【物理】関西学院大学の入試概要と対策方法・解き方のコツとは?


 

関西の難関私立大学である関西学院大学。関西学院大学を志望し、受験勉強を進めている受験生も多いと思います。この記事では関西学院大学の物理入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。関西学院大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。

関西学院大学の物理について

関関同立の一角、関西学院大学の物理試験について記述していきます。今回は、2020年度の全学部統一入試における物理の試験概要を見ていきましょう。

 

【試験概要】

  • 試験時間: 75分
  • 配点: 150点(各大問50 × 3)
  • 小問題数: 約20問
  • 出題形式: 記述
  • 問題構成: 大問3題 力学と電磁気はほぼ固定熱と波動が年度次第融合問題もアリ

【各分野での出題傾向】

  • 力学
    • 運動の法則が最も頻出で、単振動、抵抗のある運動が次いでよく出る
  • 電磁気学
    • 回路の問題はあまり出ず、電場・磁場、コンデンサが頻出である

【目標得点率】

関西学院大学の物理は、年度や入試日程によって差がありますが、過去問演習をする際には7割以上獲得できるようにしておきたいです。難問は出題されず、テンプレのような問題が多いので、物理への全体的な理解度とケアレスミスが素直に点数に反映される。教科書や問題集を1,2冊ずつ、確実に理解するようにすれば決して難しくなく、安定して高得点を狙いたいところ。特に力学分野は、信頼できる講師との対話によって直感的な見方も身につけておくとよいでしょう。

【解答時間の目安と目標得点割合】

大問3つで75分なので25分ずつにと考えるのもありですが、電磁気や熱、波の計算や小問の多さを考慮して、以下ぐらいで考えるといいのではないかと思います。

  • 力学15分長めにみて20分
  • 電磁気30分
  • 熱30分文字
    • 方程式の掛け算割り算が多い
  • 波動30分
    • 理解に時間がかかる

過去問演習するときは電磁気熱波動は25分で頑張ってみましょう。目標得点割合は約8割。合格するためには最低でも6~7割以上は獲得することができるようにしましょう。

 

各大問の詳細とその解き方

大問1
あまりにもおなじみの”斜面を滑り落ちる物体”。問題設定にもややこしい部分はまったくない。何が起きるのかは問題集をやってきたなら想像できると思います。

この問題に限らず、物理は、特に力学は、「イメージ」が全てです。何が起きるのかをイメージしましょう。イメージがつかめたら、誘導に従ってエネルギーと運動量の保存の計算をひたすら頑張りましょう。「難しい」のではなく、「面倒」「ミスしやすい」のであると正しく認識して、落ち込むことなく計算を頑張りましょう。弾性衝突の式を立てるのが(プラスマイナスがややこしくて)苦手だという人もいると思います。頑張って慣れましょう。式さえ立てられたらあとは計算するだけなので、立式を理解すれば実質ゴールです。慣れれば2020の力学ぐらいなら本当に瞬殺で満点できると思います。

大問2
気体を変化させる問題。これもおなじみで、状態方程式からグラフを追うだけなので、できる人は簡単に満点近くとってしまうが、できない人は5割前後に落ち着くような問題だと思います。状態方程式、第一法則、定積モル比熱、定圧モル比熱、マイヤーの関係式を意味・使い方含めて絶対に抑えておく必要があります。

前半は本当に基本的なことしか問われていません。後半は少し計算がややこしいです。ポアソンの式(断熱変化ではPV^γが一定)が与えられているのでこれと状態方程式を組み合わせるだけですが、慣れていないと指数の抽象的な計算は難しいかもしれません。

大問3
磁場中の導体棒に電流を流す、これまたあまりにもおなじみの問題です。F = IBL を正しく使いましょう。文字が大量に出てきて混乱してしまうかもしれないです。何が問題になる変数なのかを落ち着いて考えて、その他の変数は思考停止で計算に使いましょう。

またもや前半は本当に基本的なことしか問われていません。棒が重力に逆らっていることを、誘導付きで、どうなっているのかを考える。後半は設定も式もややこしくなるので、特に落ち着いて対処しなければなりません。結局は前半に要素が追加されただけなので、全く同じ考え方で進んで、最後には物理的な感覚を問われるような問題が待っています。前半は確実に得点し、後半から少しでももぎ取る形で、6割後半以上取れるようになるといいと思います。

 

学習・対策方法

関西学院大学レベルの物理では特にですが、どの問題集にも載っているような、その分野でのテンプレート問題ができれば十分すぎる合格点が取れますので、基本的な概念と式を確実にマスターすることが攻略になります。難しめの問題に手を出すよりも、1冊の問題集を、「なぜ」そう考えるのか 物理の直感としてこれはどういうことが言えるか を突き詰めて練習するとよいと思います。

▼おすすめ参考書・問題集

  • 物理のエッセンス セミナー 重要問題集

 

最後に

いかがでしたでしょうか?まずは力学を固めて、(高校レベルの)物理は、現象のイメージ(これは問題に取り組んでいると身につきます)を掴んで、本当に少ないいくつかの式を使って戦う科目だと理解してから、熱や電気に進むことをおすすめします。自分の現状を分析して、計画的に学習していくことを意識して合格をつかみ取りましょう

 

その他の科目対策

 

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