【関西大学の対策】入試科目の配点や受かるための勉強法は?


関西の名門私立大学群である「関関同立」の中の1つである関西大学。関大に行きたいと考える入学希望の方も多いのではないでしょうか。しかし、どのような勉強方法や対策方法をすればいいのかわからないという受験生も多いと思います。そこで本ページでは、関西の入試方式や倍率などのデータをご紹介します。受験期の過ごし方や受かるために必要なことも解説するので、関西学院大学へ入学希望の方は是非参考にしてみてください。

関西大学の入試問題で問われる能力

まずはじめに、関西大学の望む人材や入試特徴などの入試問題に問われる能力を見ていきましょう。

 

関西大学が望む人材

関西大学は、学位授与の方針及び教育課程編成・実施の方針に基づく教育を受けることのできる者として、様々な入試制度を通じて、次に掲げる知識・技能、思考力・判断力・表現力等の能力及び主体的な態度を備えた入学者を広く受け入れているそうです。それに伴い以下の3つの力を持つ人を関西大学は求めています。

  • 高等学校の教育課程を通じて、基礎的な知識・技能を幅広く習得している。
  • 高等学校の正課及び正課外での学習を通じて、柔軟な思考力、旺盛な知的好奇心、社会に貢献しようとする高い目的意識など、「考動力」の基盤を培っている。
  • 特定の学問領域を主体的に学んでいく強い意欲を持っている。

出典:関西大学 アドミッション・ポリシー

 

関西大学入試の特徴

続いて関西大学の入試の特徴について解説します。関西大学には入試方式として、以下の入試方式があります。

1 一般入試
全学日程1学部独自日程・全学日程2の3つの試験方式があります。全学日程1、全学日程2は、各合計3日間行われる試験です。学部独自日程は総合情報学部で2教科(英語・数学)の受験科目で受けられる試験方式です。募集定員の多い、関大の入試です。高校で楽手する基礎・基本レベル中心の難易度設定です。

2 共通テスト利用入試
共通テスト併用型(共通テストの得点と個別学力試験)の入試方式、前期入試・後期入試があります。前期入試・後期入試は共通テストの得点だけで合否が決まります。

参考:関西大学 入試ガイド

 

英語

試験時間90分に対し大問が3題、そのうち1題が文法で2題が長文になっています。文法では会話文の空欄補充が5問整序問題が6問出題されています。長文は比較的長めの文章で、主に本文の内容一致問題と空欄補充問題が出題されています。

大問1は区分上文法問題となっていますが、ある程度の長さの分量があるので読解問題と性質は似ています。文法問題集の会話文分野と同時に小説など話し口調が多い長文での練習も有効でしょう。また、長文は比較的文章量が多いものが2題出題されるので、本文の内容を素早く理解して問題を解いていく必要があります。700~800字程度の分量がある長文問題集や過去問で練習を繰り返しましょう。

国語

試験時間75分に対し大問2題、評論と古文が1題ずつの構成になっています。評論では本文の内容を問う設問が中心で、漢字の書き取り問題も毎年5問ずつ出題されています。古文は文法や単語の知識などを単独で問う設問は見られませんが、本文の内容を理解するためにも基本的な知識は身につけておく必要があります。また、和歌に関連した設問もあるため注意しましょう。

現代文は標準的な出題構成となっているため、マークシート形式の問題集や過去問などを活用して演習を繰り返しましょう。古文に関しては、文法や単語など基本的な知識を固めたのち、長文問題集などで実践形式の問題に慣れると良いでしょう。

日本史

時代を跨いだ範囲からの出題が多いですが、近現代では毎年独立した大問が設けられているので対策が必要です。出題形式としては大問1、2はリード文の空欄補充大問3で史料問題大問4でテーマ史や図表などを用いた問題となっています。毎年史料問題が出題されているほか、地図や図表を用いた出題もあるので、基本的な知識を押さえた上で幅広く学習を行っていく必要があります。

多くの問題が教科書レベルの知識がしっかりと身についていれば解くことができますが、特定の時代だけではなく時代を跨いだ範囲からの出題が多いので、単純な暗記ではなく時代の流れや出来事の背景まで理解しておく必要があります。教科書の注や図表といった部分まで目を通しておきましょう。史料問題については、一見難解ですが問われている内容は基本的なものが多いのであまり身構えすぎないことが重要です。資料集や図説などを活用し、代表的な史料は一通り確認しておくと良いと思います。

世界史

試験時間60分に対し大問が4題、設問が計50題となっています。出題形式はリード文の空欄補充を語群から選択するものがメインで、出題分野としては中国史が頻出であるほか文化史に関連する出題も良く見られます。

教科書レベルの知識がしっかり身についていれば、多くの問題で正解を導き出すことができ、また語群からの消去法で正解することも可能であると思います。そのため、教科書レベルの基本知識を地域・時代の偏りなく確実にマスターしておくことが必要です。また、手薄になりがちな文化史も頻出であるため対策を怠らないようにしましょう。

数学

【文系の学部を受験する受験者向け】
三角関数、微分積分が頻出となっています。空所補充が2題に加えて全記述式の総合問題も1題出題されており、年度によっては図示問題も出題されている一方で、証明問題はあまり出題されていません。小問集合はなく、すべて総合問題です。また、難易度は標準的なレベルであることがほとんどです。

【理系の学部を受験する受験者向け】
空所補充形式で小問集合と総合問題が一題ずつ、全記述式で総合問題が二題出題されます。総合問題では数III、小問集合では数IAIIBを中心に出題されており、特に2018年以降は確率、三角関数、数IIIの微分積分が毎年出題されています。難易度は標準問題から応用問題まで幅広く、大問によってばらつきがあります。

【文系の学部を受験する受験者向け】
標準的な良問が多いため、教科書の例題や標準レベルの入試問題集で演習を積むとよいでしょう。全記述、空所補充ともに問題文や前の小問が誘導になっていることがほとんどなので、その誘導にきちんと乗れるように、過去問演習でなれておくことも重要です。時間的にはそれほど厳しくはないので、焦らずミスなく解くことを普段の演習から心がけておきましょう。

【理系】
標準的な問題からやや応用的な問題まで、難易度が幅広いため、解ける問題から着実に素早く解き応用問題に時間をかけて取り組めるようにしましょう。普段の演習では、教科書の例題や標準レベルの問題集などの典型問題をスピーディに解けるように訓練を積んだうえで、応用問題や発想力を必要とする問題をワンランク上の問題集や過去問で取り組むとよいでしょう。

物理

力学、電磁気から1題ずつ、および波動、熱力学、原子から2分野合わせて構成された1題の合計3題の大問が出題されます。各分野内でも幅広く出題されており、たとえば2018年、2019年は電磁気の中でも交流が出題されるなど、細かな知識まで要求されています。しかし難易度としては基本~標準レベルであることが多いです。時間に対して問題量はやや多く、時間的余裕はあまりないでしょう。

幅広い知識が要求されるので、まずは全分野教科書の内容をきちんと身に着け、例題などで演習を積みましょう。交流や原子分野などのややマイナーな内容も軽視せず、公式や原理をしっかり覚えましょう。時間的な余裕があまりないので、スピーディにミスなく解けるように、日頃から素早く解くということを意識し、また過去問演習も時間を図りながら取り組むのがよいです。

化学

理論を中心に、有機、無機からもバランス良く出題されます。難易度としては標準問題が多いが、年度によってはやや難問が出題されることもあります。計算問題が比較的多く、時間としてはあまり余裕はありません。グラフを使った問題が毎年出されており、各分野において原理の深い理解が必要とされてます。

理論については、頻出分野である化学平衡や酸塩基などを中心に、原理からしっかり理解を深めたうえで、標準レベルの問題集を繰り返し解きましょう。グラフの読み取りなどにも慣れておくとよいです。有機については、脂肪族、芳香族、高分子など幅広い分野から出題されるので、こちらも教科書レベルの知識をまず抜けなく抑えておきましょう。演習では教科書の例題や標準問題集の演習を通じて理解を深め、また基礎が身に付いたら構造決定の訓練も積みましょう。無機は出題量としては少ないですが、毎年必ず出題はされるので、教科書レベルの知識を一つ一つ体系化しながら確実に覚えておきましょう。


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関西大学入試の難易度

入試の内容としては、標準レベルの問題が出題され、難問奇問が多く出されることはありません。合格者最低点はどの学部もだいたい60%から70%の間のため、満点を取りに行く必要はありません。また、入試問題の傾向は近年は一定なので、過去問を何度も解いて傾向をつかんでおくとよいでしょう。実際に関西大学の入試ガイドにも基礎基本を出題していますと書かれていることもあり、基礎基本の徹底が重要になるでしょう

 

関西大学の概要

次に関西大学の概要について紹介します。偏差値や受験資格、科目配点、入試日程などの入試概要について見ていきます。

 

関西大学入の学部偏差値

関西大学の偏差値は学部によって異なり50.0〜70.0となっています。各学部別の偏差値については以下のとおりです。

学部偏差値
法学部57.5~60.0
文学部57.5~60.1
経済学部57.5
商学部57.5
社会学部55.0~60.0
政策創造学部55.0~57.5
外国語学部60.0~70.0
人間研工学部55
総合情報学部55.9~62.5
社会安全学部55.0~57.5
システム理工学部52.5~57.5
環境都市工学部52.5~60.0
化学生命工学部52.5~60.0

 

受験資格

関西大学の出願資格として、一般入学試験および大学入学共通テストを利用する入学試験出願については以下のような出願資格が定められています。

⑴高等学校もしくは中等教育学校を卒業したものおよび2021年3月卒業見込みの者。
⑵通常の過程による12年の学校教育を修了した者及び、2021年3月終了見込みのもの(通常の課程以外の課程によりこれに相当する学校教育を修了した者も含む。)
⑶学校教育法施行規則第150条の規定により高等学校を卒業したものと同等以上の学力があると認められる者、および2021年3月31日までにこれに該当する見込みの者。

さらに詳細な出願資格については、関西大学HPに記載されています。詳しく知りたい方はご確認ください。

出典:関西大学 入試データ

 

科目と配点

関西大学の学部ごと試験科目と配点をまとめました。ここでは一般入学試験の学部個別日程入試に関する情報を解説します。

【法学部】

科目出題範囲選択方法配点合計
【国語】国語総合・現代文B・古典B(漢文を除く)必須150450
【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II必須200
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)地歴・公民・数学から選択100
《公民》政経(100)100
《数学》数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)100

 

【文学部】

科目出題範囲選択方法配点合計
【国語】国語総合・現代文B・古典B(漢文を除く)必須150450
【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II必須200
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)地歴・公民・数学から選択100
《公民》政経(100)100
《数学》数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)100

 

【経済学部】

科目出題範囲選択方法配点合計
【国語】国語総合・現代文B・古典B(漢文を除く)必須150450
【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II必須200
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)地歴・公民・数学から選択100
《公民》政経(100)100
《数学》数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)100

 

【商学部】

科目出題範囲選択方法配点合計
【国語】国語総合・現代文B・古典B(漢文を除く)必須150450
【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II必須200
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)地歴・公民・数学から選択100
《公民》政経(100)100
《数学》数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)100

 

【社会学部】

科目出題範囲選択方法配点合計
【国語】国語総合・現代文B・古典B(漢文を除く)必須150450
【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II必須200
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)地歴・公民・数学から選択100
《公民》政経(100)100
《数学》数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)100

 

【政策創造学部】

科目出題範囲選択方法配点合計
【国語】国語総合・現代文B・古典B(漢文を除く)必須150450
【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II必須200
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)地歴・公民・数学から選択100
《公民》政経(100)100
《数学》数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)100

 

【外国語学部】

科目出題範囲選択方法配点合計
【国語】国語総合・現代文B・古典B(漢文を除く)必須150450
【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II必須200
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)地歴・公民・数学から選択100
《公民》政経(100)100
《数学》数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)100

 

【人間健康学部】

科目出題範囲選択方法配点合計
【国語】国語総合・現代文B・古典B(漢文を除く)必須150450
【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II必須200
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)地歴・公民・数学から選択100
《公民》政経(100)100
《数学》数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)100

 

【総合情報学部】

科目出題範囲選択方法配点合計
【国語】国語総合・現代文B・古典B(漢文を除く)必須150450
【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II必須200
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)地歴・公民・数学から選択100
《公民》政経(100)100
《数学》数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)100

 

【社会安全学部】

科目出題範囲選択方法配点合計
【国語】国語総合・現代文B・古典B(漢文を除く)必須150450
【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II必須200
《地歴》世B・日B・地理Bから選択(100)地歴・公民・数学から選択100
《公民》政経(100)100
《数学》数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)100

 

【システム理工学部】

科目出題範囲選択方法配点合計
【数学】数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)・数III必須200550点
【理科】「物基・物」・「化基・化」から1必須150
【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II必須200

 

【環境都市工学科】

科目出題範囲選択方法配点合計
【数学】数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)・数III必須200550点
【理科】「物基・物」・「化基・化」から1必須150
【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II必須200

 

【化学生命工学部】

科目出題範囲選択方法配点合計
【数学】数I・数A・数II・数B(数列・ベクトル)・数III必須200550点
【理科】「物基・物」・「化基・化」から1必須150
【外国語】コミュ英I・コミュ英II・コミュ英III・英語表現I・英語表現II必須200

 

大学入試共通テスト

関西大学の共通テスト利用入試は、共通テスト併用型(共通テストの得点と個別学力試験)の入試方式、前期入試・後期入試の2つの方式があります。共学部によって選択できる科目や配点は異なっています。詳細を知りたいという方は関西大学HPに記載されている入試要項をご確認ください。

参考:関西大学 入試ガイド

 

関西大学の合格最低点・ボーダーライン

ここでは関西大学の合格最低点をご紹介します。参照したデータは2020年度一般入試のものとなっております。

学部学科最低合格点日程方式
法学部290/4502月4日
文学部総合人文学科286/4502月1日
初等教育学専修273/4502月1日
経済学部経済学科277/4502月1日
商学部商学科286/4502月3日
社会学部社会学科317/4502月1日
政策創造学部政策学科282/4502月1日
国際アジア法政策学科279/4502月1日
外国語学部外国語学科304/4502月3日
人間健康学部人間健康学科277/4502月3日
総合情報学部総合情報学科254/4002月1日
社会安全学部安全マネジメント学科276/4502月4日
システム理工学部数学科331/5502月2日
理科1科目選択方式
物理・応用物理学科338/550
機械工学科325/550
電子電子情報工学科358/550
環境都市工学部建築学科371/550
都市システム工学科326/550
エネルギー・環境工学科315/550
化学生命工学部化学・物質工学科310/550
生命・生物工学科332/550

参考:入試データ2021年

 

関西大学の出願数・合格者数

ここでは関西大学の合格最低点をご紹介します。参照したデータは2020年度一般入試の学部個別入試のものとなっております。

学部志願者合格者実質競争率補欠合格者
法学部755814675.9245
文学部1063019755.3169
経済学部1084719145.6257
商学部828114105.8336
社会学部907714316.2219
政策創造学部49068285.830
外国語学部34324966.842
人間健康学部41904708.746
総合情報学部58516798.439
社会安全学部34584926.884
システム理工学部968619884.7546
環境都市工学部478012513.7102
化学生命工学部492917882.7121

参考:関西大学 入試データ

 

関西大学の入試日程

ここでは関西大学の入試日程について紹介します。

日程学部合格発表
2月1日法学部2月16日
文学部
経済学部
社会学部
商学部
政策創造学部
外国語学部
人間健康学部
総合情報学部
社会安全学部
2月2日法学部
文学部
経済学部
社会学部
商学部
政策創造学部
外国語学部
人間健康学部
総合情報学部
社会安全学部
システム理工学部
環境都市工学部
化学生命工学部
2月3日法学部
文学部
経済学部
社会学部
商学部
政策創造学部
外国語学部
人間健康学部
総合情報学部
社会安全学部
2月4日総合情報学部
2月5日法学部
文学部
経済学部
社会学部
商学部
政策創造学部
外国語学部
人間健康学部
総合情報学部
社会安全学部
システム理工学部
環境都市工学部
化学生命工学部

参考:入試データ

 

関西大学に合格するための対策

 

関西大学に受かるには?

関西大学の合格率を高めるためには、関西大学の対策を可能な限り増やすということが大切です。2021年度入試より、文系は多くの学部で同一学部6回受験できるようになりました。関西学院大学や同志社大学は同じ学部は2~3回しか受けられないでので、関西大学を目指すなら6回受けて合格率をあげたいところです。また、他の関関同立の入試日程と日程がかぶっているということもあり、6回全て関西大学を受ける気持ちで関西大学の対策をやり切ることが合格に近くという理由です。

理系に関しては3回受けられます。通常私立大学は理科を1科目しか選択しなくても良いケースが多いですが、2科目選択しなければ受験できないという日程もあり、国公立を目指し2科目対策している受験生にはチャンスが多くなっています。ただ、関西大学第一志望の受験生に関してはまずは理科は1科目だけ対策していくことをお勧めします。

また、科目配点に関しては文系は英語の配点が高い日程が多いですが、3科目同一配点の日程を選ぶこともできる学部もあり、社会や数学が得意な受験生が合格しやすい日程があります。関関同立は英語が得意な受験生が配点的には優遇されますが、関西大学は社会や数学などが得意な受験生も狙いやすい大学となります。しっかり配点を意識して、科目ごとの特徴を掴んで対策し、受験回数を多くすることが関西大学に合格するために必要になります。

あと、関西大学は多くの文系学部(社会学部以外)で受験した全科目を得点調整されるため、入試ガイドなどに載っている合格最低点は素点から30~50点ぐらい下がった点数となっています。そのため、合格するためには素点で合格最低点+50点ぐらいが必要になってくることを意識して過去問演習などを実施してください。

関西大学の得点調整については関西大学の公式HPに載っています!

 

合格までに必要な勉強時間は?

関西大学に合格するために0から初めて最低限必要な時間は大まかに下記のようになります。

【文系】
英語 570h程度(単語熟語構文150h 文法150h 英文解釈・読解270h)
国語 300h程度(現代文150h 古文150h)
日本史 450h程度 世界史450h程度 文系数学 550h程度

【理系】
英語 570h程度(単語熟語構文150h 文法150h 英文解釈・読解270h)
理系数学 700h程度
物理 500h程度 化学450h程度 生物400h程度

文系理系とも、上記に合わせて過去問対策を実施して関西大学の対策をしっかり行うことが大切。

受験生一人ひとりの現状の学力はもちろん違いますので時間数はおのおの変わってきますが最低限これぐらいを勉強することは関西大学に合格するためには必要となります。英語には四択英文法の問題などは出てきませんので知識としては必要ですが、関西学院大学などと違い四択英文法の対策をそこまで多くしなくてもいいでしょう。ただし、長文読解の量が多いため、しっかり長文を早く正確に読むトレーニングは進めていくことがより大切です。関西大学の問題をしっかり分析して、それに向けて勉強時間を調整していきましょう。

 

受験期の過ごし方

関西大学を目指す受験生は関関同立の中では偏差値が低いと考えているため、ギリギリに対策しても合格できると思っているケースが多いです。しかし、そういう考えてでは合格を手にすることは難しいでしょう。できる限り早いタイミングで受験を意識することが大切です。また、どのタイミングで初めたとしても意識してからは勉強できる時間は全ての時間を受験勉強に当てるという気持ちが必要です。

ちなみに高3生・高卒生の勉強時間は

高3生 月200時間以上 週54時間(平日6時間、土日12時間)※学校での勉強時間を含まない
高卒生 月300時間以上 週84時間(1日12時間)

となります。これだけの時間を勉強するということは非常に大変と感じるかもしれませんが、それだけ勉強できる受験生が合格するというのは紛れもない事実ですので、学習時間を意識することも非常に大切となります。

また、とりあえず時間を勉強すればいいという訳でもなく、効率的に学習することも必要となります。同じ時間でも効率良い勉強ができているかどうかでも大きく結果は変わってきます。また、配点によって勉強時間を変えるということも重要です。関西大学では文系では英語、理系では数学が重要になってきますのでそこを意識して科目ごとの時間配分を考えることが大切です。最初から関西大学を目指す場合は関西大学の対策を意識することが大切になりますので、受験勉強を始めた時にゴールから逆算した計画表を作り、それを確実に進めていくことを意識していきましょう。計画を確実に進めるために、受験をサポートしてくれるパーソナルトレーナーのような存在がいることが強いアドバンテージになっていきます。

 

独学で受かる?

10年前だと独学で勉強するのは非常に難しい時代でしたが、今は独学でも関西大学に合格することはできると思います。それは参考書だけでなく、映像授業も安価で提供されるようになったため、参考書だけで理解がしにくい単元も映像授業を活用して理解していくことが可能になったからです。また、関西大学は基礎〜標準の問題が多いため、独学でも対応しやすい大学と言えます。

独学で大学受験をすると下記のようなメリットがありますが、その反面デメリットもあります。それらを一部あげると

<メリット>
・塾、予備校の費用がかからない
・自分のペースで勉強を進めることができる

<デメリット>
・どうしてもわからない問題を質問することができない
・予備校の自習室のような環境がない
・参考書や映像授業の効率的な勉強法がない
・カリキュラムやスケジュールを自分で作らないといけない
・理解度チェックをするためのテストや個別授業がない
・受験校の決定などのための情報が少なくなる
・1人で学習を進めると不安になることが多い
・記述問題の添削をしてもらえない
など

独学でうまく進めていける受験生はいるのですが、このような様々な要因のため独学で受験勉強を乗り越えられる受験生の方が少ないです。映像授業が安価になった昔よりは独学での大学受験はしやすくなりましたがやはり難しいと言わざるを得ません。独学での大学受験を目指す受験生はある程度の覚悟を持つように意識してください。

 

予備校で対策するメリット

関西大学に合格するためには予備校で対策することは非常に大きなメリットがあるでしょう。その中でも一人ひとりに合わせた個別予備校がその生徒の成果を最大化してくれます。上述の通り、わかりやすい映像授業が安価で見ることができるようになったため、集団予備校や映像予備校でわざわざ高いお金を払ってわかりやすい授業を受ける必要はありません。それ以上、カリキュラムやスケジュールを自分に合わせて設定してくれたり、理解度チェックのためのテストや個別授業を実施することが今の受験生には必須となります。個別予備校ならそれらのサービスをしっかり対応してもらえるため、志望校合格のためにあなたのための対策を行ってもらえます。
記述問題もあるためその添削などは独学ではできないため、予備校に通って対策することは非常に重要です。

また、大学受験は中学受験や高校受験とは違い、1人で自学自習する時間が非常に長いです。そのためあなたのことをわかってくれるパーソナルトレーナーがいることで受験や勉強方法の不安がなくなるため学習効果を高められます。大学受験には科目の指導以外にも教材の選定、カリキュラムの策定、理解度チェック、自習室などの学習環境、受験校の選定など受験生には難しいことが多々ありますので、科目指導だけの予備校ではなく、それ以外のサポートが充実している予備校を選ぶことで関西大学の合格が近づいてくるでしょう。

 

▼アクシブアカデミーについて

 

関西大学の科目対策

アクシブアカデミーでは関西大学の各科目の対策方法ページを用意しています。これから関西大学の過去問を解き始める方や、思うように過去問の点数が上がらないという方は是非参考にしてみてください。各ページは以下リンクから確認することができます。

他大学の対策

関西大学以外の他大学の対策ページは以下リンクから確認することができます。

関西大学に合格できる「あなただけのカリキュラム」

アクシブアカデミーではあなたの得意/苦手科目に合わせて、志望校に合格するための個別カリキュラム作成を行っております。生徒それぞれに合わせた個別対策で、合格するまでの最短ルートを構築します。

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