【英語】関西大学の入試概要と対策方法・解き方のコツとは?


 

関西の難関私立大学である関西大学。関西大学を志望し、受験勉強を進めている受験生も多いと思います。この記事では関西大学の英語入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。関西大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。

関西大学の英語について

関関同立の一角、関西大学の英語試験について記述していきます。今回は、2020年度の全学部統一入試における英語の試験概要を見ていきましょう。

 

【試験概要】

  • 試験時間:90分
  • 出題形式:全問マーク式
  • 配点:全学部200点

【問題構成】

大問内容小問題設問内容配点問題数合計点数
会話文A空所補充4520
読解B段落整序4624
長文問題A空所補充41560
B内容一致4728
長文問題A同意表現41040
B内容一致4728

 

【読解英文の主題】

年度番号主題
2020詐欺からはじまった友情
砂糖が健康に及ぼす害
2019観光の増加による悪影響の解決策
第一言語習得と第二言語習得の相違点
2018自動車から自転車へ切り替えたコペンハーゲン
バイリンガルであることの意義

 

【問題の難易度】※受験生全体の数値

大問配点得点率平均点難易度
4465%28.6点
8847%41.3点
6855%37.4点
全体200536%107.3点

 

【受験者平均点と目標得点率】

関西大学全学部統一入試の平均得点率は、社会学部、外国語学部が突出しておりますが、他の文系学部はおよそ65%前後です。また、理系学部の中でも、人気の学部は70%前後が平均得点率です。ですので、次の章でも示しておりますが、目標得点は最低でも150点(75%)はほしいです。詳細データは以下の通りです。

学部学科2月7日2月8日
方式得点率 方式得点率 
法学部法学政治学科3教科型64.22%3教科型64.22%
同一配点方式64.00%同一配点方式64.00%
文学部総合人文学科3教科型64.44%3教科型65.56%
同一配点方式64.44%同一配点方式65.56%
初等教育学専修3教科型60.67%3教科型62.44%
経済学部経済学科3教科型64.22%2教科型75.14%
同一配点方式64.00%同一配点方式67.56%
商学部商学科3教科型63.56%3教科型63.56%
社会学部社会学科3教科型76.67%3教科型76.00%
政策創造学部政策学科3教科型64.00%3教科型64.67%
同一配点方式63.56%同一配点方式65.11%
国際アジア法政策学科3教科型63.11%3教科型64.00%
同一配点方式63.11%同一配点方式64.89%
外国語学部外国語学科2教科型88.00%2教科型86.00%
人間健康学部人間健康学科3教科型62.89%2教科型64.57%
同一配点方式62.89%
総合情報学部総合情報学科3教科型61.78%3教科型63.33%
2教科型63.25%
社会安全学部安全マネジメント学科2教科型72.29%3教科型60.89%
2教科型72.00%
システム理工学部数学科3教科型65.64%
物理・応用物理学科3教科型68.36%
機械工学科3教科型66.36%
電気電子情報工学科3教科型72.36%
環境都市工学部建築学科3教科型71.27%
都市システム工学科3教科型64.18%
エネルギー・環境工学科3教科型62.18%
化学生命工学部化学・物質工学科3教科型61.09%
生命・生活工学科3教科型62.18%

 

 

関西大学の英語の全体概観

関西大学の英語試験は英文の量が多く、90分という試験時間から、読解力の養成がマストとなっています。目標得点と時間配分は以下の通りです。

大問配点平均得点目標得点時間配分
44点28.6点40点20分
88点39.6点56点40分
68点37.4点52点30分
合計105.8点105.6点148点90分

 

先程も述べたように目標得点は最低でも150点(75%)となっております。この目標を達成するためには、大問ごとに以下のような点数を狙うことが必要となります。

  • Ⅰの会話・文整序問題は満点を狙う
  • Ⅱ、Ⅲの選択肢が三択の問題は最小失点
  • Ⅱの空所補充問題は66%の得点で

関西大学に合格するためには、大問Ⅰの対策が大きな鍵を握っています。長文はコンスタントに高得点が取れるわけではないですが、大問Ⅰはちゃんと訓練すると、満点を取れることができる問題です。まず、大問Ⅰで高得点が狙えるように勉強をしましょう。長文問題(大問Ⅱ、Ⅲ)は、大問Ⅱの空所補充と内容一致で56/88程度(空所補充9問+内容一致5問)程度は取りたいです。また、大問Ⅲは三択問題であり、内容も簡単なので、17問中13問程度は取っておきたいです。

 

各大問の特徴

各大問ごとの特徴や攻略するためのポイントを紹介します。

 

大問Ⅰ-A

実際の状況、会話での英語の運用能力を試すことが目的の大問です。会話の口語表現、決り文句の知識などが問われます。特徴と攻略ポイントは以下のとおりです。

【特徴】

  • 一般的な会話問題より、やや長い
  • 空所は5つで二人の会話
  • 発言数に偏りがある場合が多い
  • 四択問題
  • 明らかな間違いが各問に2つある場合が多い
  • 会話文前のト書きに状況説明がある

【攻略ポイント】

  • 会話定型表現の知識も要求される
  • 空所の前後の発言がヒントとなる場合が多い
  • 省略を補うことが正解の根拠となる場合が多い
  • 状況説明のト書きがヒントとなる場合が多い
  • 因果関係の出題が多い

 

▼おすすめ参考書

  • 英会話問題の徹底演習(桐谷書店)
  • 英会話問題のトレーニング(Z会)

 

大問Ⅰ-B

1つのパラグラフを構成している6つのパーツの「論理展開」の把握と理解力を試す設問です。

【特徴】

  • 他大学ではあまり見かけない問題形式
  • 一つの選択肢の単語数のばらつきが大きい(20〜80単語)
    6つのパーツの最初はAと決められている
  • 完答ではなく、設問1つにつき4点
  • 設問を1つ間違えると、同時にもう一つ間違えることになる
  • 過去7年分の英語の内容は、評論文64%、随想・エッセイ36%純粋な小説、物語文の出題はない
  • 文整序問題の形式は、1997~1999のセンター試験、現在の京都産業大学、京都薬科大学などで出題されているものと同種

【攻略ポイント】

  • 時制に注目
  • 指示語、代名詞に注目
  • 接続詞に注目

 

大問Ⅱ

長文問題の中で「空所補充」が一番配点が高くなっています。しかし、関大の空所補充問題はやや難しい問題も含まれているので、入試では、三択の内容一致問題で得点を稼ぐのが現実的です。

【攻略ポイント】

  • 空所は動詞の語法と意味の出題が多い
  • 文法知識も問われる。内容は「関係代名詞」、「関係副詞」、「従位接続詞」が多い

 

大問Ⅲ(長文読解問題)

文と文の関係に基づいて内容を推測する問題です。パラフレーズ問題は「知識」を要する問題(文法・語法)と「文脈」で解く問題(前後の英文の流れから解く問題)に分けられます。

【特徴】

  • 選択肢がパラグラフ順に並んでいるのが特徴
    • わずかに複数パラグラフにまたがる問題もあり

【攻略ポイント】

  • 設問のリード文を読み、解答として何が求められているか確認する。
  • 設問は各パラグラフに対応していることが多い
  • リード文の名詞や動詞に注目

 

最後に

関西大学は他の大学と一風変わった問題が出題されるのが特徴です。故事成語に「敵を知り、己を知れば、百戦危(殆)うからず」という言葉があるように、各大学の形式や特徴を知った上で対策を立てることが受験勉強の王道です。ゴールまでの道筋を見据えたうえで受験勉強を乗り越え、是非合格を掴みとってください。

 

その他の科目対策

 

▼アクシブアカデミーの教室情報はこちらから