【立教大学の対策】入試科目の配点や受かるための勉強法は?


  関東の名門私立大学群である「MARCH」の中の1つである立教大学。人気の私立大学であるため、入学希望の方も多いのではないでしょうか。しかし、どのような勉強方法や対策方法をすればいいのかわからないという受験生も多いと思います。そこで本ページでは、立教大学の入試方式や倍率などのデータをご紹介します。受験期の過ごし方や受かるために必要なことも解説するので、立教大学へ入学希望の方は是非参考にしてみてください。

立教大学の入試問題で問われる能力

まずはじめに、立教大学の望む人材や入試特徴などの入試問題に問われる能力を見ていきましょう。  

立教大学のアドミッション・ポリシー

立教大学はキリスト教の精神を受け継いでいる大学となっており、以下のようなアドミッション・ポリシーとなっています。 本学は、「立教大学の使命」「教育の理念」「教育の目的」に賛同し、正課教育および正課外教育において積極的に学ぶ意志があり、学士課程を4年間で修了するために必要な資質・能力を有する学生を求める。多様な学生を迎え、互いの学び合いを促すことを目指して、様々な入試種別を用意している。 また、立教大学は各学部の個別のアドミッション・ポリシーを持っています。詳細はHPに記載されていますので、気になる方は確認してみてください。

出典:立教大学アドミッション・ポリシー  

立教大学入試の特徴

続いて立教大学の入試の特徴について解説します。立教大学には入試方式として一般入試と大学入学共通テスト利用入試の2つがあります。一般入試の内容は以下のとおりです。 一般入試 立教大学のキャンパスにおいて独自試験を課す入試です。外国語については全ての学部で英語資格・検定試験または、大学入学共通テストの「外国語」が活用されます。(文学部のみ、本学独自の英語試験で 受験できる試験日あり)。試験日が異なれば併願することができます。  

国語

試験時間75分に対し大問3題、うち1題評論・1題が古文でもう1題は年度により評論、随筆、小説と様々なジャンルから出題されています。現代文は選択問題がメインで、漢字の書き取り問題や本文中からの抜き出し問題が頻出になっています。古文は古語の意味など知識を問う設問と、歌の解釈や登場人物の心情など本文の理解が問われる設問があります。 現代文については、基本的な読解力の養成が必要です。本文の構成や接続詞の使い方などに着目しながら選択問題形式の問題集や過去問を解いていき、根拠を持って正解の選択肢を選ぶ練習を積み重ねましょう。また、漢字の書き取り問題も毎年出題されているので対策を怠らないようにしましょう。 古文については、長文問題が出題されていますが古語の意味など知識を問う設問もよく見られます。そのため、文法・古文単語といった基礎的事項は確実にマスターした上で本文の内容一致問題や解釈問題に取り組みましょう

日本史

試験時間60分に対し大問2題となっています。出題形式としてはリード文の空欄を埋める短答問題と正誤問題・選択問題が主になっています。立教大学全学部日程の特徴として、特定の時代ではなく幅広い時代にまたがるテーマ史からの出題が挙げられます。そのため、各時代を通じ偏りのない学習が必要となります。 教科書の学習が基本となります。その際、ただ文章を読み流すのではなく出来事の時系列や相関関係などに注意しましょう。また、地図や図表を用いた出題もあるので本文だけでなく脚注やコラムにも目を通しておきましょう。特にテーマ史として沖縄や北海道、対外関係史などはよく出題されているので注意が必要です。加えて用語を筆記する空欄補充問題も毎年出題されているため、主要な歴史用語については書けるかどうか確認しておきましょう。

世界史

試験時間60分に対し大問2題となっています。出題内容は他地域に渡り、年代も古代〜近現代など広くなっています形式としては短答問題と正誤問題が主になっています。また、年代配列や年代を直接問う設問もあるので年代対策も必要です。 一部難易度の高い問題も見られますが、多くは教科書レベルの知識があれば正解を導くことができます。そのため、教科書の学習が基本となります。その際、ただ文章を読み流すのではなく出来事の時系列(年代)や相関関係などに注意しましょう。また、地図や図表を用いた出題もあるので本文だけでなく脚注やコラムにも目を通しておきましょう。立教大学ではテーマ史や地域史の出題が多くなっているので過去問に加え問題集などでしっかりと対策しておきましょう。

数学

8問の小問集合が1題、5問の小問から設問からなる総合問題が2題の計3題という傾向が続いています。小問集合では基本~標準レベル総合問題では標準~応用レベルの問題が多く出題されます。比較的幅広い分野から出題されていますが、頻出分野としては指数対数、微分積分、数列があげられます。また、複数分野からの融合問題もよく出題されます。すべて記述式のため、時間にはそれほど余裕がありません。スピーディに簡潔な答案を作る能力が求められます。 標準レベルの入試問題集などをメインに取り組むとよいでしょう。各分野の基礎や典型問題の解き方を身に着けたら、過去問演習にしっかり時間をさき、記述答案の作成力や融合問題への対応力を身につけましょう。また総合問題においては前の設問が後の設問の誘導になっていることがほとんどなので、誘導に乗ることを意識しながら日頃の演習を行うと良いです。  

立教大学入試の難易度

全体的な出題内容の難易度については、一部は応用レベルの問題が出題されますが、多くは基本レベルや標準レベルのの問題が多く出題されます。合格ラインまで点数を獲得するためには、教科書レベルの問題を確実に正解していく必要があります。また、過去問演習にもしっかり時間をさき、問題に対応する力が求められます。  

立教大学の概要

次に立教大学の概要について紹介します。  

立教大学の学部偏差値

学部偏差値
文学部57.5~62.5
異文化コミュニケーション学部65
経済学部60.0~62.5
経営学部65
理学部57.5
社会学部62.5~65.0
法学部60
観光学部57.5~60.0
コミュニティ福祉学部55.0~57.5
現代心理学部57.5~62.5

 

受験資格

立教大学の出願資格として、一般入学試験および大学入学共通テストを利用する入学試験出願については以下のような出願資格が定められています。

⑴高等学校もしくは中等教育学校を卒業したものおよび2021年3月卒業見込みの者。
⑵通常の過程による12年の学校教育を修了した者及び、2021年3月終了見込みのもの(通常の課程以外の課程によりこれに相当する学校教育を修了した者も含む。)
⑶学校教育法施行規則第150条の規定により高等学校を卒業したものと同等以上の学力があると認められる者、および2021年3月31日までにこれに該当する見込みの者。

さらに詳細な出願資格については、立教大学HPに記載されています。詳しく知りたい方はご確認ください。 参照:立教大学HP  

科目と配点

立教大学の学部ごと試験科目と配点をまとめました。ここでは一般入学試験の学部個別日程入試に関する情報を解説します。 文学部

学科科目配点
キリスト教学科 文学科 教育学科国語200
地理歴史、数学150
外国語200
史学科国語200
地理歴史、数学200
外国語200

異文化コミュニケーション学部

学科科目配点
異文化コミュニケーション学科国語200
地理歴史、国民、数学150
外国語200

経済学部

学科科目配点
経済学科 経済政策学科 会計ファイナンス学科国語150
地理歴史、公民、数学100
外国語150

経営学部

学科科目配点
経営学科 国際経営学科国語100
地理歴史、公民、数学100
外国語150

社会学部

学科科目配点
社会学科 現代文化学科 メディア社会学科国語100
地理歴史、公民、数学100
外国語100

法学部

学科科目配点
法学部 国際ビジネス法学科 政治学科国語200
地理歴史、公民、数学100
外国語200

観光学部

学科科目配点
観光学科 交流文化学科国語150
地理歴史、公民、数学200
外国語100

コミュニティ福祉学部

学科科目配点
コミュニティ政策学科 福祉学科 スポーツウエルネス学科国語200
地理歴史、公民、数学100
外国語200

現代心理学部

学科科目配点
心理学科 映像身体学科国語150
地理歴史、公民、数学100
外国語150

理学部

学科科目配点
数学科理科100
数学200
外国語100
物理学科理科150
数学150
外国語100
化学科理科150
数学100
外国語100
生命理学科理科150
数学100
外国語100

出典:2021年度 一般入試  

大学入学共通テスト

大学入学共通テストの成績で合否判定する入試です。本学独自 の試験は課しません。全ての学部・学科(専修)、科目型を併願 することができます。指定科目数以上の科目を受験した場合は、 高得点の科目を合否判定に使用します。  

立教大学の出願数・募集人数

ここでは立教大学の合格最低点をご紹介します。参照したデータは2020年度一般入試の学部個別入試のものとなっております。

学部学科 募集人数出願者数
文学部キリスト教学科22158
文学科英米文学62983
ドイツ文学36367
フランス文学36349
日本文学52573
文芸・思想42642
史学科611245
教育学科50657
異文化コミュニケーション学部異文化コミュニケーション学科60950
経済学部経済学科1342524
経済政策学科691566
会計ファイナンス学科69857
経営学部経営学科802434
国際経営学科38655
理学部数学学科35553
物理学科38782
化学科42713
生命理学科37725
社会学部社会学科751780
現代社会学科751531
メディア社会学科751507
法学部法学科1452085
国際ビジネス法学科45491
政治学科45797
観光学部観光学科1031421
交流文化学科871361
コミュニティ福祉学部コミュニティ政策学科68699
福祉学科63650
スポーツウエルネス学科36589
現代心理学部心理学科43992
映像身体学科56906

出典:2020年度入試結果  

立教大学の入試日程

ここでは立教大学の入試日程を紹介します。 一般入試

学部試験実施日
文学部2月6日 2月8日 2月9日 2月11日 2月12日 2月13日
異文化コミュニケーション学部2月6日 2月8日 2月9日 2月12日 2月13日
経済学部2月6日 2月8日 2月9日 2月12日 2月13日
経営学部2月6日 2月8日 2月9日 2月12日 2月13日
社会学部2月6日 2月8日 2月9日 2月12日 2月13日
法学部2月6日 2月8日 2月9日 2月12日 2月13日
観光学部2月6日 2月8日 2月9日 2月12日 2月13日
コミュニティ福祉学部2月6日 2月8日 2月9日 2月12日 2月13日
現代心理学部2月6日 2月8日 2月9日 2月12日 2月13日
文学部2月6日 2月8日 2月9日 2月12日 2月13日
理学部2月6日 2月9日

大学入学共通テスト利用入試

 全学部
出願機関web出願:1月7日〜1月15日
合格者発表日2月19日または2月24日
入学手続き締切日44257

出典:入試日程|立教大学  

立教大学に合格するための対策

 

立教大学に受かるには?

立教大学は文学部の1日程を除き、全ての学部・日程で英語は共通テストもしくは英語資格・検定試験のスコアを利用します。すなわち立教大学独自の英語の試験は無いということです。なので、立教大学の英語対策は共通テスト対策もしくは英検などの検定試験対策ということになります(文学部は独自の英語試験がある日程もあります)。

また、文系では英語と国語の配点が同じ学部が多く、英語の配点が一番高いことが多いMARCHの中では特徴的です。英語を強化することは必要ですが、英語が苦手な方は国語を強化するということもMARCHの他の大学に比べると有効な戦略になるでしょう。理系は数学もしくは理科の配点が一番高いので、英語よりも理系科目に注力した方が合格に近づきます。

立教大学は2021年度の入試から学部別の試験がなくなり、全学部試験のみになりました。学部ごとに日程が異なるのではなく、使用する科目によって試験日が異なります。社会科目では、日本史Bと世界史Bでは5日程受験できますが、政治経済と地理Bでは1日程しか受験することができません。なので、受験科目の選択が非常に大切になります。なんとなくで選んでしまうとせっかくのチャンスを自ら減らしてしまうことになるので気をつけましょう。受験科目の選択から受験は始まっています。  

合格までに必要な勉強時間は?

立教大学に合格するために0から初めて最低限必要な時間は大まかに下記のようになります。

【文系】

  • 英語 570h程度(単語熟語構文150h 文法250h 英文解釈・読解170h)
  • 国語 300h程度(現代文150h 古文150h)
  • 日本史 450h程度 
  • 世界史450h程度 
  • 文系数学 550h程度

【理系】

  • 英語 570h程度(単語熟語構文150h 文法250h 英文解釈・読解170h)
  • 理系数学 700h程度
  • 物理 500h程度 
  • 化学450h程度 
  • 生物400h程度

受験生一人ひとりの現状の学力はもちろん違いますので時間数はおのおの変わってきますが最低限これぐらいを勉強することは立教大学に合格するためには必要となります。また、日本史・世界史や生物などの暗記が多い科目に関しては勉強時間は少なく見えますが、暗記をしているかが非常に重要になりますので、これ以上の勉強時間を使って知識を定着安定させていくことも必要になります。こちらの勉強時間が少ないからといって安易に科目を選択するのは良い選択ではないので、学校や塾・予備校の先生にしっかり相談するようにしましょう。  

受験期の過ごし方

受験勉強を意識するのは高2の秋〜冬にかけてが多いかと思いますが、できる限り早いタイミングで受験を意識することが大切です。また、どのタイミングで初めたとしても意識してからは勉強できる時間は全ての時間を受験勉強に当てるという気持ちが必要です。

ちなみに高3生・高卒生の勉強時間は

  • 高3生 月200時間以上 週54時間(平日6時間、土日12時間)※学校での勉強時間を含まない
  • 高卒生 月300時間以上 週84時間(1日12時間)

となります。

これだけの時間を勉強するということは非常に大変と感じるかもしれませんが、それだけ勉強できる受験生が合格するというのは紛れもない事実ですので、学習時間を意識することも非常に大切となります。 また、とりあえず時間を勉強すればいいという訳でもなく、効率的に学習することも必要となります。同じ時間でも効率良い勉強ができているかどうかでも大きく結果は変わってきます。

また、配点によって勉強時間を変えるということも重要です。立教大学では文系では英語が重要になってきますのでそこを意識して科目ごとの時間配分を考えることが大切です。 受験期を効率的に過ごしていくために、受験勉強をはじめようという時にしっかりゴールまでの戦略・ルートを決めてやり始めるのが大切となります。そのルートをやりながら修正もしていきながらゴールを目指すというのが効率的な受験期の過ごし方になるでしょう。そのため、受験は1人ではなくサポートしてくれるパーソナルトレーナーのような存在がいることが強いアドバンテージになっていきます。  

独学で受かる?

10年前だと独学で勉強するのは非常に難しい時代でしたが、今は独学でも立教大学に合格することはできると思います。それは参考書だけでなく、映像授業も安価で提供されるようになったため、参考書だけで理解がしにくい単元も映像授業を活用して理解していくことが可能になったからです。

独学で大学受験をすると下記のようなメリットがありますが、その反面デメリットもあります。それらを一部あげると

<メリット>
・塾、予備校の費用がかからない
・自分のペースで勉強を進めることができる

<デメリット>
・どうしてもわからない問題を質問することができない
・予備校の自習室のような環境がない
・参考書や映像授業の効率的な勉強法がない
・カリキュラムやスケジュールを自分で作らないといけない
・理解度チェックをするためのテストや個別授業がない
・受験校の決定などのための情報が少なくなる
・1人で学習を進めると不安になることが多い
など

独学でうまく進めていける受験生はいるのですが、このような様々な要因のため独学で受験勉強を乗り越えられる受験生の方が少ないです。映像授業が安価になった昔よりは独学での大学受験はしやすくなりましたがやはり難しいと言わざるを得ません。独学での大学受験を目指す受験生はある程度の覚悟を持つように意識してください。  

予備校で対策するメリット

立教大学に合格するためには予備校で対策することは非常に大きなメリットがあるでしょう。その中でも一人ひとりに合わせた個別予備校がその生徒の成果を最大化してくれます。上述の通り、わかりやすい映像授業が安価で見ることができるようになったため、集団予備校や映像予備校でわざわざ高いお金を払ってわかりやすい授業を受ける必要はありません。

それ以上、カリキュラムやスケジュールを自分に合わせて設定してくれたり、理解度チェックのためのテストや個別授業を実施することが今の受験生には必須となります。個別予備校ならそれらのサービスをしっかり対応してもらえるため、志望校合格のためにあなたのための対策を行ってもらえます。 また、大学受験は中学受験や高校受験とは違い、1人で自学自習する時間が非常に長いです。

そのためあなたのことをわかってくれるパーソナルトレーナーがいることで受験や勉強方法の不安がなくなるため学習効果を高められます。 大学受験には科目の指導以外にも教材の選定、カリキュラムの策定、理解度チェック、自習室などの学習環境、受験校の選定など受験生には難しいことが多々ありますので、科目指導だけの予備校ではなく、それ以外のサポートが充実している予備校を選ぶことで立教大学の合格が近づいてくるでしょう。

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立教大学の科目対策

アクシブアカデミーでは立教大学の各科目の対策方法ページを用意しています。これから立教大学の過去問を解き始める方や、思うように過去問の点数が上がらないという方は是非参考にしてみてください。各ページは以下リンクから確認することができます。

他大学の対策

立教大学以外の他大学の対策ページは以下リンクから確認することができます。

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