、その場で分かっただけで終えず、自分でもう一度確かめます。英語なら一文の意味を言い直す。数学なら解説を閉じて続きを解く。質問した内容に合わせて、確認の仕方を決めてください。
大学で何を使うかがまだ分からない場合も、先取りする範囲を推測で増やすより、公式の案内や学校の先生に確認する項目を書いておきます。今の基礎を見直しながら、必要な準備が分かった時点で予定を調整しましょう。
今日は、案内と今の教材を並べるところから
まずは大学の案内と、今使っている教材を手元に置いてください。入学までに必要な課題を確認し、英語か数学でまだ曖昧なところを一つ選び、次に取り組むページと確認する日を決めてみましょう。
記事執筆者

朝倉|アクシブアカデミー宝塚校 プロコーチ。
1年間の浪人を経て大阪教育大学へ進学し、参考書を使った独学で受験勉強に取り組む。現在は、宝塚校で一人ひとりに合わせた進路指導・学習指導を行っています。
進学先が決まったあとの勉強は、目的を入学後の学びへつなげて考えます。何を残し、どこから復習するか迷う場合は、アクシブアカデミー宝塚校で、大学の案内と今の教材をもとに相談できます。
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