英検1級の合格率はわずか10%前後。
挑戦したいけれど、難易度の高さに不安を感じていませんか?
「単語が難しすぎる」「スピーキングで何を話せばいいかわからない」「過去問を解いても合格点に届かない」と、そんな悩みを抱えている人も多いでしょう。
英検1級は高度な英語力が求められる試験ですが、正しい学習法を知れば合格は決して不可能ではありません。
この記事では、英検1級の合格率の低さが示す試験のすごさを解説するとともに、効率的な学習法や合格への近道を詳しく紹介します。
最短で合格を目指すためのヒントをぜひチェックしてください。
英検1級の合格率は10%前後
2010年 | 8.8% |
2011年 | 9.6% |
2012年 | 10.0% |
2013年 | 10.4% |
2014年 | 10.4% |
2015年 | 12.0% |
英検1級の合格率についての正確なデータは、2016年以降公表されていません。
そのため、最新の合格率は英検の内部関係者しか把握していないのが実情です。
しかし、2016年以前のデータを見ると、英検1級の合格率はおおむね10%前後で推移していました。
例えば、2010年は8.8%、2011年は9.6%と10%を下回る年もありましたが、2012年以降は10%台に乗る年が続き、2015年には12.0%に達しています。
このような過去のデータを踏まえると、現在の合格率も大きく変動しているとは考えにくく、10%前後と言えるでしょう。
参考:https://www.sma-world.com/world-english-online/eiken-grade1-pass-rate/
英検1級に合格するのに必要な点数
英検は、各セクションの正答数を基に、英検®️のCSEスコアが算出され、合格基準スコアに達していれば合格と認定されます。
英検®️CSEスコアとは、CEFRに基づいた共通のスコア尺度「CSE(Common Scale for English)」を、英検®️の各級に対応させたものです。
CEFRはA1〜C2の段階で表記されますが、CSEはそれをさらに細分化し、「0〜4000」のスケールで示されます。
1級の場合、CSEスコアが「2630」に達すれば合格となります。
その内訳は、一次試験のリーディング、リスニング、ライティングの3技能の合計が「2028」、二次試験は「602」です。
このことから、およそ7割のスコアで合格できると言えるでしょう。
英検1級合格に必要な勉強時間の目安は500~600時間程度
英検1級を取得するために必要な学習時間の目安は、英検準1級を保持している場合、約500〜600時間とされています。
これは大学上級程度の英語力を前提にした場合の目安です。
なお、英検3級(中学卒業レベル)から1級を目指す場合には、1,100〜1,200時間の学習が必要とされています。
英検1級の合格には、英語の知識だけでなく、相手に伝える発信力と対応力が求められます。最上級の試験であるため、合格のハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、毎日コツコツと努力を続けることで、英検3級レベルからでも数年以内に十分合格を目指せることがわかります。
学習時間を日々のスケジュールに落とし込む際には、例えば毎日2時間の学習が難しい場合、平日に1時間、休日に4.5時間を確保するなど、自分の生活スタイルに合わせて無理のない計画を立てることが重要です。
このように、計画的な学習と継続的な努力を惜しまなければ、英検1級合格への道は開けます。
自分のペースで着実に進めていきましょう。
英検1級合格がすごいとされる3つの理由
大学上級レベルの英語力の証明になる
英検1級は、日本の英語試験の中でも最難関の一つとされ、大学上級レベル(CEFRでC1相当)の英語力が求められます。
試験では高度な読解力や論理的な文章構成力が問われ、英語圏の大学でも通用する力があることの証明になります。
また、英検1級を取得することで、大学の単位認定や一部の大学院入試での英語試験免除など、学術的な場面でも高く評価されることが多いです。
そのため、英語を専門的に学ぶ人だけでなく、グローバルに活躍したい人にとっても大きなメリットがあります。
4技能のバランスが取れている
英検1級では、「読む・書く・聞く・話す」の4技能すべてが高度なレベルで求められます。
リーディングでは専門的な内容の長文を正確に理解する力、ライティングでは論理的に自分の意見を述べる力、リスニングではネイティブのスピーチを正確に聞き取る力、スピーキングでは即座に英語で考え、説得力のある意見を述べる力が問われます。
このように、英検1級合格者はバランスの取れた英語力を有しているため、実践的な英語の運用能力が高いと評価されるのです。
高度な語彙力を有している
英検1級では、難解な単語や専門的な表現が数多く出題されます。
例えば、新聞や学術論文で使われるような語彙を正確に理解し、適切に使いこなす力が求められます。
語彙問題では日常会話ではあまり使われない単語も多く含まれるため、合格には膨大な語彙のインプットが必要です。
また、ライティングやスピーキングでも適切な表現を使うことが求められるため、単に単語を覚えるだけでなく、それを実際のコミュニケーションの中で活用できる能力が不可欠です。
そのため、英検1級合格者は非常に優れた語彙力を持っているとみなされます。
英検1級の合格レベルを他の試験と徹底比較!
ここでは、英検1級の合格レベルを他の試験と比較していきます。
これから別の試験を考えている方や、既に保有している方は、次の試験の参考にしてみてください。
TOEIC
英検®️は4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)を測る試験です。
その一方でTOEICは、「リスニングとリーディング(LR)」と「スピーキングとライティング(SW)」の2技能ごとに分かれています。
(一般的に「TOEIC」と言われる場合は、リスニングとリーディングを指すことがほとんどです。)
それぞれ測定する技能が異なるため単純な比較は難しいものの、CEFR基準を参考にすると、TOEIC LRは900点前後、SWは360点前後が英検1級に相当すると考えられます。
GTEEC
GTECは、受験者の英語力に応じて4つのレベルに分かれています
Core(840点満点)、Basic(1080点満点)、Advanced(1280点満点)、およびCBT(1400点満点)です。
CEFR基準で英検1級をGTECスコアに換算すると、1200〜1400点程度と推定されます。
GTECでは、このスコア範囲は「海外大学進学を目指す」レベルとされており、英検1級が「大学卒業程度」と位置づけられていることから、海外の大学で授業を受けるための英語力として適切であると考えられます。
IELTS
英検とIELTSは、いずれもリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を評価する試験です。
IELTSはTOEFLと同様に、主に学術的な内容に焦点を当てています。
CEFR基準で比較すると、英検1級はIELTSのスコア6.5〜8.0に相当するとされています。
このスコア範囲は、英語圏の大学や大学院への進学に必要な英語力を示しており、英検1級の「大学卒業程度」の英語力と一致しています。
TOEFL
英検とTOEFLは、どちらもリーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を評価する試験です。
しかし、英検は日常的な英語能力を測定する傾向があり、TOEFLは学術的な内容に焦点を当てています。
CEFR基準で比較すると、英検1級はTOEFL iBTスコアの80〜95点程度に相当するとされています。
TOEFL iBTの満点は120点であり、英検®️1級の対応スコアが満点に達していないことから、TOEFLの方が難易度が高いと言えるでしょう。
英検1級合格に近づくおすすめの勉強法
英検1級合格を目指すには、効率的な勉強法が欠かせません。
まず、語彙力の強化が基本です。
1万〜1万5000語の単語を習得し、ネイティブ向けの新聞記事や学術的なエッセイを読むことで、語彙の使い方を理解しましょう。
次に、リーディング力の向上が重要です。
英字新聞やニュースサイトを日常的に読み、スキャニングやスキミングの技術を習得することで、効率的な情報収集が可能になります。
ライティングでは、Introduction、Body、Conclusionの3部構成を意識し、論理的な文章作成を練習しましょう。
ネイティブスピーカーや英語の講師からフィードバックを受けることで、より効果的なライティング力を養えます。
リスニング力を高めるためには、英語のニュースやポッドキャスト、映画やドラマを活用し、シャドーイングやディクテーションを取り入れると効果的です。
これらの方法で、リスニング力を向上させましょう。
最後に、スピーキング力の強化が求められます。
英語でのディスカッションやプレゼンテーションを通じて、実践的なスピーキング力を養いましょう。
これらの勉強法を組み合わせ、計画的に学習を進めることで、英検1級合格に近づくことができます。
4つの技能を強化して英検1級に合格しよう!
英検1級は、英語の資格試験の中でも特に難易度が高く、合格率は約10%前後とされています。
この試験では、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つの技能が総合的に評価されます。
合格を目指すには、これらの技能をバランスよく強化することが重要です。
具体的には、英字新聞やニュースサイトを活用したリーディング、英語のニュースやポッドキャストを利用したリスニング、論理的な文章作成を意識したライティング、そして英語でのディスカッションやプレゼンテーションを通じたスピーキングの練習が効果的です。
これらの対策を計画的に行うことで、英検1級合格に近づくことができます。
どの対策もすぐに実践できるものばかりです。
今からできる対策を取り入れ、合格への第一歩を踏み出しましょう。
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