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歴史総合・地理総合・公共の参考書ルート紹介


歴史総合・地理総合・公共のおすすめの参考書ルートをわかりやすく解説します。これから歴史総合・地理総合・公共の勉強を始める人や共通テストを使った入試を受験する人などの特に参考にしていただきたいです。使い方もあわせて解説していますので、ぜひご覧ください。

歴史総合・地理総合・公共のルートについて

歴史総合・地理総合・公共の特徴

現代の日本の諸課題への考察を深めるための科目になります。高校では探究科目より先に学習することが多いです。中学での学習を前提に、各分野の知識を現代の諸課題に照らし合わせていくというのが特徴です

歴史総合

・近代以降、いつ、どこで、何が起きたか?
・現代の日本の状況とどう紐づくか?

地理総合

・地理的な事象の基本的な原理
・日本の地理的な条件がどのような特徴をもたらしているのか?

公共

・思想や宗教、社会の制度の変遷
・日本ではどのような変遷を経て何に影響を受けているのか?

現代の日本の諸課題

 ※アクシブでは、まとめて下記のように呼称します。
歴史総合、地理総合、公共→総合科目 世界史探究、日本史探究、地理探究、倫理、政治・経済→探究科目

歴史総合・地理総合・公共の学習について

学校の授業で総合科目を先に学習したとしても、総合科目で前提となっている知識や詳細は探究科目で学習します。そのため多くの生徒にとっては、探究科目を学習した後に総合科目を学び直すのが理解しやすいです。探究科目で学ぶ内容が総合科目に含まれていることも多々あるため、うまく理解本などを省略しつつ思考問題の対策を中心に問題演習をしていくのが理想的です。

但し、学習の開始時期や探究科目との順序、どのくらい総合科目をしっかり学習するかは、下記のような観点から個別に最適なものを選ぶ必要があります。

・学校の授業で「歴史総合」「地理総合」「公共」はもう終わったか?(そしてその授業はある程度きちんと聞いていたか?)
 →終わっていない場合:定期テストと並行して学習する必要があります。探究科目学習後に演習本を残しておきましょう。
 →終わっている場合:授業をちゃんと聞いていれば、探究後の学習では理解本を省くことができます。聞いていない場合、日本史探究選択者にとっての世界史部分、政経選択者にとっての倫理部分など、部分的に理解本を参照した方がよいことがあります。

・探究科目の理解本はひと通り学習したか?(完璧に覚えてはいなくても、どのような内容があったか大枠を思い出せるか)
 →大体、秋の模試から世界史は全範囲の出題になります。他の探究科目も同様の目安で、その時期までには全範囲をさらっておく必要があります。学校の探究科目の授業の進度が遅い場合、途中から塾での学習を先行させて模試に間に合うようにしてから、総合科目を始めるようにしましょう。

・受験大学の二次試験で「歴史総合」「地理総合」「公共」が範囲に含まれているか?
 →各大学・学部試験において、総合科目を範囲に含むかどうかは明言されていますが、実際どの程度総合科目特有の思考問題が出題されるかはっきりとは予想できません。分野横断的な思考問題が共通テストよりもしっかり出題される可能性もあるので、受験大学で総合科目が分野に含まれている場合は、二次試験前に教科書を確認するなど対策をするとよいでしょう。

ルート種別

◎積み上げ方式

どの到達レベルの生徒でも、基本は同じ参考書を通過します(当然カスタムすることもあるが、軸は同じ)。ランクを上げる=参考書を追加するとなります。主要科目など、時間をかけて基礎に穴がないように固めていく科目に多いです。

◎セット方式

到達レベルによって、使用する参考書の組み合わせが異なります。ランクを上げる=参考書がそもそも異なります。 副教科など、参考書の種類が多くなっており(理解本・資料集・まとめ本・演習用問題集・一問一答…など)、なるべく少ない参考書数で効率よく終わらせたい科目に多いです。

※これら2つの考え方を、同じ科目内で両方使うことも多いです。最初に使うインプットの数冊はセット方式、問題集は積み上げ方式、など。

★総合科目では、全ランク共通の基本セットを用意★

・基本の3冊は役割が異なり、問題集まで解き終えてはじめてレベルが上がります。
・総合科目はものの見方の角度を学ぶようなものなので、ランクはまだ分岐しません。探究科目でどこまで細かい知識を得るか、深い理解をするかでランクが分かれていきます。

総合科目MAP

歴史総合:基本の3点セット【理解本→まとめ本→問題集】 
地理総合 :基本の3点セット【理解本→まとめ本→問題集】 
公共:基本の3点セット【理解本→まとめ本→問題集】 
※共テ対策
基本は探究科目と一緒に進めます。参考書も総合科目と探究科目が1冊にまとめられていることも多いです。タイミングは生徒の学習状況に応じて変わりますが、総合科目と探究科目の両方の範囲を全て終えてから、基本は共通テストの直前期に取り組みましょう。

歴史総合の参考書ルート

歴史総合 基本の3点セット:63h

理解本と問題集は章ごとに行き来して併用。

・理解本:よくわかる高校歴史総合(メイン)

問題集:よくわかる高校歴史総合問題集(メイン)
 ※学校でもらっている問題集に置き換えてもよいです。

まとめ本はできるだけ理解本や問題集の章区切りに合わせて併用。(区切りが微妙な箇所は適宜まとめて学習)
 
・まとめ本:歴史総合ルーズリーフ参考書(メイン)
 ※年表や流れをしっかり頭に入れるため整理するのに使用。
時間がある場合は基本の3点セットで学習を進めますが、学習タイミングや生徒の理解度によってカスタマイズしてきます。
 
★省略できるとしたら、こんな人!

・【理解本】よくわかる高校歴史総合
→学校の授業で歴史総合をきちんと学習した人

(きちんと学習した=探究で選択しなかったほうの科目部分も、暗記できていないにしても解説を見たら概要を思い出せる)

・【まとめ本】歴史総合ルーズリーフ参考書
→3冊全てに取り組む時間はないが、学校の歴史総合の授業をきちんと聞いていなかった(orまだ終わっていない)人


・【問題集】よくわかる高校歴史総合問題集
→基本は省略しません。どうしても時間がなく、学校で歴史総合をきちんと勉強しなかったが、共通テストでしか使わない人、まとめ本1冊と共テ対策だけしかやる時間がないという人

時間がない場合、基本はまとめ本を削ります

1
  • 歴史総合
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
  • 難関ランク
  • 最難関ランク
『よくわかる高校歴史総合』(学研)
 
【所要時間】14h ①理解本 ②要点がまとまっており、最低限の大筋を確認することができます。歴史総合に割ける時間はあまり多くなく、探究科目に進む場合は特に学習する内容が重複するので、理解本といえど情報が絞られているほうが効率がよいです。 ③本書を1章読むごとに『よくわかる高校歴史総合問題集』を1章分進めるなど、基本は本書の構成にアウトプット教材を対応させて学習します。学校の授業できちんと学習し、教科書をざっと読めば内容が確認できるレベルの生徒は省略可能ですが、随時教科書を参照してアウトプット教材に取り組むようにしましょう。初学者は基本的に省略しません。

参考書の使い方はこちら

2
  • 歴史総合
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
  • 難関ランク
  • 最難関ランク
『歴史総合ルーズリーフ参考書』(学研)
 
【所要時間】20h ①まとめ本 ②各テーマを穴埋めしながら授業ノートのようにまとめる参考書です。歴史総合に特徴的な、タテの意識(どの時代に・どの順序で)とヨコの意識(どの地域で)を中心に整理することができます。穴埋めの数は多くないですが、ビジュアルで理解して覚えるのに向いています。 ③まとめ本は、理解本の後、問題集の前に使用します。可能なら、本書の目次と『よくわかる高校歴史総合』シリーズの章区切りを対応させて進めていきましょう。時間に余裕がない場合、理解本や問題集ではなく本書のようなまとめ本を省略します。

参考書の使い方はこちら

3
  • 歴史総合
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
  • 難関ランク
  • 最難関ランク
『よくわかる高校歴史総合問題集』(学研)
 
【所要時間】29h ①問題集 ②重要ポイントの軽いまとめ、一問一答形式の用語確認、より実践的な選択問題、と段階を踏んでテーマごとに学習できる参考書です。問題数はあまり多くないですが、探究科目で詳しく学習する前に押さえたい最低限の内容は含まれています。他に『とってもやさしい』シリーズや『ひとつひとつ』シリーズなど本書よりも簡易的に知識を確認できる参考書もありますが、本書ほどの問題量がないと、探究科目で詳しく学習しないほうの科目が手薄になってしまうと判断しました。また、演習に特化した問題を解くのは共通テスト対策などで行うとして、本書では時間のない生徒がまとめ本などを削ることも想定して、理解本と演習問題の架け橋になるように段階を踏めるものを選びました。 ③理解本やまとめ本と併用し、基本セットのうち最後に解くことで、正答率から習得度合いを測ります。学校で使用している問題集がある場合や、より実践的な問題に取り組みたい場合は差し替えてもよいですが、問題集自体は削らないようにしましょう

参考書の使い方はこちら

地理総合の参考書ルート

地理総合 基本の3点セット:52.5h

理解本と問題集は部ごとに行き来して併用。(理解本の第4章は探究で詳しく学ぶ地誌的な内容のため、問題集には掲載がないことに注意)

・理解本:よくわかる高校地理総合(メイン)

・問題集:よくわかる高校地理総合問題集(メイン)
 ※学校で問題集をもらっている場合、それに置き換えてもよいです。

まとめ本はできるだけ理解本や問題集の章区切りに合わせて併用(区切りが微妙な箇所は適宜まとめて学習)
 
・まとめ本:地理総合ルーズリーフ参考書(メイン)
 ※図表によるイメージをしっかり頭に入れ、整理するのに使用します。白地図も使いましょう。『よくわかる』シリーズと異なり、地誌が載っていません。地理探究でしっかり学習しましょう。
時間がある場合は基本の3点セットで学習していきますが、学習タイミングや生徒の理解度によってカスタマイズしましょう。
 
★省略できるとしたら、こんな人!

・【理解本】よくわかる高校地理総合
→学校の授業で地理総合をきちんと学習した人、地理探究の学習が終わっている人

 ※地理総合があやふやだったとしても、地図と地理情報システム、自然環境と防災の分野について、教科書できちんと確認しながらまとめ本を解けるなら省略してもよいです。

・【まとめ本】地理総合ルーズリーフ参考書
→3冊全てに取り組む時間はないが、学校の地理総合の授業をきちんと聞いていなかった(orまだ終わっていない)人


・【問題集】よくわかる高校地理総合問題集
→基本は省略しません。どうしても時間がなく、学校で歴史総合をきちんと勉強しなかったが、共通テストでしか使わない人、まとめ本1冊と共テ対策だけしかやる時間がないという人

時間がない場合、基本はまとめ本を削ります

1
  • 地理総合
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
  • 難関ランク
  • 最難関ランク
『よくわかる高校地理総合』(学研)
 
【所要時間】11.5h ①理解本 ②要点がまとまっており、最低限の大筋を確認できます。地理総合に割ける時間はあまり多くなく、地理探究に進む場合は特に学習する内容が重複するので、理解本といえど情報が絞られているほうが効率がよいです。 ③本書を1章読むごとに『よくわかる高校地理総合問題集』を1章分進めるなど、基本は本書の構成にアウトプット教材を対応させて学習をしましょう。学校の授業できちんと学習し、教科書をざっと読めば内容が確認できるレベルの生徒は省略可能ですが、随時教科書を参照してアウトプット教材に取り組むましょう。初学者は基本的に省略しません。

参考書の使い方はこちら

2
  • 地理総合
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
  • 難関ランク
  • 最難関ランク
『地理総合ルーズリーフ参考書』(学研)
 
【所要時間】12.5h ①まとめ本 ②各テーマを穴埋めしながら授業ノートのようにまとめる参考書。地理総合で重要な、図表によるイメージをしっかり頭に入れつつ整理することができます。穴埋めの数は多くないですが、ビジュアルで理解して覚えるのに向いています。 ③まとめ本は、理解本の後、問題集の前に使用します。可能なら、本書の目次と『よくわかる高校地理総合』シリーズの章区切りを対応させて進めていきましょう。時間に余裕がない場合、理解本や問題集ではなく本書のようなまとめ本を省略します。なお、『よくわかる高校地理総合』シリーズにある地誌の分野が細かく載っていないので、地理探究で細かく学習する必要があります。

参考書の使い方はこちら

3
  • 地理総合
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
  • 難関ランク
  • 最難関ランク
『よくわかる高校地理総合問題集』(学研)
 
【所要時間】28.5h ①問題集 ②重要ポイントの軽いまとめ、一問一答形式の用語確認、より実践的な選択問題、と段階を踏んでテーマごとに学習できる参考書です。問題数はあまり多くないものの、地理探究で詳しく学習する前に押さえたい最低限の内容は含まれています。また、演習に特化した問題を解くのは共通テスト対策などで行うとして、本書では時間のない生徒がまとめ本などをを削ることも想定し、理解本と演習問題の架け橋になるように段階を踏めるものを選びました。 ③理解本やまとめ本と併用し、基本セットのうち最後に解くことで、正答率から習得度合いを測ります。学校で使用している問題集がある場合は差し替えてもよいですが、基本的に問題集自体は削らないようにしましょう。ただし、地理総合は時間をあまり割けない人が多いと想定されること、歴史や公民のように探究科目で2科目に分岐しないことなどから、地理総合を学校の授業で既習の生徒のみ、問題集を省略してまとめ本と共通テスト対策だけで探究科目に進むことも可能です。

参考書の使い方はこちら

公共の参考書ルート

公共 基本の3点セット:62.5h

理解本と問題集は章ごとに行き来して併用。

・理解本:よくわかる高校公共(メイン)

・問題集:よくわかる高校公共問題集(メイン)
 ※学校で問題集をもらっている場合、それに置き換えてもよいです。

可能なら理解本や問題集の章区切りに合わせて併用。(テーマ名を見ていけば対応させられる)
 
・まとめ本:『必修整理ノート公共』(文英堂)
 ※分かりづらい思想や制度、またその原理的な内容を図式化して整理するのに使用します。
時間がある場合は基本の3点セットで学習しますが、学習タイミングや生徒の理解度によってカスタマイズしましょう。
 
★省略できるとしたら、こんな人!

・【理解本】よくわかる高校公共
→学校の授業で公共をきちんと学習した人
(きちんと学習した=倫理と政経のうち選択しなかったほうの科目部分も、暗記できていないにしても解説を見たら概要を思い出せる)

・【まとめ本】『必修整理ノート公共』
→3冊全てに取り組む時間はないが、学校の公共の授業をきちんと聞いていなかった(orまだ終わっていない)人


・【問題集】よくわかる高校公共問題集
→基本は省略しません。どうしても時間がなく、学校で公共をきちんと勉強しなかったが、共通テストでしか使わない人、まとめ本1冊と共テ対策だけしかやる時間がないという人

時間がない場合、基本はまとめ本を削ります

1
  • 公共
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
  • 難関ランク
  • 最難関ランク
『よくわかる高校公共』(学研)
 
【所要時間】14h ①理解本 ②要点がまとまっており、最低限の大筋を確認できます。公共に割ける時間はあまり多くなく、探究科目に進む場合は特に学習する内容が重複するので、理解本といえど情報が絞られているほうが効率がよいです。 ③本書を1章読むごとに『よくわかる高校公共問題集』を1章分進めるなど、基本は本書の構成にアウトプット教材を対応させて学習してきます。学校の授業できちんと学習し、教科書をざっと読めば内容が確認できるレベルの生徒は省略可能ですが、随時教科書を参照してアウトプット教材に取り組むようにしましょう。初学者は基本的に省略しません。

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2
  • 公共
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
  • 難関ランク
  • 最難関ランク
『必修整理ノート公共』(文英堂)
 
【所要時間】23h ①まとめ本 ②テーマごとに、重要語句の穴埋め・図式の穴埋め・正誤問題を確認できる参考書です。公民科目に特徴的な細かい暗記、たとえば分かりづらい思想や制度、またその原理的な内容を図式化して整理するのに使用します。用語・図式・正誤チェックの3つの角度から確認できるため、1冊で知識のまとめ直しを何度もできて効率がよいです。 ③まとめ本は、理解本の後、問題集の前に使用します。可能なら、本書の目次と『よくわかる高校公共』シリーズの章区切りを対応させて進めるようにしましょう。時間に余裕がない場合、理解本や問題集ではなく本書のようなまとめ本を省略します。

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3
  • 公共
  • 基礎ランク
  • 標準ランク
  • 難関ランク
  • 最難関ランク
『よくわかる高校公共問題集』(学研)
 
【所要時間】25.5h ①問題集 ②重要ポイントの軽いまとめ、一問一答形式の用語確認、より実践的な選択問題、と段階を踏んでテーマごとに学習できる参考書です。問題数はあまり多くないものの、探究科目で詳しく学習する前に押さえたい最低限の内容は含まれています。他に『とってもやさしい』シリーズや『1冊でしっかりわかる本』シリーズなど本書よりも簡易的に知識を確認できる参考書もありますが、本書ほどの問題量がないと、探究科目で詳しく学習しないほうの科目が手薄になってしまうと判断しました。また、演習に特化した問題を解くのは共通テスト対策などで行うとして、本書では時間のない生徒がまとめ本などをを削ることも想定し、理解本と演習問題の架け橋になるように段階を踏めるものを選びました。 ③理解本やまとめ本と併用し、基本セットのうち最後に解くことで、正答率から習得度合いを測ります。学校で使用している問題集がある場合や、より実践的な問題に取り組みたい場合は差し替えてもよいですが、基本的に問題集自体は削らないようにしましょう。ただし、公共は時間をあまり割けない人が多いと想定されること、『必修整理ノート公共』は暗記する目的でも使用しやすい教材であることなどから、公共を学校の授業で既習の生徒のみ、問題集を省略してまとめ本と共通テスト対策だけで探究科目に進むことも可能です。

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