【英語】同志社大学の入試概要と対策方法・解き方のコツとは?


 

関関同立の中でも難易度が高いと言われる同志社大学。同志社大学を志望し、受験勉強を進めている受験生も多いと思います。この記事では同志社大学の英語入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。同志社大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。

 

同志社大学の英語について

同志社大学の英語試験の入試概要や出題される問題、求められる能力や配点など、入試問題の内容についてまとめています。

 

試験概要

関関同立の一角、同志社大学の英語試験について記載していきます。まずは英語の試験概要を見ていきましょう。

  • 試験時間: 100分
  • 配点: 200点
    (理工・生命医科学部の数学重視型は100点に圧縮)
    (グローバルコミュニケーション学部英語コースの英語重視型は250点)
  • 問題数: 約50問
  • 出題形式: 和訳と英作は記述式、それ以外はマーク選択式
  • 問題構成: 大問3題
    (大問1と2は長文読解、大問3は会話文問題)

同志社大学の英語については、全学部・学部個別入試のどちらも同じ入試形式となっています。大問1と2は長文読解、大問3は会話文問題という問題構成となっているのが特徴的です。そのため、長い英文を精度良くかつスピーディーに解くということが要求されます。配点については、英語200点・英語以外の科目は150点という学部が多く、英語でしっかりと点数を取ることが重要となります。

 

各大問で出題される問題

各大問で出題される問題については下記のとおりです。

  • 大問1
    • A 長文空所補充問題
    • B 下線部語彙一致問題
    • C 波線部内容指示問題
    • D 文章完成問題
    • E 内容一致問題
  • 大問2
    • A 長文空所補充問題
    • B 下線部語彙一致問題
    • C 波線部内容指示問題
    • D 文章完成問題
    • E 内容一致問題
    • F 英文和訳問題
  • 大問3
    • G 会話文空所補充問題
    • H 和文英訳問題

大問1・2の長文読解問題については、同じような問題構成となっています。ただし大問2では、記述方式の英文和訳問題が大問の最後に出題されます。また、大問3の会話文問題では和文英訳問題が出題されます。そのため、記述方式で英文和訳・和文英訳の両方を解く必要があるという問題構成となっています。

 

各小問で主に求められる能力

各小問で求められる能力は下記のとおりです。

  • A 長文空所補充問題 →文法力と読解力
  • B 下線部語彙一致問題→語彙力と読解力
  • C 波線部内容指示問題→語彙力と読解力
  • D 文章完成問題   →文法力と語彙力
  • E 内容一致問題   →読解力
  • F 英文和訳問題   →読解力と解釈力
  • G 会話文空所補充問題→読解力と文脈理解力
  • H 和文英訳問題   →英訳力と解釈力

各大問で長文もしくは会話文をしっかりと読み解いた上で各小問を解く必要があるため、すべての小問で読解力が求められます。また読解力だけではなく、文法力・語彙力・英文和訳・和文英訳など、様々な形式の問題を解く力が求められます。総合的な英語力を問われるような入試問題となっています。

 

各大問・小問の配点

各大問と小問の配点はこちらのとおりです。※入試年度や日程、設問数などによって配点に差があります。

  • 大問1(約75点)
    • A 長文空所補充問題 →各2~3点
    • B 下線部語彙一致問題→各2~3点
    • C 波線部内容指示問題→各3~4点
    • D 文章完成問題   →約5~6点
    • E 内容一致問題   →各6~7点
  • 大問2(約75点)
    • A 長文空所補充問題 →各2~3点
    • B 下線部語彙一致問題→各2~3点
    • C 波線部内容指示問題→各3~4点
    • D 文章完成問題   →約5~6点
    • E 内容一致問題   →各6~7点
    • F 英文和訳問題   →約20点
  • 大問3(50点)
    • G 会話文空所補充問題→各3~4点
    • H 和文英訳問題   →約20点

各小問の配点は2点〜7点程度の問題が中心です。ただし、英文和訳問題と和文英訳問題については約20点の配点となっています。200点満点中40点と全体の2割程度が英文和訳と和文英訳が占めているため対策は必須です。様々な問題が出題されるため、バランス良く対策することが必要となります。

 

受験者平均点と目標得点率

同志社大学の英語は、文系は受験者平均点が約7割、合格者の平均点は約8割です理系は受験者平均点が約6割5分、合格者の平均点は約7割5分です。これらは年度や入試日程によって差がありますが、過去問演習をする際には7割以上を獲得できるようにしておきたいところです。

 

各大問の詳細とその解き方

同志社大学の英語入試について、各大問の解き方やコツを解説していきます。

 

大問1・2

[詳細]

  • A 長文空所補充問題
  • B 下線部語彙一致問題
  • C 波線部内容指示問題
  • D 文章完成問題
  • E 内容一致問題
  • F 英文和訳問題

 

[解き方やコツ]
A 長文空所補充問題文法知識や熟語・構文の暗記で解答することのできる問題が大半なので基本的にはすべて正解することができるようになりましょう。接続詞の問題や知識で解けない問題は文脈から解答しましょう。その際は前後の繋がりを意識することがポイントです。

B 下線部語彙一致問題は基本的に語彙力を使って解答しますが、設問にも書いてあるように「文中での意味・内容にもっとも近いもの」を選択する問題です。そのため、複数の意味を持つ語彙が出た場合は文脈判断する必要があったりなど、語彙力だけではなく読解力も求められます。語彙の知識はあくまで自分の中での大きな指標として考えておいたほうがいいでしょう。迷ったら語彙の意味に従って解答しましょう。この設問は半数以上が語彙力を問う問題のため、最低でも7割以上は正解しましょう

C 波線部内容指示問題は語彙力と読解力が必要です。語彙力がある程度求められますが、直訳の選択肢では不正解になる「比喩」の問題も出題されるため、正確な読解力と演習量が必要です。解答の際には、最低でも前後2文を詳しく読み、前後のつながりを意識して解答しましょう。波線部に指示語や代名詞が含まれている場合は、それが示すものを意識して探しましょう。基本的には消去法での解答でOKです。

D 文章完成問題は文法知識と構文などの知識が解答に必要です。名詞を修飾するのは形容詞、助動詞の後ろは原形不定詞などの文法知識を駆使して解答しましょう。空所以外の部分(特に空所の前後)が大きなヒントになるため、そこもしっかりと読んで構文などが使われていないか探す癖もつけておきましょう。この問題は完答の問題のため、わからない場合などは時間をかけすぎないように意識してください。

E 内容一致問題は長文を正確に読むことで解答することのできる問題です。高得点を取ることのできない受験生は長文をすべて読み終えてからこの問題に取り組むのではなく、内容一致問題の選択肢を先読みして読解と並行して解答していきましょう。内容一致問題は最低でも2問正解できるようにしましょう。曖昧に感じる選択肢もあるため、基本的には消去法での解答でOKです。

F 英文和訳問題は正確かつ文脈にあった訳出が求められる問題です。代名詞などは直訳するのではなく、文脈にあった意味をしっかりと日本語に訳出することが必要です。構文や熟語が使われている場合はそこを正確に訳すようにしましょう。直訳するだけではなく、意訳することが重要な問題もあります。

 

[解答時間の目安と目標得点割合]
大問1と2は合わせて約80分以内に解答することが望ましいです。大問3に時間がかかる人は100分からその時間を逆算して時間に間に合うようにしましょう。目標得点割合は約8割。合格するためには最低でも6~7割以上は獲得することができるようにしましょう。

 

大問3

[詳細]

  • G 会話文空所補充問題
  • H 和文英訳問題

 

[解き方やコツ]
G 会話文空所補充問題は文脈を理解することができると解答しやすい問題です。解答のコツは、選択肢の発話者を推測し、分類することです。他にも、「疑問文を疑問文で返すことは少ない」や「5W1Hに注目する」などのテクニックを頭に入れておくと自然と選択肢は絞られてくるのでそれらを活用して解答しましょう。基本的には消去法での解答でOKです。

H 和文英訳問題のコツは「核となる熟語や構文、構成を考える」ということです。採点基準になっていると考えられる構文などをうまく使用することができるように、アウトプットの練習もしておきましょう。時制や人称などに敏感になることが大事です。焦って文法ミスをしないようにある程度の演習量を確保しておいてください。

 

[解答時間の目安と目標得点割合]
大問3は約20分、多くても30分以内に解答しましょう。ここの問題は比較的得点率が高いと予想されるため会話文空所補充問題は最低でも5問正解できるようになりましょう。和文英訳問題は自分以外の誰かに比較的厳しめに採点してもらい、自分では気づかないミスを指摘してもらうことが重要です。35/50以上は安定して出すことができるようにしましょう

 

大問ごとの学習・対策方法

大問1・2は他の大学と比べてもかなり長い長文になっています。分量は約900語です。大問1・2の対策の際には、語彙力や文法力、読解力をある程度鍛えてから同じくらいの分量の長文をたくさん読み、慣れることがポイントです。この際、比較的似たような出題傾向を持つ関西大学の過去問を解いたりすることも演習になります。語彙力強化は約2000語の英単語帳と約1000語の英熟語帳をある程度完璧まで仕上げたら、残りは長文に触れていく中でわからなかった語彙や表現などをその都度暗記していく方法がおすすめです。実際に過去問演習に取り組み始める際には、「同志社大の英語」という参考書を使用して基本的な解き方やポイント、コツなどを習得し、過去問演習でそれを活かす練習をしましょう

大問3の対策としては、会話文の演習がメインです。使用しなければいけない参考書は特にありませんが、会話文読解をスムーズにこなすため基本的な会話表現は暗記しておきましょう。また、演習の際には選択肢から誰の発話であると推測することができるかを意識することが効果的です。和文英訳問題に関しては、まずは直訳することができるくらいの語彙力と文法力を習得しましょう。それができるようになったら、代名詞を文脈に沿うように訳したり無生物主語構文などに注意したりして英文を作成することができるようになりましょう。和文の直訳では不十分なため、意訳を意識して英文を作成することができるように練習する必要があります。

 

 最後に

いかがでしたでしょうか?同志社大学はかなり長い長文が出題されますが、読解力以外にも語彙力や文法力なども必要な大学です。その様々な分野で高いレベルが求められているため、基礎から発展まで幅広くかつ正確に学習する必要があります。問題を解く際のコツや普段の学習時のアドバイスを意識してぜひ合格を掴み取ってください。

 

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