「志望校に合格したければ塾に行かないと難しい?」「周りの知り合いは塾に行っているけどそもそも大学受験に塾は必要?」このようなギモンを持つ人は多いのではないでしょうか?塾に行けば「苦手強化を克服できる」「学力がアップできる」などさまざまなメリットはありますが、その一方でお金はかかるし独学でも志望校に合格できるという声も聞こえてきます。ここでは塾に行くメリットとデメリット、塾選びのポイントについて解説します。この記事を読むことで大学受験に塾は必要か?このようなギモンを解決することができるでしょう。
目次
大学受験に行く人の割合は?
そもそも大学受験で塾に行っている人はどのくらいいるのか?このようなギモンがでてくるでしょう。文部科学省が発表した「学習費調査の結果」によると塾や予備校を利用している受験生の割合は約4割との結果でした。
この調査では公立と私立の高等学校別に学習塾にかけている費用が調べられています。塾にかける費用が0円の学生割合、つまり「学習塾に行っていない学生」は公立の高校で62.2%、私立の高校で61.8%の結果です。あくまで高校全学年の平均になりますので大学受験直前の3年生になれば塾に行く割合は高くなります。
また通信教育や教育出版事業を行うベネッセ教育総合研究所の調査では約3割の受験生が塾に行っているとの調査結果も発表されています。
学習塾に支出している 費用の合計金額(年間) | 高等学校(全日制) | |
公立 | 私立 | |
0円 | 62.2% | 61.8% |
~1万円未満 | 2.9% | 2.4% |
~5万円未満 | 4.2% | 4.6% |
~10万円未満 | 3.7% | 4.4% |
~20万円未満 | 6.5% | 5.7% |
~30万円未満 | 6.8% | 4.5% |
~40万円未満 | 4.6% | 3.7% |
40万円以上 | 9.1% | 13.1% |
年間1円以上 支出者のみの平均額 | 283,000円 | 338,000円 |
※文部科学省 平成30年度子供の学費調査結果 参考
大学受験で塾に行くデメリットは?
塾に行くことのデメリットを紹介します
- 塾に行く費用がかかる
- 塾に行くまでの時間が無駄になる
まずはデメリットについて具体的に理解し受け入れられるかを判断しましょう。
塾に必要な費用は44万円~58万円
文部科学省の「学習費調査の結果」には高校3年間で塾や予備校、家庭教師にかけている補助学習の費用が発表されています。高校の3年間では44万円~58万円の費用をかけているとの結果が発表されています。高校1年から3年にかけて段階的に費用は高くなり、3年生では21万円~27万円の費用をかけています。
この調査結果はあくまで平均であることに注意が必要です。中には1万円以下といった必要最低限の費用しかかけていない受験生もいます。一般的に塾に通うとなると年間で40万円~80万円の費用が必要になりますし、個別指導塾となるとその費用はもっと大きくなり年間50万円~100万円ほどの費用が必要となってきます。
※文部科学省 平成30年度子供の学費調査結果 参考
塾に行くまでの移動時間がもったいない
塾に行くまでに移動時間がかかってしまうこともデメリットです。通っている塾が自宅近く、または学校からの帰り道で移動時間がかからないのであれば、このデメリットはほとんどありません。ですが自分の志望校にあった塾選びをすれば、必ずしも自宅近くや通学の道中で見つかるとは限りません。独学で勉強ができる受験生にとってわざわざ塾に通う時間は本来勉強できる時間を失ってしまいます。時間効率が悪くなることがデメリットの1つです。
大学受験で塾に行くメリットは?
デメリットの一方で塾に行くメリットもあります。
- 志望校に合わせた対策ができる
- 専門性の高い講師からアドバイスがもらえる
- 大学受験までのモチベーションが維持できる
これらについて具体的に解説していきます。
志望校に合わせた対策ができる
志望する大学に合わせ集中して対策ができるところは塾に行くメリットの1つです。大学受験はいかにたくさんの情報を持ち合わせているかということが志望校の合格において重要となってきます。塾には志望校別に過去試験問題の出題傾向や合格倍率、偏差値に大学入学共通テストのボーダーライン得点率の情報など豊富に蓄積していることが強みです。
また大学試験の仕組みも複雑になってきており、「学部別個別試験」で勝負をするのか?「大学入学共通テスト利用入試」「AO入試」「学校推薦選抜入試」にするかといった志望校に合格するための手段が多岐にわたってきます。
塾に行くことで「この大学は過去の傾向からこの入試選抜が狙い目」などといった過去情報から分析をして戦略を考えることが可能です。志望校別に具体的な対策ができることはメリットとなります。
専門性の高い講師からアドバイスがもらえる
数々の受験生の指導をしてきた経験を持つ講師、志望校に合格をさせてきた実績のある講師からアドバイスがもらえることは塾に行く大きなメリットと言えます。受験生によって志望校合格までに必要な学力、得意科目や苦手科目、または学習意欲にいたるまで塾に通い始める受験生の特徴はさまざまです。このような受験生を志望校合格へ導くためには経験と実績が豊富にある専門性の高い講師からの指導が重要です。自分に合う講師が在籍する塾に行くことができれば、有益なアドバイスを受けられるメリットがあるでしょう。
大学受験までのモチベーションが維持できる
大学受験本番までのモチベーションが維持しやすい環境に身を置けることも塾に行くメリットです。志望校合格に向けての受験対策は短期間ではなく長期間のたたかいとなってきます。高校2年の冬から始めれば約1年以上にもわたって受験勉強をしなければなりません。
長い受験勉強の期間を1人でやり続けるためには高く持続したモチベーションが必要です。同じ志望校を目指し同レベルの学力をもつ受験生仲間がいることはモチベーションを維持し続けるための強い味方とも言えるでしょう。また長期間にわたる受験対策には試験日までの計画的なスケジュール管理も大切です。
自分だけではスケジュールを立てることが苦手といった受験生にとっては、同じ受験生仲間の進み具合や悩みを相談できる相手がいることは塾に行くからこそ得られるメリットの1つになるでしょう。
塾を選ぶ時のポイントは?
いざ塾に行くことを決めた時にでてくるのが「どのような塾にいけばいいの?」といったギモンです。ここでは塾を選ぶ時のポイントを解説します。
塾の形式を確認
塾にはさまざまな種類があります。自分の目的に合った塾の形式を選ぶことが最初のステップです。
進学塾 | ・受験対策を専門とする塾 ・志望校別にクラスが分けられ、必要な試験対策内容を受験日から 逆算してカリキュラムを組んでいることが特徴 |
補習塾 | ・学校のカリキュラムに合わせて指導される塾 ・苦手科目や学生がつまづきやすいポイントに絞って補習することが特徴 |
総合塾 | ・進学塾と補習塾の両方のカリキュラムを持つ塾 ・幅広い範囲に対応していることが特徴 ・具体的な志望校がない受験生に対しては進路相談も行っている |
専門塾 | ・特定の科目や特定の学校を専門とした塾 ・数学や英語を専門、司法試験の合格や医学部の入学を専門などの特徴 |
自分に合った講義スタイルは?
集団指導に個別指導など塾のスタイルが自分の性格と合っているかを確認することが必要です。塾の指導スタイル別に特徴を紹介します。
集団指導塾 | <特徴> ・複数の学生を同じカリキュラムで指導する塾 ・難関大学の進学塾に多い指導スタイル <デメリット> ・授業のスピードについていけない可能性がある ・人によっては質問がしにくい <メリット> ・ほかの受験生と切磋琢磨して学習することができる ・個別指導より塾にかかる費用が安い |
個別指導塾 | <特徴> ・講師1人に対して受験生が1人または3人程度で指導をする塾 ・補習塾に多い指導スタイル <デメリット> ・集団指導塾と比べて塾にかかる費用が高い ・マイペースには学習できる一方で競争心が生まれにくい <メリット> ・苦手科目や伸ばしたい科目など自分に合ったカリキュラムを組める ・講師とマンツーマンで指導を受けれるので質問をしやすい |
オンライン型 オンデマンド型指導塾 | <特徴> ・リアルタイムのオンラインで講師から指導を受ける塾 ・自分の予定に合わせてオンデマンドで講師の指導が受けられる <デメリット> ・自習と同じよな環境なので講義を受けている緊張感がでにくい ・リアルタイムで講師に相談ができない <メリット> ・有名講師の講義を自分のペースで受講することができる ・個別指導塾や集団指導塾より塾にかかる費用が安い |
志望校の合格実績が信頼できるか?
選ぼうとしている塾の志望校合格率を調べることは大切です。大きな塾や予備校では〇〇人合格と延べ人数をアピールしているところもあります。多くの受験生が合格していることよりも志望校選抜を受けた受験生の何%が合格しているか?合格割合に重点をおいて調べることが必要です。
また塾や予備校によっては塾グループ全体での合格率を掲載している場合があります。塾グループ全体ではなく自分が通塾しようとしている校舎の志望校合格率を確認するようにしましょう。この合格率が通塾を検討している校舎のリアルな実績をあらわしているからです。
口コミなどの評判から講師をみる
合格率と合わせて口コミや評判を確認することも重要です。塾に行くメリットは志望校合格の実績と経験がある専門講師から指導を受けられることです。塾の形式やスタイルと合わせてレベルの高い講師がいる塾に入塾することが塾選びの最大のポイントとなります。とはいっても実際に入塾してみないと講師との相性は分かりません。口コミサイトや検討している塾の評判を調べ、体験授業がある場合は必ず活用しましょう。
まとめ
ここまで大学受験に塾は必要か?デメリットとメリットの視点で解説してきました。「志望校に合格したければ塾に行かないと難しい?」「周りの知り合いは塾に行っているけどそもそも大学受験に塾は必要?」このようなギモンの解決につながったのではないでしょうか?大学受験で志望校に合格するためには早めの計画と準備がカギとなってきます。ポイントを整理し自分に合った塾を選ぶことで後悔のない受験対策ができることを応援しています。
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