【国語】同志社大学の入試概要と対策方法・解き方のコツとは?


 

関西の難関私立大学である同志社大学。同志社大学を志望し、受験勉強を進めている受験生も多いと思います。この記事では同志社大学の国語入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。同志社大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。

同志社大学の国語について

関関同立の一角、同志社大学の国語試験について記述していきます。今回は、2020年度の全学部統一入試における国語の試験概要を見ていきましょう。

 

【各大問の詳細とその解き方】

  • 大問1

文章量こそ多いが現代文・古文ともに素直な問題が多いことも同志社国語の特徴です。大問1の現代文は75分の試験時間の中で40分で解くことができれば問題ないです。大問1は90点満点、うち記述が30点であるため、選択問題は常に満点をとることを目標にし記述問題も少しでも部分点を多く獲得することを意識できれば、十分高得点が狙えるはずです。

①空欄熟語補充
本文の空所欄に適当な語句を選択する問題。例年慣用句や四字熟語を問われる傾向があることから、本文の内容を読み取るとともに一定の語彙力を身につける必要があります。

②語彙力、または傍線部の説明
下線部の説明として適当なものを選択する問題。本文中にある引用や事例などの文章を正しく理解し、段落ごとの主張を整理する必要があります。選択肢が2つの要素から成る短文であることが多いため、選択肢を区切り正誤を確認する解き方も有効的です。また、設問①同様に語彙力や接続詞等を選択させる年もあります。

③傍線部の説明
設問②と類似した選択問題。設問の順番こそ限定できないですが、本文中のキーワードについての説明が出題されることがあります。キーワードの問題であれば、本文中の対比箇所を正しく理解した上でキーワードがどのような役割を示しているかについて考察することが重要です。

④傍線部の説明
設問③.④に類似した選択問題。ただし問題箇所が本文の中盤から終盤に書けた内容であるため、この大問を正解するためにはこれまでの内容を正しく整理できている必要があります。また、選択肢が②.③と比べ長文である傾向があることから、取り掛かりにくい問題であることがわかります。しかし、特別難易度が高い問題であるわけではないため②.③同様、引用や事例、対比を正しく理解し段落ごとの主張を整理できれば十分に正解することが可能です。

⑤本文内容一致
本文全体を通した総括的な内容真偽問題。8つの選択肢のうちから正しい選択肢を3つ選択する形式となっています。無理のない素直な選択肢が多く、全体の文章から論旨の本筋を正しく把握できれば、十分正解できるはずです。

⑥筆者の主張についての説明(記述40字)
40字程度の記述問題。筆者の主張についての説明を問うものが多く、指定字数内にまとめる表現力が必要となります。比較的長文である本文から、筆者の主張を正しく理解し説明することはいくらか練習が必要です。普段の学習から長文問題集に積極的に取り組み、集中力・記述力を向上させましょう。また問題集の文章を自主的に要約するなどの記述作業は有効的です。

 

  • 大問2

大問2の古文は標準的なレベルの文章であり問題を解く上で専門的な知識は必要ないことから、同志社入試の中では非常に得点源になりやすい問題です。同時に現代文に時間を回すことを考慮し、全体を30分程度で解くことを目標にしましょう。標準的な知識と読解力を問うものが多いことから、目標得点割合は8 .5割以上を目指したいです。

①語彙
文中にある古文単語の正しい意味を5つの選択肢から選択する語彙問題です。

②傍線部の解釈
傍線部の正しい現代語訳となっている文章を5つの選択肢から選択する問題。指定された文章を正しく解釈するためには、本文内容を理解するだけでなく古文単語や古典文法をしっかり覚え、活用できる必要があります。問われる傍線部が2箇所ある年が多いです。

③傍線部の説明
傍線部の説明として適切なものを選択する問題。本文内容を理解し解答の根拠となる文章を正しく見つけ出す必要があります。本文内容を理解するためには文中の主語を常に把握するほか逆接等の接続詞をうまく活用するなど、古文解釈における総合力を養う必要があります。そのため、普段から知識のインプットとアウトプットを意識し学習するのが良いです

④傍線部の説明
傍線部の文法的説明として正しいものを選択する問題。この大問では動詞・助動詞・助詞・敬語など幅広い文法分野から出題されます。また文中の古文単語から分析する問題であるため、活用形や音便等による変化などあらゆる可能性に対処できるほどの総合的な文法力が必要となります。逆に古典文法さえ正しく理解出来ていれば、かなり正答しやすい問題であるためなんとか得点したいところです。

⑤古典文法
本文全体を通した総括的な内容真偽問題。6つの選択肢のうちから正しい選択肢を2つ選択する形式となっています。現代文と同様に、無理のない素直な選択肢が多いため全体の文章から内容を正しく理解できれば、十分正解できるはずです。

⑥本文の内容についての説明(記述30字)
30字程度の記述問題。傍線部内容についての説明を問うものが多く、本文の出来事を正しく理解した上で指定字数内にまとめる表現力が必要となる。「これ」などの指示語について言及されることが多い。

 

 大問ごとの学習・対策方法

同志社大学の入試について、どのような学習方法や対策方法をするべきか大問ごとに解説します。

 

大問1

大問1は他の大学と比べてかなり長い長文となっています。ここで得点するために重要なことは「速さ」と「正確さ」です。一文一文時間をかけて読んでいては制限時間内にとてもおさまらないため、素早い内容把握の力を身につける必要があります。普段の学習から入試問題と同等の文量の長文演習を行い粘り強い集中力を身につけましょう。

現代文の総合力を向上させるために「入試現代文のアクセス」を使って読解力を向上させましょう。はじめは時間を気にせず、一つ一つの問題に丁寧に向き合うことを意識し演習しましょう。また、入試現代文アクセスと並行して「現代文の解法 読める!解ける!ルール36」で設問ごとの解法を覚えることも効果的です。基礎内容が十分身につけば「標準現代文(実践演習)」、「入試現代文へのアクセス(発展編)」「入試成功問題集7 現代文4訂版(河合塾シリーズ)」の順で応用力を伸ばしましょう。これらの参考書を丁寧にとき終えれば、十分同志社の現代文で高得点を狙えるはずです。

大問2

大問2は王道的な受験古文といえます。というのも主語が理解できているかや話の展開を読み取れているかを問う問題など本文に沿った問題が毎年同様の形式で出題されており、いずれの問題も標準的な読解力で解くことができるからです。同志社古文を解く上ではじめに学習すべきは古文単語と古典文法です。

古文単語は「マドンナ古文単語230パワーアップ版」を使い、由来を理解しつつ効率化して覚えましょう。古典文法はなんとなく覚えるのではなく、「ステップアップノート30 古典文法基礎ドリル」を何度も復習し基礎的な知識を確実なものにしていきましょう。いずれにおいても単語や文法知識を問う設問が毎年必ず出題されているので確実に得点したいところです。基礎知識のインプットが終わったら「富井の古文読解をはじめからていねいに」「ジャンプアップノート古文読解編」等を身につけた古文知識の活用を目的に演習しましょう。これらの参考書を終え次第「古文の入試成功問題集」「古文上達 読解と演習56」等を活用していきましょう。同志社古文は設問こそ標準的ですが、本文が複雑である事が多く応用的な文章になれておく必要があります。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?同志社大学はかなり長い長文が出題されますが、読解力以外にも語彙力や文法力なども必要な大学です。その様々な分野で高いレベルが求められているため、基礎から発展まで幅広くかつ正確に学習する必要があります。問題を解く際のコツや普段の学習時のアドバイスを意識してぜひ合格を掴み取ってください。

 

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