【文系数学】法政大学の入試概要と対策方法・解き方のコツとは?


 

首都圏の難関私立大学である法政大学。法政大学を志望し、受験勉強を進めている受験生も多いと思います。この記事では法政大学の文系数学入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。法政大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。

法政大学の文系数学について

MARCHの一角、法政大学文系数学試験について記述していきます。今回は、2020年度の全学部統一入試における文系数学の試験概要を見ていきましょう。

 

【試験概要】

  • 試験時間:60分
  • 配点:100点
  • 問題数:10~12問程度
  • 出題形式
    • A方式→大問3題。一つの大問につき3,4問の小問が設けられている。
    • T日程→大問5題。一つの大問につき、2,3問の小問が設けられている。
    • A方式の場合、全て記述式
    • T日程の場合、全てマーク式

【目標得点率】

法政大学は入試形式や学部によって差はあるものの、例年合格最低点が7割程度で推移しているので、科目の習熟度に大きな差がないと仮定すれば少なくとも7割程度得点できるように演習を重ねたいです。
問題自体は基本~標準的な問題ばかりなので、かなり高得点の争いになっていることも推測されます。

 

各大問の詳細とその解き方

【大問1】

特定の単元について出題され、小問が2,3題続きます。解答は全て記述式です。教科書の章末問題程度の基本~標準的な問題が中心で、比較的難易度が高い問題もまれに出題されるといった傾向です。それゆえ、問題の相対的な難易度を見極め容易な問題から確実に得点するという戦略が考えられます。

【大問2】

大問1と同様の出題がなされます。大問1と同程度の水準の問題が出題されると考えられますので、解く順番を決め時間配分を意識しながら問題を解いていくのがよいでしょう。

【大問3】

大問1、2と同様です。上記の解き方と一貫して、必ずしも難問が出題される訳ではないので決めた順番通り効率的に取り組むと良いでしょう。

 

大問毎の学習・対策方法

学部や方式別に学習方法や対策について記載します。

 

法学部<法律学科・政治学科>・国際文化学部・キャリアデザイン学部A方式

出題範囲は数学1A2Bで、確率に次いで二次関数、図形と方程式が良く出題されます。出題範囲は大問によって固定されておらず(「毎年大問3は確率」などということはない)、どの単元も満遍なく学習していることが望ましいです。

年度大問単元内容
2019(1)二次関数判別式
(2)確率袋から球を取り出す確率
(3)三角関数最大最小
2018(1)図形と方程式円の接線と線分の長さ
(2)二次関数最大最小
(3)確率袋から球を取り出す確率
2017(1)図形と計量面積問題
(2)図形と方程式座標、軌跡
(3)確率確率漸化式

 

難易度は基本~標準的な問題が大半ですので、基本~標準レベルの問題は全ての小問を解き、やや難以上の難易度の問題がある場合は、記述式ですので残りの時間で部分点以上を狙えるようにする必要があるでしょう。

対策としてまずは教科書の公式を含めた知識を確実に定着させ、使いこなせるように問題演習を教科書章末レベルまでしっかり行いましょう。その後問題集を使用して基本〜標準レベルの問題パターンを網羅し、初見の類似した問題を見た瞬間に解法が頭に思い浮かぶ程度に徹底して反復演習しましょう。

複数の問題集を使用することはあまり推奨されませんが、数学でかなりの高得点を確実に確保しておきたい場合はやや難の問題も満点獲得できるように上記以上の対策をする必要があるでしょう。その際は①最初から基本〜やや難まで網羅している問題集をはじめから用いるか、②基本〜標準の問題集を完全に定着させたうえで、標準〜やや難の問題を収録している別の問題集を使用する。以上のいずれかの方法が考えられるでしょう。参考書・問題集で演習する際は試験が全て記述式であることから、計算と答えだけを書くなどせずに記述答案と同じように演習し、本番で100%パフォーマンスを発揮できるように日頃から意識しましょう。

 

経済学部・社会学部・現在福祉学部・スポーツ健康学部A方式

出題範囲は数学1A2Bで微積、数列、確率がよく出題され次いでベクトル、三角比も出題されることが多いです。年度によって出題単元が固定されているわけではないので全単元を満遍なく学習しておきましょう。

日程年度大問単元内容
2/92019(1)数列和、一般項、漸化式、剰余
(2)微積分定積分の面積、最大最小
(3)場合の数円順列、隣り合わない順列
2018(1)数列格子点
(2)確率、数列独立試行、二項間漸化式
(3)ベクトル、微分積分成分、内積、極値、面積
2017(1)微積分増減、極値、面積
(2)数列独立試行、条件付確率、確率最大値
(3)指数対数整数、対数、不定方程式
2/122019(1)微分極値、高次方程式
(2)確率最短経路、独立試行
(3)数列証明、数学的帰納法、数列の和
2018(1)数列、指数対数漸化式、常用対数
(2)図形と計量、微分体積、表面積、三次関数最大最小
(3)図形と方程式、積分絶対値含む関数、領域
2017(1)微積分、ベクトル内積、増減、極値、面積
(2)確率独立試行、条件付確率、確率最大値
(3)図形と方程式不等式の領域、命題

 

一つの大問あたりの設問数が4,5題程度で概ね(1)以降難易度が上がっていく傾向があり、難易度は基本〜やや難となります。法学部<法律学科・政治学科>・国際文化学部・キャリアデザイン学部A方式に比べ計算量や記述量も多く、日程によっては分野融合問題が出題された年もあり、文系学部の数学の中では比較的難易度が高い出題傾向と言うことが出来るでしょう。出題される問題の難易度がやや高いとしても対策はまずは基礎力の滋養が必要不可欠になります。
具体的は教科書の公式定理をただ覚えているだけでなくきちんと理解して使いこなせるようにしつつ教科書章末問題レベルの問題がスラスラ解けるようになるまで問題演習を繰り返しましょう。

その後は章末レベル以上の問題が掲載されている問題集(基本〜標準、場合によってはやや難まで網羅しているもの)を反復して演習を重ね頻出の出題パターンに確実に対応できるようにしておきましょう。問題の記述量・計算量を考慮すると時間的な制約が厳しくなることが考えられるので、数学にあまり自信がない場合は各大問の基本〜標準の問題を先に記述して確実に得点を確保し、やや難の小問のなかでも部分点が獲得できそうな問題に対処するという戦略が考えられます。その場合は日頃の問題演習の際は基本〜標準レベルの問題の対策に多くの時間を割いてやや難の問題は後に回すといった優先順位で取り組むのも良いでしょう。数学に自信のある場合は、基本〜標準問題を解くスピードを上げることを目的とした演習とやや難のレベルの問題集で大問のうちできるだけ多くを完答できることを目的とした演習を行うと良いでしょう。参考書・問題集で演習する際は試験が全て記述式であることから、計算と答えだけを書くなどせずに記述答案と同じように演習し、本番で100%パフォーマンスを発揮できるように日頃から意識しましょう。

 

法学部<国際政治学科>・文学部・経営学部・人間環境学部・グローバル教養学部ーA方式

大問3題を60分で回答します。出題される大問3題のうち出題範囲は法<国際政治学科>・文学部:12A経営・人間環境学部:1A2Bです。出題範囲の中から満遍なく出題されていますが、経営・人間環境学部では微積分・ベクトルが頻出単元となります。

難易度は基本〜標準レベルの出題がなされるので、対策としてはまずは基本事項を徹底的に定着させましょう。教科書の定理公式を使いこなせるようにし、教科書の章末問題がスラスラ解けるようになるまで反復して問題を解くようにしましょう。その後標準レベルまで掲載されている問題集で各分野満遍なくパターン演習を行い、どんな出題をされても対応できるようにしておきましょう。経営・人間環境学部を志望する場合はとりわけ微積分・ベクトルの問題演習は優先的に行い漏れがないようにしておきましょう。参考書・問題集で演習する際は試験が全て記述式であることから、計算と答えだけを書くなどせずに記述答案と同じように演習し、本番で100%パフォーマンスを発揮できるように日頃から意識しましょう。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。法政大学の数学は学部によっては難易度に差があるものの基本的には標準レベルまでの出題が多く、オーソドックスな学習対策を行っていけば問題なく対応できるでしょう。どの学部・日程であっても文系数学は記述式で出題されるので、ただ答えを出すことを目的にした学習に終始することなく過不足のない記述答案を意識した問題演習を行う必要があるでしょう。

 

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