【物理】明治大学の入試概要と対策方法・解き方のコツとは?

 

首都圏の難関私立大学である明治大学。明治大学を志望し、受験勉強を進めている受験生も多いと思います。この記事では明治大学の物理入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。明治大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。

明治大学の物理について

いわゆるMARCHの一角、明治大学の物理試験について記述していきます。今回は、全学部統一入試における物理の試験概要を見ていきましょう。

 

【試験概要】

  • 試験時間 60分
  • 問題数  20問前後
  • 出題形式 マーク選択式
  • 問題構成 大問3題→力学1題、電磁気1題、残り分野から1題(波動が多いが原子も出題歴有り)

【各大問で出題された問題】

大問1 力学
万有引力とケプラーの法則からの出題です。最初の方の小問は基本的な問題です。誘導を受けつつ後半ではやや難しい問いとなります。

大問2 電磁気
電磁誘導による問題です。回路内にコンデンサーや複数の抵抗も組み込まれているので、誘導起電力だけでなくキルヒホッフの法則やコンデンサーへの理解も求められます。

大問3 原子
今年は原子からの出題でした。電子線を用いたブラッグ反射からの出題です。演習が不足しがちな範囲ではありますが、物質波の式は与えられているため、確実に解答したい問題です。

【各大問・小問の配点】

  • 大問1 約35点
    • 求値、数式導出、選択問題 各4~5点
  • 大問2 約35点
    • 求値、数式導出、選択問題 各4~5点
  • 大問3 約30点
    • 求値、数式導出、選択問題 各4~5点

※入試年度や設問数などによって配点に差があります。

【受験者平均点と目標得点率】

全学部統一入試では出願する学部によっても異なるが、合格者最低点は8割前後の学部が多いです。非常に高得点が要求されます。過去問演習をする際には9割を目標とするといいと思います。一部学科では合格最低点が9割を超えている学部があるので、それらの学部を受験予定の方は満点を目標に演習したいところです。

 

各大問の詳細とその解き方

各大問の問題内容や解き方、時間配分や合格するために必要な目標得点割合を解説します。

 

大問1 力学

万有引力に関した、円軌道・楕円軌道・無限遠への脱出を問う問題です。前半は円軌道に関する問題であり、基本問題です。次にケプラーの第2法則と第3法則を用いて楕円軌道との周期と速さの比を求める問題ですが、問題文でケプラーの第二法則と第三法則について説明されているので、誘導に従っていけば解答できます。最後に無限遠への脱出ですが、これも典型的な問題ですので必ず解答したい問題です。

解き方のコツ
誘導がしっかりとしているので、とにかく誘導通りに計算していくことが重要です。

割合時間配分 15分
目標得点割合 9割

 

大問2 電磁気

磁場中を動く導体棒に生じる誘導起電力によって流れる電流に関する問題です。前半では導体棒を一つ動かして、誘導起電力の大きさ、流れる電流の大きさ、磁場から受ける力の大きさと向きを求める問題です。図の回路は複雑に見えますが、しっかり整理して考えてみるここまでは典型的な問題ですので必ず解答したいところです。次に同大棒を二つ同時に動かして、生じる誘導起電力と流れる電流に関して問われています。二つの誘導起電力が発生しますので、キルヒホッフの法則から連立方程式を立て、丁寧に解く必要があります。最後はスイッチを切り替えて導体棒を一つ動かし、コンデンサーに充電される電気量と抵抗で発生するジュール熱も求める問題です。こちらは典型的な問題であり、導体棒の運動エネルギーやコンデンサーに蓄えられた静電エネルギーは問題で与えられているので確実に解答したい問題です。

解き方のコツ
最初に与えられた回路は複雑ですので、各小問で問われている部分だけを抽出してシンプルな回路に書き直して考えた方がミスが少なくなります。導体棒を二つ動かす問題では、どのように電流が流れるかを予測して電流Iを設定してしまうと、その予測が誤っていた時に符号のミスが多くなります。全ての電流を同じ向きに設定し、思い込みをなくして解くことでミスを減らすことができます。

時間配分 20分
目標得点割合 8割

 

大問3 原子

ブラッグ反射に関する問題です。物質波の式が問題文で与えられているので、その分解答しやすくなっています。前半は電子銃によって加速された電子の速さと電子波の波長を求める問題で、典型的な問題です。次に加速させる電子銃の電位差Vを求める問題ですが、この問題は数値計算となるため計算ミスには要注意です。電子線の経路差から強めあいの条件を求める問題です。典型的な問題ですので必ず得点したいところです。

解き方のコツ
今回は物質波が問題文で与えられているので、それを用いて波動の範囲と同じように考えることで強めあいの条件を求めることができます。

時間配分 20分
目標得点割合 9割

 

大問ごとの学習・対策方法

【大問1】

年度によって出題される単元は異なりますが、どれも典型的な問題が多いです。また、多少複雑な問題には丁寧な誘導が付く傾向にあります。日頃の学習としてはまんべんなく典型問題を演習しておく必要があります。単元をまたぐような複雑な問題を解くよりも、各単元の典型問題をミスなく確実に解き切る力が要求されます

【大問2】
問題設定が分かりづらいこともありますが、基本的には典型問題が出題されます。教科書レベルでの典型問題は確実に解答できるようにすることは勿論重要ですが、入試問題特有の分かりにくい問題設定にも慣れておく必要があります。

【大問3】
例年力学、電磁気以外の範囲から出題されます。出題は波動が多いですが、今年のように原子が出題されることもあるので、全ての範囲を対策しておく必要があります。出題される問題は典型問題が多いです。誘導もしっかりしていますので、全範囲の典型問題を漏れなく学習しておく必要があります。

 

▼おすすめの参考書

  • 物理のエッセンス
  • 良問の風

 

最後に

どの学部においても合格にはかなりの高得点を要求されます。大問は三つありますので、時間切れで最後の大問で大きく点数を落としてしまうことがないようにする必要があります。一つの大問に20分以上はかけずに、わからない設問があっても次の大問へと進めることが必要になります。また、選択肢の中には次元的に解答となりえないものも多く含まれています。わからない問題ではそうした点からも解答を絞ってマークすることが重要です

 

その他の科目対策