【英語】法政大学の入試概要と対策方法・解き方のコツとは?


首都圏の難関私立大学である法政大学。法政大学を志望し、受験勉強を進めている受験生も多いと思います。この記事では法政大学の英語入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。法政大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。

法政大学の英語について

MARCHの一角、法政大学英語試験について記述していきます。今回は、2020年度の全学部統一入試における英語の試験概要を見ていきましょう。

 

【試験概要】

  • 試験時間:90分
  • 試験配点:150点/250点(国語又は数学又は地理100点※学部によって選択出来ない科目あり)
  • 問題数:約40題
  • 出題形式:マーク選択式
  • 問題構成:大問3〜4題(近年は長文読解3題+長文空所補充問題1題)

【各大問で出題される問題】

  • 大問1
    • 問1〜14 ⑨長文空所補充問題
  • 大問2
    • 問1 ⑦下線部内容一致問題
    • 問2 ①空所補充問題
    • 問3 ⑧内容一致問題
    • 問4 ③文章挿入問題
    • 問5 ①空所補充問題
    • 問6 ②文章完成問題(並び替え問題)
    • 問7 ①空所補充問題
    • 問8 ⑧内容一致問題
  • 大問3
    • 問1 ④下線部語法一致問題
    • 問2 ①空所補充問題
    • 問3 ⑤下線部意味一致問題
    • 問4 ②文章完成問題(並び替え問題)
    • 問5 ⑧内容一致問題
    • 問6 ⑧内容一致問題
  • 問4
    • 問1 ①空所補充問題
    • 問2 ⑥下線部内容指示問題
    • 問3 ⑦下線部内容一致問題
    • 問4 ⑤下線部意味一致問題
    • 問5 ⑧内容一致問題

【各小問で求められる能力】

  • ①空所補充問題→文法力と読解力
  • ②文章完成問題(並び替え問題)→文法力と語彙力
  • ③文章挿入問題→読解力と解釈力
  • ④下線部語法一致問題→文法力
  • ⑤下線部意味一致問題→語彙力と解釈力
  • ⑥下線部内容指示問題→読解力と解釈力
  • ⑦下線部内容一致問題→語彙力と読解力
  • ⑧内容一致問題→読解力と解釈力

 

各問題の解き方

①空所補充問題
空所補充問題は語彙力と読解力と文法力が問われる問題になります。前後関係を意識しながら正しい選択肢を選ぶことが重要になります。文法知識や熟語・構文の暗記で解答することのできる問題が大半なので基本的にはすべて正解することができるようになりましょう。

②文章完成問題(並び替え問題)
文章完成問題は文法知識と構文などの知識が解答に必要です。名詞を修飾するのは形容詞、助動詞の後ろは原形不定詞などの文法知識を駆使して解答しましょう。空所以外の部分(特に空所の前後)が大きなヒントになるため、そこもしっかりと読んで構文などが使われていないか探す癖もつけておきましょう。この問題は完答の問題のため、わからない場合は時間をかけすぎないように意識してください。

③文章挿入問題
文章挿入問題は読解力と解釈力が問われる問題です。特に前後関係を意識することが重要になります。それは選択肢自体が誤りの場合もあれば、選択肢の内容自体は誤りではないが空所に当てはまらない場合もあるためです。それぞれの選択肢を空所に代入してみて、もっとも文脈に沿ったものを選びましょう

④下線部語法一致問題
下線部語法一致問題は文法知識と構文などの知識が解答に必要です。ここでは同じ使用方法のものを選択肢から選ぶ問題になります。②に加えて、理解及び暗記した文法事項(例:受動態と過去分詞)を体系的に整理することを意識しましょう。

⑤下線部意味一致問題
下線部意味一致問題は語彙力と解釈力の知識が必要になります。辞書的な意味を暗記しておくのは大前提で、文脈に沿った選択肢を選ぶことが重要になります。前後の文章や段落の要旨などから最適な選択肢を 選ぶことを意識しましょう。

⑥下線部内容指示問題
内容指示問題は語彙力と読解力が必要です。語彙力がある程度求められますが、直訳の選択肢では不正解になる「比喩」の問題も出題されるため、正確な読解力と演習量が必要です。解答の際には、最低でも前後二文を詳しく読み、前後のつながりを意識して解答しましょう。波線部に指示語や代名詞が含まれている場合は、それが示すものを意識して探しましょう。基本的には消去法での解答でOKです。

⑦下線部内容一致問題
下線部内容一致問題は2つのパターンに場合分けします。1.下線部上の単語の意味を知っているパターン、2.下線部上の単語の意味を知らないパターンです。

1.知っている(必須)単語であるパターンの場合、直訳の選択肢では不正解になる場合があります。単語帳に記載されている意味を安直に答える能力が求められているのではなく、文脈上その意味に置き換えても文章や段落が成立するかどうかを今一度考える必要があります。

2.知らない(必須ではない)単語の場合、文脈を把握し流れに沿っている最適な選択肢を選ぶ必要があります。この場合は前後の単語や文章から判断する能力が必要になります。
過去問演習や本番で知らない単語に遭遇したとき、一番してはならないことが「知らないから解くことできないと思い込む」ことです。どっちのパターンか判断して解いていくとよいです。

2020年大問2の問1の場合「relic」になります。ちなみにこの「relic」はターゲット1900やシステム英単語には記載されていない単語です。単語の意味を知らなくても文脈から類推することで解くことができるということです。

 

学習・対策方法

基本的には語彙力や文法力、読解力をある程度鍛えてから同じくらいの分量の長文をたくさん読み、慣れることがポイントです。語彙力強化は約2000語の英単語帳と約1000語の英熟語帳をある程度完璧まで仕上げたら、残りは長文に触れていく中でわからなかった語彙や表現などをその都度暗記していく方法がおすすめです。長文を早く正確に読むことが重要になるので、英単語や英熟語が一段落したらまずは簡単な長文読解にチャレンジし、内容一致問題の練習に早めに取り掛かりましょう。パラグラフリーディングの力を身につけることでわからない単語や文法事項が出題されても内容や流れから類推することである程度太刀打ちすることができます。

実際に過去問演習に取り組み始める際には、「法政大の英語」という参考書を使用して基本的な解き方やポイント、コツなどを習得し、過去問演習でそれを活かす練習をしましょう。また、大問として文法力を問う問題はありませんが、文章完成問題や空所補充問題、和文英訳問題などで文法事項を問われるため、文法知識も疎かにしないように学習しましょう。スクランブルやネクステージなどの総合文法参考書を暗記、演習すると効果的です。

▼おすすめ参考書

  • 法政大の英語 (難関校過去問シリーズ)
  • 英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー (1) 読み方・解き方編 河合塾
  • 英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー (2) 実践編 河合塾

 

最後に

いかがでしたでしょうか。法政大学のT日程(全学部)の英語は基本的に英語長文のみが出題されますが、語彙力・文法力・読解力すべてが必要になります。どのくらい早く長文読解にとりかかれるかで合否がわかれます。基礎知識をつけた後は英語長文読解に積極的にチャレンジし、必ず『復習』をしてください。復習をして次に活かすことによってのみ英語力がついてきます。決して解きっぱなしにしないように努めましょう。

 

その他の科目対策

 

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