【文系数学】同志社大学の入試概要と対策方法・解き方のコツとは?

 

関西の難関私立大学である同志社大学。同志社大学を志望し、受験勉強を進めている受験生も多いと思います。この記事では同志社大学の文系数学入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。同志社大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。

同志社大学の文系数学について

関関同立の一角、同志社大学の文系数学試験について記述していきます。今回は、2020年度の全学部統一入試における文系数学の試験概要を見ていきましょう。

 

【試験概要】

  • 試験時間: 70分
  • 配点: 150点
  • 問題数: 約18問
  • 出題形式: 3 題中1題は空欄補充式で5問×2小問集合または3,4問×3小問集合
    • 他の2題は記述式で融合問題も出題される
  • 問題構成: 大問3題(大問1は小問集合2or3問、大問2・3は記述式の大問

【各大問・小問の配点】

  • ① 大問1→約50点
    • (1)空欄補充問題(整式の次数と整式の決定)
    • (2)空欄補充問題(くじを引く確率)
  • ② 大問2(場合の数・数列)→約50点
  • ③ 大問3(三角関数・微積分法)→約50点

【受験者平均点と目標得点率】

以下が、同志社が公式に発表している2020年度の文系数学平均得点です。同志社大学の数学は、文系は受験者平均点が約6割、合格者の平均点は約7割です。これらは年度や入試日程によって差がありますが、過去問演習をする際には6割以上を獲得できるようにしておきたいところです。

学部学科受験者平均点(全学日程)合格者平均点(全学日程)
神学部神学科82
文学部英文学科90102
哲学科99113
美学芸術学科91104
文化史学科105121
国文学科99108
社会学部社会学科93111
社会福祉学科9196
メディア学科92121
産業関係学科77
教育文化学科92105
法学部法律学科93106
政治学科97101
経済学部経済学科8496
商学部商学科
商学総合コース
88102
商学科
フレックス複合コース
8999
政策学部政策学科136157
文化情報学部文化情報学科85101
理工学部情報システム
デザイン学科
5589
スポーツ健康科学部スポーツ健康科学科8499
心理学部心理学科90102
グローバル・コミュニケーション学部グローバル・コミュニケーション学科
英語コース
91107
グローバル・コミュニケーション学科
中国語コース
90101
グローバル地域文化学部グローバル地域文化学科
ヨーロッパコース
92109
グローバル地域文化学科
アジア・太平洋コース
94107
グローバル地域文化学科
アメリカコース
9192

 

各大問の詳細とその解き方

  • 大問1

空欄補充式の小問集合が2問。各小問ごとに空欄が約5問あり、数または式の形式で結果のみの記入が求められます。レベル的には教科書の例題程度であり、受験標準レベルの典型問題だといえるでしょう。ただし簡単とは限らないため、時間を取られすぎると記述式問題や見直しにかけられる時間が無くなる可能性があります。2020年度は(1)整式の次数決定と微分への発展、(2)くじを題材にした確率問題が出題されています。各問題には若干の融合問題風味を感じないでもないですが、それぞれの空欄で求められている思考・作業に限って言えばどれも典型問題と言って差し支えないでしょう。ただし、同小問内の空欄が前後関係を持っており、前の空欄を誤るとその後の空欄もつられて誤答してしまうタイプが多いため、計算ミスをなくした正確な計算が求められます。

 [解答時間の目安と目標得点割合]
大問1は最低でも約20分以内に解答したいところです。この大問は部分点が存在しないので、時間をかけすぎて大問2・3の部分点を逃すのは惜しいと感じます。したがってなるべく早く、かつ正確な計算を心がけてほしいです。目標得点割合は満点、合格するためには最低でも8割程度は獲得できるようにしておきましょう。

  • 大問2

記述式の問題。(1)から(2)は誘導を狙った段階的な問題、(3)で若干の発展的な内容を問うてくるパターンが傾向を見ても多いです。ある程度十分な解答スペースが設けられていますが、方針が迷走すると窮屈に感じる場合が多いので、明確な方針のもと記述に取り組むようにしましょう。2020年度に出題されている問題は一見整数問題のように見えますが、その実態は場合の数と数列を用いた少し応用的な問題です。先程述べた基本的なパターンとは少し異なり、小問5つから構成されています。約数・整数・素数・必要十分・証明・数列と、どの分野の知識を必要とするかが分かりにくいため、一筋縄では解けない問題構成になっていると言えるでしょう。この問題こそが同志社の文系数学らしい問題ともいえ、周りと差をつける重要な問題になりそうです。

 [解答時間の目安と目標得点割合]
大問2は約25分程度を目安に解答しましょう。大問3と比較してより得意な分野が出題されている方に時間を割くのも方法としてはアリです。7割程度をこの大問で獲得したいところですが、記述式では自分の思わぬ箇所で減点されることが常なので、完解を目指してベストを尽くしましょう。

  • 大問3

同じく記述式の問題。基本的な形式は大問2と大差ありません。2020年度は三角関数を含んだ微積分の問題が出題されています。条件の時点で既に三角関数が含まれていますが、基本的な考え方は通常の微積分とそう大きな違いはありません。しかし毎度の計算でsinやcosを扱わなければならないため、見慣れない問題に多少苦労する可能性もあります。大問2と比較して計算がやや煩雑になり、計算量もそれなりに求められているため、全体として発想そのものよりも時間との勝負といった面が色濃く見える問題と言えるでしょう。

[解答時間の目安と目標得点割合]
大問3も約25分程度を目安に解答しましょう。7割程度をこの大問でも獲得したいところです。

 

各大問の学習・対策方法

大問1
センター試験や共通テストの対策と大きな違いはありません。大問1はしっかりと点数を取りたい部分なので、計算ミスや条件の勘違いなどのケアレスミスによりドミノ倒し式に点数を失うのはかなり痛手になります。最初の空欄ほど慎重に答えを出していくことを心がけましょう。またセンター・共通と比べて、必要な手順や思考を数手飛ばして解答させる、いわゆる「思考の飛躍」が少し多めに見られます。これはセンター・共通よりも空欄の数が少ないことに由来し、最終的に出させたい(計算させたい)数値に持っていくまでの誘導が少ないことを意味します。したがって空欄と空欄の間を埋め、そして繋げることのできるような思考の柔軟性やパターンのインプットが必要になってくることでしょう。

大問2・3
マーク式ではそこまで気に留めていなかったであろう幾つかの記述しなければならない事項(初項の具体的な値など)が、記述式であるために採点基準としてしっかり含まれていると考えられます。そのため、マーク式の過去問であらかじめ印刷されている部分を再度見直したり、自分の解いた記述式の過去問を数学の出来る先生などに添削してもらい、解答として不足の部分がないかを確認することが有効です。また数学が得意だと自負する人は融合問題を扱った参考書(1対1対応の演習 数学Bなどに一部掲載されています)をやってみてください。同志社の対策としては若干のオーバーワークな可能性もありますが、数学で全体の点数を引っ張りたい人は、融合問題自体への対策も役に立つと思います。また、計算量と正確性が求められる問題の対策としては、過去問の制限時間を実際よりも多少厳しく設定し、よりハイプレッシャーの環境下に慣れるなどが挙げられます。

 

最後に

同志社に限りませんが、文系数学は他の歴史科目と比較して膨大な暗記事項などがない代わりに実試験でいかに高いパフォーマンスを出せるを求められています。そのためにも、設問に対する多様なアプローチを思いつく鍛錬や定めた方針を実直に突き進む計算力などが必要とされます。問題を解く際のコツや普段の学習時のアドバイスを意識してぜひ合格を掴み取ってください。

 

その他の科目対策