首都圏の難関私立大学である明治大学。明治大学を志望し、受験勉強を進めている受験生も多いと思います。この記事では明治大学の文系学部の数学入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。明治大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。
明治大学の数学について
いわゆるMARCHの一角、明治大学の文系数学試験について記述していきます。今回は、全学部統一入試における文系数学の試験概要を見ていきましょう。
【試験概要】
- 試験時間:60分
- 数学の配点/全科目の合計点
- 法学部:100/300点
- 商学部:100/450点
- 政治経済学部:100/350点
- 文学部:100/300点
- 経営学部:100/350点
- 情報コミュニケーション学部:100/350点
- 国際日本学部:100/400点
- 農学部:100/300点
【問題構成】
問題番号 | 形式 | |
Ⅰ | 小問集合(3~5題) | 空所補充マーク式 |
Ⅱ | 大問 | |
Ⅲ | 大問 |
【近年の傾向】
年度 | 番号 | 項目 | 内容 |
2020 | Ⅰ | 小問5題 |
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Ⅱ | 微・積分法 |
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Ⅲ | 図形の性質、ベクトル |
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2019 | Ⅰ | 小問4題 |
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Ⅱ | 三角関数 |
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Ⅲ | 微・積分法 |
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2018 | Ⅰ | 小問3題 |
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Ⅱ | 微・積分法 |
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Ⅲ | ベクトル |
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【得点率】
各学部、2019年度の合格最低得点率は以下のようになっています。平均的には8割程度で合格水準に達する学部が多いですが、中には9割近い得点率が必要となるような学部もあり、全体としてかなり高い得点率が要求されることがわかります。
学部 | 学科 | 合格最低得点率(2019年度)[%] |
法 | 法律 | 76 |
商 | 商 | 79.3 |
政治経済 | 政治 | 76.9 |
経済 | 75.4 | |
地域行政 | 74.0 | |
文 | 文 | 72.3~78.0 |
史学地理 | 74.0~77.3 | |
心理社会 | 76.7~77.3 | |
農 | 農 | 80.3 |
農芸化学 | 82.3 | |
生命科学 | 83.0 | |
食料環境政策 | 83.7 | |
経営 | 経営 | 85.1 |
会計 | ||
公共経営 | ||
情報コミュニケーション | 情報コミュニケーション | 79.4 |
国際日本 | 国際日本 | 87.8 |
▼関連リンク
各大問の詳細とその解き方
【大問1】
- [詳細] 小問集合の形で、毎年3~5題が様々な分野から出題されます。空所補充のマークシート形式で、難易度は基本~標準レベルが中心となっています。小問集合であるとはいえ、各分野の基礎的な内容がそのまま出題されるわけではないので、しっかり問題の状況を考え、解くようにしましょう。
- [解答時間の目安] 15~20分
- [目標得点割合] 90%
【大問2】
- [詳細] 3題前後の小問が誘導としてつく総合問題の形で構成されています。こちらも答えのみを空所補充で答えるマークシート方式で、難易度も標準レベルが中心となっています。教科書の章末問題などと同程度かそれよりやや難しいくらいの良問が多く、覚えた公式をそのまま当てはめるだけでは解けない問題がほとんどです。
- [解答時間の目安] 15~20分/題
- [目標得点割合] 85%
大問ごとの学習・対策方法
【頻出分野の解き方とコツ】
頻出分野としては、毎年出題されている微・積分法があげられます。それ以外はあまり偏りがないため、まんべんなく対策をしておく必要があります。
- [微・積分法]
典型的な問題の解法は、問題を見た際にすぐ浮かんでくるようになるまで繰り返し演習を積み、身に着けておきましょう。傍用問題集や教科書の例題、章末問題等を利用しても構いませんが、もう少し難易度の高いものとして標準レベルの入試問題集を使ってもいいでしょう。微・積分法は他の分野と比較して、発想力が要求されにくい分野のため、基本問題をどれだけ定着させているかが難関大においても非常に重要になります。基礎をおろそかにしていたずらに難しい問題に取り組むのではなく、あくまで一番大切なのは基礎力だということを意識しながら演習に取り組みましょう。
【おすすめ問題集】
- [標準問題精講IA・IIB]
問題数が多いため、受験期に入る前、普段の授業の復習と並行して取り組むと良いでしょう。解説が非常に詳しく書かれているため、問題を解いて丸付けを行う際には解説を隅々まで読み、関連する知識をまとめて覚えるようにすると効果的です。ただし最終的に明治大学に合格するためにはもう少しレベルの高い問題集にも取り組んだ方が良いので、この問題集だけで終わらないように気を着けましょう。あるいはこの後に直接過去問演習に移っても構わないと思いますが、過去問を解きっぱなしにせず、何度も繰り返し解くことは忘れないようにしましょう。
最後に
明治大学の数学は入試としては標準レベルではあるものの、合格のためにはかなり高い得点率が必要になります。60分と試験時間も長くないため、限られた時間の中でどのように問題に取り組んでいくかの戦術を立てておくことも非常に重要です。過去問演習などを通じて事前準備を十二分に行ってから、試験に臨むようにしましょう。
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