「どこから高学歴と言っていいのか?」「 高学歴を手にすることでどんなメリットがあるのか?」
これから受験を控える学生にとって、大学選びは非常に重要であり、悩むことも多いでしょう。
高学歴とは、人それぞれの主観的なものであり、明確なラインが定められていません。
ただし、偏差値や世間一般的なイメージをもとにした基準は設けることができ、GMARCH以上がひとつの目安とされています。
そこでこの記事では、高学歴の基準やその後の人生への影響について詳しく解説します。
あなたの目標に合わせた学習法や心構えを見つけ、より充実した選択ができるよう、ぜひ参考にしてください。
高学歴の基準はどこから?
高学歴とは、一般的にどのように定義されるのでしょうか?
「高学歴」という言葉には、明確な線引きがあるわけではありませんが、ここでは広く認識されている基準を紹介します。
まず、高学歴者として挙げられるのは、国公立大学や私立大学の上位校に進学した人々です。
例えば、東京大学や京都大学のような難関国公立大学、または早稲田大学、慶應義塾大学などの私立大学の上位校が該当します。
特に国公立大学は知名度が高く、実際の偏差値に関係なく学歴が高いと認識されがちです。
また、有名私立大学も「高学歴」と見なされることが多いです。
もちろん印象だけで高学歴かどうかは判断されるわけではありません。
どの程度の偏差値が目安かというと、偏差値が55~60以上の大学であり、これを超える大学に進学することは、一般的に高学歴を持つこととされます。
大学受験における高学歴のライン
ここでは、高学歴といえる大学はどこからか解説します。
- 東京一工
- 早慶
- 地方の旧帝国大学
- 上理ICU
- 上位国立大学
- GMARCH
- 関関同立
上記の通り、GMARCH・関関同立レベル以上の大学が高学歴と言えるでしょう。
それぞれの大学について詳しく解説します。
東京一工
東京一工とは、東京大学・京都大学・一橋大学・東京工業大学の4つの大学の総称です。
学部によって差はありますが、各大学の偏差値は以下の通りです。
- 東京大学:72~766
- 京都大学:65~75
- 一橋大学:70~75
- 東京工業大学:55~83
日本でトップレベルの難易度を誇る一流大学なので、これらの大学は高学歴と言えます。
偏差値も平均して70程度であり、共通テストでは80%以上の得点率が求められます。
東京大学と京都大学の場合は、90%を獲得できなければ、二次試験を受けることもできません。
偏差値70とは上位2%に該当するため、合格するのはかなりの狭き門と言えるでしょう。
早慶
早慶とは、早稲田大学と慶應義塾大学の総称のことです。
この2つの大学は知名度と人気をどちらも兼ね備えている私立大学のTOPであるため、高学歴と言えるでしょう。
各大学の偏差値は以下の通りです。
- 早稲田大学:65~76
- 慶應義塾大学:61~76
上記の偏差値を見てわかる通り、非常に難関な大学です。
早慶は、私立大学の最高峰に位置し、その難易度の高さからも間違いなく高学歴と認識されています。
地方の旧帝国大学
「旧帝国大学」とは、明治時代に設立された7つの国立大学を指します。
東京大学と京都大学も含まれており、その2つの大学以外の旧帝国大学には、北海道大学、東北大学、名古屋大学、大阪大学、九州大学の5つです。
長い歴史を誇り、知名度も高く、各地方を代表する国立大学であるため、高学歴に分類されます。
各大学の偏差値は以下の通りです。
- 北海道大学:57~72
- 東北大学:59~71
- 名古屋大学:58~72
- 大阪大学:60~72
- 九州大学:59~70
これらの大学は、偏差値65以上が多く、地方の一流大学として高い評価を受けています。
共通テストでは65~85%程度の得点率が必要とされ、難易度が非常に高いのが特徴です。
上理ICU
上理ICUは、上智大学、東京理科大学、国際基督教大学(ICU)のことを指します。
早慶に次ぐ高い難易度を持つ私立大学であり、紛れもなく高学歴と言えるでしょう。
各大学の偏差値は以下の通りです。
- 上智大学:59~73
- 東京理科大学:偏差値49~70
- 国際基督教大学(ICU):72
中でも国際基督教大学(ICU)は、「THE日本大学ランキング2023」で日本の私立大学中1位、国公立を含めても10位にランクインしており、特に英語力や専門性が問われる傾向があります。
これらの大学は専門性の高さや国際的な視点が求められることから、受験生にとって大きな挑戦となる難関校です。
合格すれば、間違いなく高学歴として評価されるでしょう。
上位国立大学
上位国立大学とは、旧帝大に次ぐレベルの難関国立大学を指します。
例えば、お茶の水女子大学や神戸大学、筑波大学、横浜国立大学、東京学芸大学、東京外国語大学などです。
各大学の偏差値は以下の通りです。
- 筑波大学:59~70
- 神戸大学:57~72
- 横浜国立大学:52~70
- 東京学芸大学:51~62
- 東京外国語大学:59~70
これらの大学は、偏差値60~68程度の学部が多く、共通テストでは65~80%の得点率が求められます。
これらの大学は、基本的に高い評価を受けていますが、地域によっては高学歴であることを知られていないこともあります。
たとえば、神戸大学は関東では具体的な偏差値が知られておらず、MARCHより下に思われるかもしれません。
しかしながら、偏差値や共通テストの点数は上位層に値するため、十分高学歴と言えるでしょう。
GMARCH
「GMARCH」とは、学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の総称です。
いずれも東京にキャンパスがある私立大学で、早慶上理ICUに次ぐ難易度の高さになります。
各大学の偏差値は以下の通りです。
- 学習院大学:57~71
- 明治大学:69~72
- 青山学院大学:57~72
- 立教大学:61~73
- 中央大学:59~73
- 法政大学:57~72
偏差値は55~70程度で、首都圏の私立大学の中でも人気が高いグループです。
また、GMARCH以上に入学した学生の割合は上位15%弱と言われています。
この数値からしても、GMARCHに合格できた人がいかに選ばれた人であるかは一目瞭然です。
全国的な知名度や学生からの人気も集める大学なので、高学歴と言って問題ないでしょう。
関関同立
「関関同立」は、関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学の総称になります。
関西圏のトップ私立大学グループとして、関東のGMARCHと比較されることが多い有名大学です。
各大学の偏差値は以下の通りです。
- 関西大学:54~72
- 関西学院大学:54~73
- 同志社大学:58~73
- 立命館大学:55~72
偏差値は55~70程度で、関西圏ではトップクラスの私立大学とされています。
全国から受験者が集まる人気大学群でもあります。
就活時の学歴フィルターでは、関西圏に関関同立より上位の私立大学がないため、早慶上智と並ぶ評価をする企業もあると言われています。
参考元:
https://www.best-shingaku.net/smt/rank303.html
高学歴であるメリット4選
高学歴であることで得られるメリットは数多くあります。
社会に出たときにどのように影響するのか、具体的に見ていきましょう。
- 就活で有利になる
- 初対面で好印象を与える
- 自己肯定感が高まる
- 周囲のサポートやチャンスの場面が多い
就活で有利になる
高学歴を持っていると、就職活動で有利に働くことが多いです。
特に大手企業や外資系企業では、学歴が選考基準の一つとなることがあります。
もちろん、学歴だけでは成功できませんが、まずは足切りの段階で学歴が重要視されることが多いため、就職活動を有利に進めるためには大きなアドバンテージとなります。
また、高学歴とされる大学に入学できたということは、その人が努力して得た実績であるため、企業側も好印象を抱きます。
実際に、大手企業に採用される人材は、高学歴であることが多いです。
興味のある方は、志望する企業の採用ホームページや就活情報サイトなどで「社員の出身大学」や「主な採用大学」を確認してみると良いでしょう。
初対面で好印象を与える
初対面で、特にビジネスや社会的な場面で学歴は良い印象を与えることがあります。
例えば、面接の際や会話の中で、「東京大学卒業」という情報が出ると、相手が持つ印象が一気に向上します。
しかし、これはあくまでも印象に過ぎないため、実際にどれだけの能力を発揮できるかが重要です。
自己肯定感が高まる
高学歴を手にすることで、自分の努力が結果として認められるという達成感を得られます。この達成感は、自己肯定感を高めることに繋がります。
学歴を持つことで「自分はできる!」という自信がつき、人生のさまざまな挑戦にもポジティブに向き合えるようになります。
もし、今の自分は「何もできない…」と自信を持てていないのであれば、全力で勉強して高学歴とされる大学を目指してみると良いでしょう。
広がる可能性と恵まれた環境
高学歴とされる大学の多くは、教育環境が充実しているだけでなく、社会的な繋がりや機会に恵まれることも多いです。
有名大学では、質の高い授業や研究機会が提供され、専門的なスキルや知識を磨く場が豊富にあります。
こうした環境での学びは、将来のキャリア形成において大きなアドバンテージとなるでしょう。
さらに、同じ大学出身者同士のネットワークを活用することで、仕事やプライベートでも新たなチャンスが生まれることがあります。
また、企業内でも高学歴の人材はその経歴が評価されやすく、昇進や重要な役職への抜擢の可能性が高まる傾向があります。
これらのことから、高学歴であることは、より多くの可能性を広げることが期待できます。
高学歴がよく陥る注意点3選
高学歴を持つことには大きなメリットがある一方で、気をつけなければならない点もあります。
高学歴者が陥りがちな注意点を見てみましょう。
- 高学歴であることに甘えて努力を怠る
- 過度に自分の学歴をアピールする
- 自信過剰になり、他人と比較しがちになる
高学歴であることに甘えて努力を怠る
高学歴を手にした後、それに甘んじて努力を怠ることはよくあります。
就活の通過率も高いため、努力はいらないと思うこともあるでしょう。
特に、学歴だけで就職活動を乗り切ろうとする場合、自分を過信してしまうことがあります。
しかしながら、高学歴だからといって、すべてが上手くいくわけではありません。
高学歴を持っていることに満足せず、常に努力を重ねていく姿勢が大切です。
過度に自分の学歴をアピールする
先述した通り、高学歴であることは相手に対して好印象を与えます。
ただしその後の印象は本人の人柄次第です。
高学歴を持っていることを過度にアピールすると、他人に対して威圧感を与えたり、逆に反感を買うことがあります。
傲慢だと思われてしまった場合には、周りから人がいなくなってしまうかもしれません。
学歴だけが自分のすべてではないという謙虚さを持ち、相手との対話を大切にしましょう。
自信過剰になり、他人と比較しがちになる
学歴が高いと、自分に自信を持つことができます。
もちろん、生きていく上でプライドを持っていることは大切です。
しかし、過度に自分を誇示し、他人と比較してしまうことがあると、対人関係に悪影響を及ぼすことがあります。
そのまま社会に出てしまうと、「学歴は優れているのに仕事はできない人」と捉えられかねません。
学歴だけに縛られず、人間としての成長を目指すことが重要です。
高学歴を目指すための3ステップ
高学歴を目指すためには、しっかりとした計画と努力が必要です。
以下の3つのステップを実践することで、目標に向かって着実に進んでいくことができます。
- まずは短時間でも良いので、勉強習慣をつけることから始める
- 定期テスト対策に力を入れ、大学受験に必要な基礎知識をしっかり身に着ける
- 模試を複数回受験し、自分の弱点を把握して早めに克服する
まずは短時間でも良いので、勉強習慣をつけることから始める
最初は短時間でも、毎日勉強をする習慣をつけることが重要です。
勉強する習慣を身に着けるためには、まず小さな目標を立てるところから始めましょう。
例えば、1日30分の学習時間を設定し、毎日同じ時間に取り組みます。
短い時間でも、コツコツ続けていくことで習慣化することができます。
身についてきたら徐々に、1時間、2時間と時間を増やしていきましょう。
ここでのコツは、無理はせず、自分が難なくできる範囲で続けることです。
定期テスト対策に力を入れ、大学受験に必要な基礎知識をしっかり身に着ける
定期テストでしっかりと成績を取ることが、大学受験の準備に繋がります。
特に基礎的な学力を固めることで、受験勉強を有利に進めることができます。
具体的には、定期テストの2~3週間前から計画的に対策に取り組むようにしましょう。
教科書や授業ノートをしっかり復習し、重要ポイントを押さえていきます。
そこで分からない部分があった際には、友人や先生に質問して、疑問を解消しておきます。
もし過去問が手に入るのであれば、積極的に活用するのがおすすめです。
そして、テストは受けたら終わりではなく、間違えた問題を徹底的に復習し、知識の定着を図ってください。
模試を複数回受験し、自分の弱点を把握して早めに克服する
模試を受けることで、自分の実力や弱点を把握することができます。
これにより、効率的に学習を進め、弱点を早期に克服することができます。
模試の受験後は、結果の詳細を分析することが欠かせません。
苦手な教科や分野を特定し、どこが分からないのか、なぜ解けなかったのかを考えます。
例えば英語のリスニングが苦手なのであれば、通学時間などを活用して毎日10分英語音声を聞く習慣を取り入れるなど、具体的な対策を立てましょう。
また、返却された模試の解説を読み、自分が間違えた理由を理解し、同じ間違いを繰り返さないことも重要です。
まとめ: 高学歴のラインはGMARCH&関関同立
この記事では高学歴を目指すための基準やメリット、注意点について解説しました。
高学歴のラインは、一般的にGMARCHや関関同立の大学が目安とされています。
これらの大学に進学することで、就職やキャリアにおいて有利なスタートを切ることができるでしょう。
高学歴を得るためには、努力と計画的な勉強が不可欠です。
学歴だけでなく、日々の努力と自己成長を意識し、目標に向かって着実に進んでいくことが大切です。
ほとんどの人が、生涯で最も勉強に励むのは受験生のときだけです。
将来後悔することのないよう、最大限の努力を注いで勉強に取り組みましょう。







