【国語】関西学院大学の入試概要と対策方法・解き方のコツとは?


 

関西の難関私立大学である関西学院大学。関西学院大学を志望し、受験勉強を進めている受験生も多いと思います。この記事では関西学院大学の国語入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。関西学院大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。

関西学院大学の国語について

関関同立の一角、関西学院大学の国語試験について記述していきます。今回は、2020年度の全学部統一入試における国語の試験概要を見ていきましょう。

 

【試験概要】

  • 試験時間:全学部 75分
    • 学部個別 国語・地歴・数学から2科目120分
  • 配点:全学部 200点
    • 学部個別
      • 150点→神・文・社会・法・経済・国際・教育
      • 100点→商・総合政策
  • 問題数:約30問
  • 出題形式:全問マーク式
  • 問題形式:大問2題(大問1は評論文がほとんどだが過去には小説の出題もアリ、大問2は古文)
    • 各題約15問

【各大問ごとに出題される問題】

  • 大問1(評論文の場合)
    • 漢字
    • 欠文補充
    • 語句の意味説明
    • 傍線部の内容説明
    • 語句の言い換え
    • 空欄補充(単語)
    • 本文の内容読み取り
    • 本文の内容一致
  • 大問2(古文)
    • 語彙
    • 漢字(読み・書き)
    • 古文常識
    • 現代語訳
    • 指示内容読解
    • 傍線部の内容説明
    • 空欄補充
    • 主語判別
    • 和歌読解

【受験者平均点と目標得点率】

関西学院大学では受験者平均点は公開されていませんが、総得点での合格者最低得点率は約6割〜7割程度となっています。これらは年度や学部によって異なりますが、過去問演習をする際には7割5分程度を獲得できるようにしておきたいところです。

【解答時間の目安と目標得点割合】

文章量・難易度ともに標準ですが、問題数が少なくないため、時間との戦いになることもあるのが関西学院大学の国語の特徴です。現代文は35分、古文は40分を目安に解きたいところ。現代文は読解問題をほとんど正解できるようになれば問題ありません。古文は正答率8割以上を目指してほしいです。

 

各大問の詳細と解き方

大問1

  • 漢字
  • 欠文補充
  • 語句の意味説明
  • 傍線部の内容説明
  • 語句の言い換え
  • 空欄補充(単語)
  • 本文の内容読み取り
  • 本文の内容一致

漢字
ほとんどが標準的な熟語からの出題ですが、最低一つは分からない熟語が出てくることが多いです。標準的な熟語を覚えていれば問題なく解けるため、分からない熟語に固執しないことが必要です。教科書などを確認して一定の語彙力は身につけておきましょう。

欠文補充
段落の最後に補充することが多いため、各段落の概要を問題文を読む際に理解しておくこと、また次の段落への繋がりを意識すると、この問題を解く際に時間はあまりかからないはずです。

語句の意味説明
見たことがない語句は出てきませんが、いざ説明してくださいと言われてしまったら、完全には説明できないような単語が出題されます。似ている選択肢もあるため、選択肢をしっかり比較して違いを見つけてください。普段から問題を解く際に自分が説明できない語句があれば、きちんと確認しておけば出題範囲はカバーできます。

傍線部の意味内容
まずは傍線部とその周辺をよく読み、傍線部の内容を把握しましょう。その後選択肢の内容を吟味し、選択肢が傍線部の意味内容を過不足なく言い換えできているか、確認しましょう。傍線部を節ごとに区切り、それがきちんと言い換えされているか確認するのも有効な手段です。

語句の言い換え
辞書的意味がそのまま選択肢として出てくるわけではないですが、前後の文章をしっかり確認すると選択肢が絞れてくるはずです。

空欄補充(単語)
空欄補充の問題ですが、空欄の直前の単語の言い換えであることが多いです。選択肢も一般的な単語であるので、適切な単語をすぐに判断しましょう。

本文の内容読み取り
本文の言い換えではなく、本文の解釈を検討する問題です。選択肢の内容は難しくありませんが、本文に選択肢の内容がそのまま記載されているわけではないため、一つ一つ慎重に検討しましょう。

本文の内容一致
各選択肢の内容が全く異なっているので、選択肢の内容が含まれている部分を本文から探し出す必要があります。短い時間で探し出すことができれば、この問題を解くのに時間はかからないはずです。

 

大問2

  • 語彙
  • 漢字(読み・書き)
  • 古文常識
  • 現代語訳
  • 指示内容読解
  • 傍線部の内容説明
  • 空欄補充
  • 主語判別
  • 和歌読解

語彙
基礎的な単語が問われることがほとんどです。古文単語をきちんと頭に入れておきましょう。しかし、複数の意味を持つ単語で、前後の文脈を考慮したうえで正答を導き出す場合もあるので単語だけで判断するのはやめましょう。

漢字(読み・書き)
ひらがなで本文に出てきた単語に漢字を充てる問題です。古文単語を覚える際に漢字も同時に覚えておくようにしましょう。前後の文脈から想像することもできますが、最初から覚えておけば短時間で迷うことなく解答することができます。

古文常識
学校の授業で触れる古文常識はしっかりと頭に入れておきましょう。古文の教科書や単語帳の最後にまとめて載せられていることもあるので見ておきましょう。

現代語訳
本文に忠実に訳されているものを選択しましょう。助動詞一つ一つを丁寧に吟味し、前後との関係性も意識することが大切です。単語の意味を問われるいうよりも助動詞を正しく訳せるかどうかが頻繁に問われるようです。

指示内容読解
発言の所在や、指示語の内容を問われることが多いです。傍線部周辺だけではなく文章全体を理解したうえで解答しましょう。文章を最後まで読んでから解答を見返すと解釈が変わっているということはよくあります。

傍線部の内容説明
単語の訳と文章の内容を両方ともきちんと理解しているかが問われる問題です。5W1Hを理解して確実な解答をしましょう。

空欄補充
文章の内容と流れの解釈が正しくできているかが問われます。前後をしっかりと解釈したうえで自然な選択肢を選びましょう。

主語判別
敬語の向きや行為の関係を理解することが正答につながります。特に敬語を絡ませて出題されたときは、登場人物の地位関係を理解したうえで不自然な方向に敬語が使われていないかを意識して解答すると良いでしょう。

和歌読解
和歌特有の掛詞などに注意しながら慎重に解釈しましょう。一つでも見落とすと大きく解釈が変わってしまいます。

 

大問ごとの学習、対策方法

大問1
読解問題は基本的な問題ばかりなので、問題集や過去問を解く際に見落としなく解くことを意識すれば問題なく解けるようになるはずです。ただ慎重になりすぎると時間がなくなってしまうので、素早く解くことも意識して解いてください。語句はあまり見なかったり難しい語句も出てくるため、完璧に解くことを望むのなら、普段出てくる語句の勉強プラスで勉強が必要です。

大問2
古文の問題は基礎的な問題がほとんどで、どれだけミスをしないかが勝負になります。読解も短い箇所を解釈することが多く、テンポよく解答したいです。学習方法としては、古文単語、古典文法、古文常識を徹底することが最も有効だと思います。基礎的な知識を確実に身につけ、演習に移りましょう。演習の内容としては、過去問を解くとともに、数多くの古文に触れることを意識しましょう。古文を読むことに慣れて、入試本番に備えましょう。

 

その他の科目対策

 

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