学習院大学は、東京都豊島区にある私立大学で、皇室が通うことでも知られている名門校です。1847年に設立された由緒正しい大学で、有名な卒業生には元首相の麻生太郎氏などが挙げられます。5学部17学科のうち、多くは倍率が3倍~5倍程度にもなる人気大学。そんな魅力のある学習院大学の勉強方法や受験対策について解説していきます。入試方式や倍率、合格するための過ごし方も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
学習院大学の入試問題で問われる能力
まず、学習院大学が望んでいる人材や、受験時に必要とされる能力を見ていきましょう。
学習院大学が望む人材
学習院大学は、下記のような理念・目的を掲げています。 精深な学術の理論と応用とを研究教授し、高潔な人格及び確乎とした識見並びに健全で豊かな思想感情を有する、文化の創造発展と人類の福祉に貢献する人材を育成することを目的とする。 出典:学習院大学 3つのポリシー この内容から、勤勉かつ社会貢献のできる、そして人格面からも優秀な人材を育てたいと考えていることがわかります。詳しくは公式HPに記載されているので、気になる方は確認しておきましょう。
学習院大学入試の特徴
一般試験の試験方式は、2021年度から「大学入学共通テスト利用入学者選抜」が加わり、「コア試験」「プラス試験」と合わせて3方式になりました。共通テストは第1日程、第2日程の2回受けることができるため、共通テスト2回、コア試験1回、プラス試験1回と、多い場合では同じ学部を計4回受けられるチャンスがあります(※プラス試験がないケースなど、例外の学部もあります)
1 大学入学共通テスト利用入学者選抜
大学入学共通テストを利用して受験する方式です。学部によって受験科目や、受験科目数が異なります。共通テストで受験する場合、別途の個別課題はありません。
2 コア試験
各学部で実施される独自の試験です。学習院大学は、一部の学部に第二志望学科制度を適用しています。この第二志望学科制度を利用する場合、第一志望の学部で補欠・不合格になってしまったら、第二志望の学部の合否判定を受けることができます。
3 プラス試験
希望する学部を、他学部のコア試験の日に内容で受験できます。 例えば、国際社会科学部のコア試験の日に、国際社会科学部と同じ試験問題で、経済学部のプラス試験を実施できるといったような制度になります。つまり、希望する学部の一般選抜試験は「コア試験」と「プラス試験」の2回、受験するチャンスがあるということです。他大学の試験日とコア試験の日程が被ってしまった場合に、プラス試験を利用することも可能です。 便利な制度ですが、プラス試験がない学部や、「コア試験」と「プラス試験」で試験科目が異なる学部もあるので要注意です。どの学部の「コア試験」の日に、どの学部の「プラス試験」を受けることができるのかは、あらかじめ組み合わせが決まっていますので調べてみましょう。
(出典:学習院大学 2021(令和3)年度一般選抜 https://gakushuin-admissions.jp/exam2021_ippan/)
英語
多くの学部は、外国語については英語のみの受験となっています。ただし、文学部のように英語・ドイツ語・フランス語などから選択できる学部もありますので、英語以外で受験を希望する方はチェックしておきましょう。英語の試験は記述式とマーク式があります。内容理解や空欄補充、文法、英文和訳などが問われます。文法は頻出分野を中心に基礎をおさえて、過去問や問題集などを繰り返し解きましょう。試験時間に対して問題文が長いため、素早く読解できるように練習しましょう。ただし、丁寧な理解が求められる試験問題のため、早く正確に読むことが大切です。英作文は、参考書などの基本的な例文や構文をしっかり身に着けたうえで、問題を何度も解いてみましょう。
国語
国語の試験は、英語と同様にマークシート形式と記述式の併用です。現代文と古典のみで、漢文を除くとする学部が多いですが、一部で漢文が試験範囲となる学部もあります。試験内容としては、漢字の読み書き、空欄補充、抜き出し問題、内容理解などを問う問題が見られます。まずは漢字の失点を防ぐため、問題集などでしっかり基礎を抑えましょう。それに加え、評論では多様な出題形式が見られるため、総合的な問題集を使用して勉強し、過去問を繰り返し解きましょう。古文では文法、内容理解を問われる傾向にあるため、文法の基礎はしっかり抑え、読解力を身に着けるため長文問題を何度も演習しましょう。また、文学史も抑えておくと良いでしょう。漢文が出る学部の場合は、書き下し文や口語訳、内容理解などをしっかり勉強しておきます。
日本史
マークシートと記述式で構成されています。一部難しい問題もありますが、教科書レベルの問題も多いため、まずは教科書をしっかり覚え、教科書内の用語はしっかり書けるようにしておくことが大切です。幅広い時代に渡って出題される傾向があり、テーマ史が頻出、江戸時代などもよくみられます。テーマ史対策としては、政治・経済、社会、文化などの多面的に学習することが効果的でしょう。一部の難問については、過去問を解く際に用語集などを適宜参照します。
世界史
マーク式と記述式の併用で出題されます。細かい知識を問う問題も出題されますが、標準的なレベルの問題が多いため教科書を中心に学習しましょう。出題内容は多岐に渡りますが、中国史や古代ギリシャなどを頻出する学部が多いようです。用語記述問題では、特に中国史の漢字を書けるようにしておきましょう。文中から誤りを指摘する訂正問題・語句記述問題が特徴的です。論述問題では、教科書を活用しながら出来事の流れや影響、背景などに注意して問題集や過去問を解きましょう。解答は必ず添削してもらい、改善点を次に活かしましょう。また、問題数に対して時間が少ないので、意識的に素早く解くようにすることが大切です。
数学
総合問題4題が出題される学部が多いようで、解答方法は記述式です。問題は基本~標準レベルのものが多いので、対策をしっかり行っていけば時間内に解ききることは十分可能となっています。教科書を用いて基礎知識を習得・定着させていきましょう。時間は短いので、典型的な問題に対しては、どのように解くべきかがすぐに理解できる程度にまで知識を定着させます。また、述答案が簡潔に論理的に作成できるよう、十分に意識しましょう。学校や塾の先生に添削してもらうことで、よりわかりやすい記述答案を作成できるように記述力を向上させていきましょう。
学習院大学入試の難易度
学習院大学の偏差値は55~60程度になりますので、偏差値60以上を目指して勉強できると良いでしょう。合格最低点は、多くの学部が6割を切っているため難易度は標準レベルと言えます。基礎をしっかり抑えたうえで、短い時間でも素早く問題を解けるように練習しておくことが大切です。
学習院大学の概要
ここからは大学偏差値や受験資格、科目別の配点、入試日程などを紹介していきます。
学習院大学の学部偏差値
学部 | 偏差値 |
法学部 | 60 |
経済学部 | 60 |
文学部 | 57.5~60.0 |
理学部 | 55.0~57.5 |
国際社会科学部 | 60 |
受験資格
- 1.高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者、および2021年3月31日までに卒業見込みの者。
- 2.通常の課程による12年の学校教育を修了した者、および2021年3月31日までに修了見込みの者。
- 3.学校教育法施行規則第150条の規定により高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者のうち、学習院大学の指定する項目に該当する者、および2021年3月31日までにこれに該当する見込みの者。
受験資格のさらに細かい情報について気になる方は、学習院大学のHPを確認しましょう。 (出典:学習院大学 募集要項 https://www.univ.gakushuin.ac.jp/admissions/related/request/download/general.html)
科目と配点(コア試験)
学習院大学の試験科目と配点を、学部別にまとめました。ここではコア試験の日程入試に関する情報を解説します。 法学部
科目 | 出題範囲 | 選択方法 | 時間 | 配点 | 合計 |
外国語 | 「コミュニケーション英語Ⅰ+コミュニケーション英語Ⅱ+コミュニケーション英語Ⅲ+英語表現Ⅰ+英語表現Ⅱ」、「ドイツ語」、「フランス語」の3科目のうち1科目選択 ※フランス語のみディクテーション(書き取り)を含む | 必須 | 90分 | 150点 | 350点 |
国語 | 「国語総合+古典B」 (漢文は含まない) | 必須 | 60分 | 100点 | |
地歴 | 「日本史B」、「世界史B」、「地理B」、「政治・経済」、「数学Ⅰ+数学Ⅱ+数学A(場合の数と確率、整数の性質、図形の性質)+数学B(数列、ベクトル)」のうち1科目選択 | 選択 5科目のうち1科目選択 | 60分 | 100点 | |
公民 | |||||
数学 |
経済学部
科目 | 出題範囲 | 選択方法 | 時間 | 配点 | 合計 |
外国語 | 「コミュニケーション英語Ⅰ+コミュニケーション英語Ⅱ+コミュニケーション英語Ⅲ+英語表現Ⅰ+英語表現Ⅱ」、「フランス語」。「ドイツ語」の3科目のうち1科目選択 ※フランス語のみディクテーション(聞き取り)を含みます。 | 必須 | 90分 | 150点 | 390点 |
国語 | 「国語総合+古典B」 (漢文は含まない) | 必須 | 60分 | 120点 | |
地歴 | 「日本史B」、「世界史B」、「地理B」、「政治・経済」、「数学Ⅰ+数学Ⅱ+数学A(場合の数と確率、整数の性質、図形の性質)+数学B(数列、ベクトル)」のうち1科目選択 | 選択 5科目のうち1科目選択 | 60分 | 120点 | |
公民 | |||||
数学 |
文学部
科目 | 出題範囲 | 選択方法 | 時間 | 配点 | 合計 |
外国語 | 「コミュニケー ション英語Ⅰ十コミュニケー ション英語Ⅱ十コミュニケー ション英語Ⅲ十英語表現Ⅰ十英語表現Ⅱ 」、「ドイツ語」「フランス語」3科目のうち1科目選択。 ※フランス語のみディクテーション(聞き取り)を含む。 | 必須 | 90分 | 150点 | 400点 |
国語 | 「国語総合+現代文B +古典B」 | 必須 | 90分 | 150点 | |
地歴 | 「日本史B」、「世界史B」、「地理B」、「政治・経済」、「数学Ⅰ+数学Ⅱ+数学A(場合の数と確率、整数の性質、図形の性質)+数学B(数列、ベクトル)」のうち1科目選択 | 選択 5科目のうち1科目選択 | 90分 | 100点 | |
公民 | |||||
数学 |
理学部
科目 | 出題範囲 | 選択方法 | 時間 | 配点 | 合計 |
英語 | 「コミュニケー ション英語Ⅰ十コミュニケー ション英語Ⅱ十コミュニケー ション英語Ⅲ十英語表現Ⅰ十英語表現Ⅱ 」 | 必須 | 90分 | 150点 | 450点 |
数学 | 「数学Ⅰ十数学Ⅱ十数学Ⅲ十数学A ( 場合の数と確率、整数の性質、図形の性質)+数学B(数列、ベクトル)」 | 必須 | 90分 | 150点 | |
理科 | 受験する学科によって異なる。物理学科の場合は「物理基礎+物理」。化学科の場合は「物理基礎+物理」、「化学基礎+化学」の2科目のうち1科目選択。数学科/生命科学科の場合は「物理基礎+物理」、「化学基礎+化学」、「生物基礎+生物」の3科目のうち1科目選択。 | 必須 | 90分 | 150点 |
※1 理科のみ受験する学科によって受験科目が異なるため要注意。 国際社会科学部
科目 | 出題範囲 | 選択方法 | 時間 | 配点 | 合計 |
英語 | 「コミュニケー ション英語Ⅰ十コミュニケー ション英語Ⅱ十コミュニケー ション英語Ⅲ十英語表現Ⅰ十英語表現Ⅱ 」 | 必須 | 90分 | 150点 | 400点 |
国語 | 「国語総合」(漢文は含まない) | 必須 | 60分 | 150点 | |
地歴 | 日本史B」、「世界史B」、「政治・経済」、「数学I+数学II+数学A(場合の数と確率、整数の性質、図形の性質)+数学B(数列、ベクトル)」の4科目のうち1科目選択 | 選択 4科目のうち1科目選択 | 60分 | 100 | |
公民 | |||||
数学 |
大学入試共通テスト
学習院大学では、大学入試共通テストを受ける場合、個別の試験を課されることはありません。また、複数の学部・学科を併願することができ、経済学科の4科目と6科目型も併願することができます。選択科目について、もし複数受験する場合には、最も得点の高い科目の組み合わせで合否判定を受けることができます。得点が30%未満の科目がひとつでもある場合、国際社会科学部では不合格となりますので要注意です。
学習院大学の合格最低点・ボーダーライン
学習院大学の2020年度一般選抜試験の合格最低点をご紹介します。
学部 | 学科 | コース・方式 | 総点 | 最低点 |
法学部 | 法学科 | コア | 350 | 195 |
法学部 | 法学科 | プラス | 390 | 228 |
法学部 | 政治学科 | コア | 350 | 193 |
法学部 | 政治学科 | プラス | 350 | 224 |
経済学部 | 経済学科 | コア | 390 | 223 |
経済学部 | 経済学科 | プラス | 390 | 219.7 |
経済学部 | 経営学科 | コア | 390 | 224 |
経済学部 | 経営学科 | プラス | 390 | 220 |
文学部 | 哲学科 | コア | 400 | 227 |
文学部 | 史学科 | コア | 400 | 240 |
文学部 | 日本語日本文学科 | コア | 400 | 237 |
文学部 | 英語英米文化学科 | コア | 400 | 235 |
文学部 | ドイツ語圏文化学科 | コア | 400 | 222 |
文学部 | フランス語圏文化学科 | コア | 400 | 224 |
文学部 | 心理学科 | コア | 400 | 247 |
文学部 | 心理学科 | プラス | 400 | 280 |
文学部 | 教育学科 | コア | 400 | 234 |
文学部 | 教育学科 | プラス | 400 | 252 |
理学部 | 物理学科 | コア | 450 | 309 |
理学部 | 物理学科 | プラス | 450 | 302 |
理学部 | 化学科 | コア | 450 | 299 |
理学部 | 化学科 | プラス | 450 | 305 |
理学部 | 数学科 | コア | 450 | 309.1 |
理学部 | 数学科 | プラス | 300 | 225 |
理学部 | 生命科学科 | コア | 450 | 306.2 |
理学部 | 生命科学科 | プラス | 450 | 318.7 |
国際社会科学部 | 国際社会科学科 | コア | 350 | 199.6 |
国際社会科学部 | 国際社会科学科 | プラス | 350 | 244 |
学習院大学の出願数・合格者数
学習院大学の2021年度一般選抜試験の志望者数、受験者数、合格者数をご紹介します。
学部 | 学科 | コース/方式 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
法学部 | 法学科 | コア | 1645 | 1585 | 386 |
法学部 | 政治学科 | コア | 1105 | 1061 | 127 |
経済学部 | 経済学科 | コア | 1888 | 1826 | 441 |
経済学部 | 経済学科 | プラス | 235 | 224 | 47 |
経済学部 | 経営学科 | コア | 1851 | 1804 | 345 |
経済学部 | 経営学科 | プラス | 234 | 218 | 56 |
文学部 | 哲学科 | コア | 549 | 529 | 123 |
文学部 | 史学科 | コア | 657 | 636 | 161 |
文学部 | 日本語日本文学科 | コア | 606 | 585 | 215 |
文学部 | 英語英米文化学科 | コア | 533 | 515 | 192 |
文学部 | ドイツ語圏文化学科 | コア | 234 | 226 | 41 |
文学部 | フランス語圏文化学科 | コア | 252 | 243 | 94 |
文学部 | 心理学科 | コア | 607 | 582 | 108 |
文学部 | 心理学科 | プラス | 32 | 29 | 5 |
文学部 | 教育学科 | コア | 388 | 378 | 87 |
文学部 | 教育学科 | プラス | 23 | 19 | 8 |
理学部 | 物理学科 | コア | 341 | 327 | 77 |
理学部 | 物理学科 | プラス | 86 | 80 | 14 |
理学部 | 化学科 | コア | 294 | 282 | 93 |
理学部 | 数学科 | コア | 332 | 318 | 84 |
理学部 | 数学科 | プラス | 150 | 140 | 22 |
理学部 | 生命科学科 | コア | 314 | 296 | 69 |
理学部 | 生命科学科 | プラス | 100 | 93 | 13 |
国際社会科学部 | 国際社会科学科 | コア | 1219 | 1165 | 382 |
国際社会科学部 | 国際社会科学科 | プラス | –※1 | – | – |
※1 2021年度入学者選抜では、新型コロナウィルスの影響を受け、国際社会科学部のプラス試験は実施されませんでした。 (出典:学習院大学 2021年度入試結果https://www.univ.gakushuin.ac.jp/admissions/result/)
学習院大学の入試日程
学習院大学の2021年度一般選抜試験の試験日と合格発表日をご紹介します。
試験日 | 試験方式 | 学部 | 合格発表日 |
2月6日 | コア | 経済学部 | 2月15日 |
2月7日 | コア | 理学部 | 2月15日 |
プラス | 文学部(心理学科・教育学科のみ) | 2月17日 | |
2月9日 | コア | 文学部 | 2月17日 |
プラス | 理学部(化学科を除く) | 2月17日 | |
2月10日 | コア | 法学部 | 2月18日 |
プラス | 国際社会科学部※ | 2月19日 | |
2月11日 | コア | 国際社会科学部 | 2月19日 |
プラス | 経済学部 | 2月19日 |
(出典:学習院大学 2021(令和3)年度一般選抜 https://gakushuin-admissions.jp/exam2021_ippan/)
学習院大学に合格するための対策
学習院大学に受かるには?
学習院大学に合格するために、知っておくべきことについてご紹介します。まずは、全科目において得点調整が行われることです。基本的に、学習院大学の合格最低点はおよそ60%ですが、受験で使用する3教科ともに得点調整が行われるため、上記の合格最低点がそのまま得点率を示しているわけではありません。得点調整される前の点数で言うと、合格最低点が65%を下回ることはあまり無いです。
次に倍率についてですが、どの学部も概ね5〜6倍ほどになっています。 入試問題については、配点は文系学部に関しては英語が150点で他が100点と英語の配点が最も高いです。理学部は3科目の配点が均一になっています。全教科に共通して言えることはそこまで難易度が高くない問題が多いため、ある程度知識があればそれなりの点数が取れることです。なので、どれだけミスをしないかということが合否を分けます。
英語は読解・文法・英作文など幅広い分野から出題されます。数学は微分積分、三角関数、確率などが頻出です。国語は現文、古文(文学部のみ漢文あり)からの出題です。日本史・世界史は、記述式なので正確に語句を書く必要があります。また、最後の論述問題は配点が大きいので対策は必須です。政治経済は、教科書レベルの問題が多いので易しめですが、その分得点調整の影響を受けやすいため、80%程度の得点が欲しいところです。
合格までに必要な勉強時間は?
学習院大学に合格するために0から初めて最低限必要な時間は大まかに下記のようになります。
- 文系
- 英語:570h程度
- 国語:300h程度
- 日本史:450h程度
- 世界史:450h程度
- 文系数学550h程度
- 理系
- 英語:570h程度
- 理系数学:700h程度
- 物理:500h程度
- 化学:450h程度
- 生物:400h程度
受験生一人ひとりの現状の学力はもちろん違いますので時間数はおのおの変わってきますが最低限これぐらいを勉強することは学習院大学に合格するためには必要となります。また、日本史・世界史や生物などの暗記が多い科目に関しては勉強時間は少なく見えますが、暗記をしているかが非常に重要になりますので、これ以上の勉強時間を使って知識を定着安定させていくことも必要になります。こちらの勉強時間が少ないからといって安易に科目を選択するのは良い選択ではないので、学校や塾・予備校の先生にしっかり相談するようにしましょう。
受験期の過ごし方
受験勉強を意識するのは高2の秋〜冬にかけてが多いかと思いますが、できる限り早いタイミングで受験を意識することが大切です。また、どのタイミングで初めたとしても意識してからは勉強できる時間は全ての時間を受験勉強に当てるという気持ちが必要です。
ちなみに高3生・高卒生の勉強時間は
高3生 月200時間以上 週54時間(平日6時間、土日12時間)※学校での勉強時間を含まない
高卒生 月300時間以上 週84時間(1日12時間) となります。
これだけの時間を勉強するということは非常に大変と感じるかもしれませんが、それだけ勉強できる受験生が合格するというのは紛れもない事実ですので、学習時間を意識することも非常に大切となります。また、とりあえず時間を勉強すればいいという訳でもなく、効率的に学習することも必要となります。同じ時間でも効率良い勉強ができているかどうかでも大きく結果は変わってきます。
また、配点によって勉強時間を変えるということも重要です。学習院大学では文系では英語が重要になってきますのでそこを意識して科目ごとの時間配分を考えることが大切です。 受験期を効率的に過ごしていくために、受験勉強をはじめようという時にしっかりゴールまでの戦略・ルートを決めてやり始めるのが大切となります。そのルートをやりながら修正もしていきながらゴールを目指すというのが効率的な受験期の過ごし方になるでしょう。そのため、受験は1人ではなくサポートしてくれるパーソナルトレーナーのような存在がいることが強いアドバンテージになっていきます。
独学で受かる?
10年前だと独学で勉強するのは非常に難しい時代でしたが、今は独学でも学習院大学に合格することはできる時代になってきていると思います。
理由としては、傾向や対策などの情報を容易に得られるようになったこと。また、映像授業も安価で提供されるようになったため、参考書だけで理解がしにくい単元も映像授業を活用して理解していくことが可能になったからです。いかに学習院大学とはいえ、標準レベルまでの問題が多くを占めていることを考えれば、参考書や安価な映像授業サービスをうまく利用することができれば必要な学力への到達は可能です。
独学で大学受験にはメリットもありますが、その反面デメリットもあります。 それらを一部あげると、
<メリット>
・塾、予備校の費用がかからない
・自分のペースで勉強を進めることができる
<デメリット>
・どうしてもわからない問題を質問することができない
・予備校の自習室のような環境がない
・参考書や映像授業の効率的な勉強法がない
・カリキュラムやスケジュールを自分で作らないといけない
・理解度チェックをするためのテストや個別授業がない
・受験校の決定などのための情報が少なくなる
・1人で学習を進めると不安になることが多い
など 以上をご覧になっていただくとわかりますが、デメリットの方が圧倒的に多いと言わざるを得ないと思います。模試での志望校に対する判定がA判定やB判定が出ていれば問題はありませんが、D判定やE判定からの逆転合格を志す受験生は早急に効率を上げて勉強していく必要がありますので独学は大変リスクが高いです。もちろん独学で合格を勝ち取れる受験生はいますが非常に少ないです。独学での大学受験を目指す受験生は、効率的な勉強法を確立するための知識(傾向や対策、使用する参考書や映像授業のレベルやそれで何の要素をどれだけ補えるのかなどの知識)が必須だと思いましょう。
予備校で対策するメリット
学習院大学に合格するためには予備校で対策することは非常に大きなメリットがあるでしょう。その中でも一人ひとりに合わせた個別予備校がその生徒の成果を最大化してくれます。上述の通り、わかりやすい映像授業が安価で見ることができるようになったため、集団予備校や映像予備校でわざわざ高いお金を払ってわかりやすい授業を受ける必要はありません。
それ以上、カリキュラムやスケジュールを自分に合わせて設定してくれたり、理解度チェックのためのテストや個別授業を実施することが今の受験生には必須となります。個別予備校ならそれらのサービスをしっかり対応してもらえるため、志望校合格のためにあなたのための対策を行ってもらえます。 また、大学受験は中学受験や高校受験とは違い、1人で自学自習する時間が非常に長いです。
そのためあなたのことをわかってくれるパーソナルトレーナーがいることで受験や勉強方法の不安がなくなるため学習効果を高められます。大学受験には科目の指導以外にも教材の選定、カリキュラムの策定、理解度チェック、自習室などの学習環境、受験校の選定など受験生には難しいことが多々ありますので、科目指導だけの予備校ではなく、それ以外のサポートが充実している予備校を選ぶことで学習院大学の合格が近づいてくるでしょう。
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学習院大学の科目対策
アクシブアカデミーでは学習院大学の各科目の対策方法ページを用意しています。これから学習院大学の過去問を解き始める方や、思うように過去問の点数が上がらないという方は是非参考にしてみてください。各ページは以下リンクから確認することができます。
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