オープンキャンパスは志望大学の情報を得られる大切なイベントです。その際、どのような服装で参加すればよいのかと悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、オープンキャンパスに適した服装や注意点、保護者の服装、当日の持ち物などについて紹介します。オープンキャンパスの服装選びの参考にしてみてください。
オープンキャンパスの服装は制服と私服どちらがいい?
大部分の大学は、オープンキャンパスの服装についての指定はありません。そのため、制服でも私服でもどちらでも構いません。
そもそも制服がない高校や既卒生は私服で参加するので、どちらの方がいいということはないのです。実際、オープンキャンパスでは制服と私服を着ている学生の割合は同じ位です。
制服で参加するメリット・デメリット
高校生の正装である制服でオープンキャンパスに参加すれば、大学関係者に真面目で清潔感のある印象を与えます。また、コーディネートに迷うこともないため、生徒にとっても楽なはずです。服装に迷ってる生徒は制服を着ていくことをおすすめします。
しかし、着崩したり態度が悪かったりすると、高校の評判を下げ後輩の大学受験に不利な影響を与えてしまう可能性があります。個別相談会などで大学関係者と直接コミュニケーションを取る予定の生徒は、特に気をつけましょう。
私服で参加するメリット・デメリット
私服は建物内外の気温差や動きやすい服装に調整しやすいです。そのためオープンキャンパスに夏に参加する場合や体験実習に参加する場合は、私服の方が向いているといえます。
しかし、高校生らしくない私服を着ていくと、悪目立ちしてしまう可能性があります。オープンキャンパスでは、地味な服装をしている方が多いため、日常生活ではそれほど目立たない服装でも目立ちやすいため気をつけましょう。
制服か私服かを選ぶポイントとは?
制服と私服どちらでもよいと説明しましたが、オープンキャンパスに参加する目的などによっておすすめする服装があります。ここでは制服か私服かを選ぶポイントについて説明します。
推薦入試希望者や個別相談会参加予定者には制服がおすすめ
推薦による進学を考えている生徒は、大学関係者にいい印象を残しておきたいのであれば制服がおすすめです。また、個別相談会参加予定者は、大学関係者と直接コミュニケーションを取るため、真面目な印象を与える制服で参加するのが無難でしょう。
キャンパス内を歩いて雰囲気を確認したい生徒は私服がおすすめ
大学入学後の雰囲気を確認したい生徒は、私服がおすすめです。なぜなら、大学生も職員も私服でいるため、制服で歩いていると目立ち、普段の雰囲気を確認できない可能性があるからです。私服なら目立つこともなく自由にキャンパス内の雰囲気を確認できるでしょう。
先輩や先生に話を聞いて選択する
大学によってオープンキャンパスに制服、私服で来ている生徒の割合は少し異なります。少数派になり目立つのが嫌な生徒は、同じ大学のオープンキャンパスに参加したことがある先輩や高校の先生に、様子を聞いてみることをおすすめします。また、オープンキャンパスの様子がパンフレットに掲載されている大学は、その写真を参考に制服で行くか私服で行くかを決めてもよいでしょう。
おすすめの服装とNGな服装
オープンキャンパスには、制服でも私服でもおすすめの服装があります。また、私服には避けた方がよいNGな服装というのもあるので確認していきましょう。
制服のおすすめな服装
制服の場合は、「学生らしさ」と「真面目さ」「清潔感」を心がけることが大切です。
制服のボタンをしっかり閉めて、ネクタイがある学校は必ず締めましょう。女性は、スカートの長さに注意してください。
高校から指定されている靴がない生徒は、移動が多いため歩きやすいスニーカーや運動靴がおすすめですが、履きなれているローファーなどでも構いません。
私服のおすすめな服装
私服でも心がけることは制服の場合と同じ「学生らしさ」「真面目さ」「清潔感」です。
男性は、夏なら襟付きのシャツにチノパン、秋ならアウターにジャケットを着ていくと、真面目さや清潔感をアピールできます。ジーンズでもよいですが、色落ちやダメージ加工されてない綺麗目なものを選ぶことをおすすめします。
女性は、夏なら襟付きのシャツやブラウスが好印象を与えます。ボトムスは、スカートでもパンツでもよいですが、スカートの場合は短すぎず(膝丈程度がおすすめ)、動きやすいものを選びましょう。夏は施設内外の温度差に対応するために、薄手の上着を持って行くと安心です。
私服のNGな服装
以下の服装は避けましょう。
- 露出の多い服装
- 派手な服装
- だらしないラフな服装
- しわや汚れが目立つ服装
おしゃれな服装をしたい気持ちは理解できますが、オープンキャンパスは将来の進路決定に関係する重要なイベントです。露出を抑えた落ち着いた服装を選びましょう。ヒールの高い靴やサンダルなどもNGです。
また、清潔感を出すために、しわや汚れが目立つ服装も避けてください。オープンキャンパスのためにわざわざ服を購入する必要はありませんが、洗濯やクリーニング済みの服を選びましょう。
服装以外の身だしなみにおける注意点
オープンキャンパスでは、髪型やメイクといった服装以外の身だしなみにも気をつけなければいけません。
髪型
オープンキャンパスに金髪や明るすぎる髪色は好ましくありません。カラーリングをしないことが好ましいですが、したとしても黒に近い髪色に抑えましょう。
悪目立ちしないよう奇抜な髪型も避けてください。髪の毛を縛ったりするゴムや留めるピンの色も目立たないように気をつけましょう。
メイク
オープンキャンパスにメイクしていく必要はありません、実際、多くの学生はすっぴんで参加しています。どうしてもメイクしたい方は、薄めのナチュラルメイクを心がけましょう。
アクセサリー
派手で目立つようなアクセサリーでなければ問題ありません。しかし、周りの学生を見てアクセサリーを外した方がよいと思ったときすぐに外せるよう、外しにくいアクセサリーは避けましょう。
オープンキャンパスに必要な持ち物
ここではオープンキャンパスに持って行った方がよいものを解説します。オープンキャンパス前日には必要な持ち物を準備しておきましょう。
鞄
オープンキャンパスでは、大学の資料やパンフレット、グッズなどが配布されます。そのため、配布物を持ち帰るためのカバンが必要です。パンフレットは、A5サイズであることが多いため、折り曲げないように持ち帰るには大きめの鞄を持って行きましょう。大学内を移動することが多いため、手持ちの鞄よりは肩掛けの鞄やリュックなどがおすすめです。
筆記用具
学校や学科についての情報、説明会の内容などをメモするために筆記用具は必須です。ボールペンやシャープペン、メモ帳を持って行きましょう。座って机でメモできるかわからないため、立ったままメモできるように小さめで表紙が固いメモ帳がおすすめです。また、個別相談会参加予定者は、メモに質問したいことを前日までにまとめておきましょう。
携帯電話
携帯電話は、大学までのナビゲーションやメモ帳代わり、一緒に行った保護者や友人との連絡、時間確認、大学や施設内の写真撮影などさまざまなことに使えます。十分充電があることを確かめて必ず持って行くようにしましょう。
上着
オープンキャンパスは、高校生の夏休み期間に開催される大学も多くあります。夏は、エアコンが効きすぎている場所に長時間座っていると冷えてくる方もいるので、すぐに羽織れる上着を持って行くことをおすすめします。
飲み物
キャンパス内には自動販売機があり飲み物を購入できますが、混み合ってすぐに購入できないケースもあり得るので、事前に用意しておくことをおすすめします。特に汗をかきやすい夏にオープンキャンパスに参加する学生は、こまめに水分を補給して脱水症状にならないよう気をつけてください。
ハンカチ・ティッシュ
汚れを拭き取るときや食事する前に手を洗い拭くために、ハンカチやティッシュを持って行きましょう。夏に参加する学生は、汗を拭くために汗拭きシートを持っていたら便利です。
折り畳み傘・タオル
天気予報で雨の心配はないと確認しても、突然雨が振り出す可能性は否定できません。雨対策として折り畳み傘を持って行きましょう。また、服や靴が濡れてしまったときに、タオルを持って行くと安心です。
メイク道具・ヘアブラシ
女性でメイクをしている方は、化粧崩れをしたときに直せるようメイク道具をもっていくことをおすすめします。オープンキャンパスにメイクをしていき、化粧崩れが起きたときに直せずに気になって、オープンキャンパスに集中できないと参加した意味がなくなってしまうからです。
髪の毛が長い生徒は、ヘアブラシを持って行きましょう。風で髪の毛が乱れたまま個別相談会などで大学関係者と直接コミュニケーションを取ってしまうと、だらしないイメージを与えかねません。
お金
交通費や食事などにかかるお金を忘れずに持って行きましょう。
保護者の服装は?
オープンキャンパスに参加する服装に悩んでいる保護者も多いのではないでしょうか。オープンキャンパスは、入学式や卒業式のようなきっちりした服装をしていかなければいけないわけではありません。基本的には
私服で参加する学生と同様、派手で悪目立ちするような服装を避け、清潔感がある服装がおすすめです。
オープンキャンパス
お父様におすすめの服装は、襟付きのシャツにジャケットです。お子さんの制服にネクタイがあっても、お父様はネクタイを締めなくてもかまいません。
お母様におすすめの服装は、襟付きのシャツやブラウス、ボトムスはズボンでもロングスカートです。シンプルなワンピースもおすすめです。肌の露出が多い服装は避け、白やベージュなど落ち着いた色のものを選ぶようにしましょう。
靴は、お子さんと一緒に施設内を移動するため、スニーカーやヒールがない靴が歩きやすいです。
オープンキャンパスの服装に関するQ&A
最後にオープンキャンパスに関するよくある質問を紹介します。
Q:高校に制服がないのでスーツを着て行っても大丈夫ですか?
制服がない高校の生徒は、制服に近い服装としてスーツを着て参加することを検討している方も少なくありません。スーツでも問題ありませんが、真面目で清潔感がある服装ならどんな服装でもかまいません。むしろ、着慣れていないスーツで参加するよりもシャツとチノパンなどの服装の方が、動きやすくおすすめです。
Q:スリッパ持参とパンフレットに記載されていないのですが、持って行かなくてもいいのですか?
大学内は基本的に土足ですが、土足厳禁の場所にいくこともあります。パンフレットにスリッパ持参と記載されていない場合は、土足厳禁の場所にいくことがあっても大学側がスリッパを用意してくれている可能性が高いです。しかし、土足厳禁の場所にスリッパが用意されていなく、靴を脱ぎ靴下やストッキングで移動することを指示される可能性もあります。靴下やストッキングで移動することが嫌な方は、スリッパなどの上履きを持って行きましょう。事前に大学に問い合わせして確認しておくことがおすすめです。
Q:オープンキャンパスには保護者も一緒に参加すべきですか?
A:保護者は必ずしもオープンキャンパスに参加する必要はありません。しかし、大学の雰囲気や周辺の環境を知っておくと、お子さんの相談にのりやすくなります。特に、自宅から遠方の大学で、入学後一人暮らしをしなければいけない大学のオープンキャンパスには参加しておくことをおすすめします。親子で参加する方も多いですし、保護者だけで参加する方もいるため安心してください。
Q:オープンキャンパスについて聞きたいことはどこに問い合わせればよいですか?
A:大学のホームページ内にあるオープンキャンパス専用ページからお問い合わせできます。どこに連絡したらよいかわからないときは、大学の事務でも広報でもよいので連絡すれば、オープンキャンパスの対応部署を案内してくれるはずです。
まとめ
オープンキャンパスに適した服装や注意点、保護者の服装、当日の持ち物などについて紹介しました。オープンキャンパスの服装は、周りから浮いてしまうほど悪目立ちしなければ、それほど気にする必要はありません。大学の雰囲気や施設などの情報を確認できる大切なイベントですので、受験勉強に支障をきたさない範囲で積極的にオープンキャンパスに参加しましょう。








