【文系数学】立命館大学の入試概要と対策方法・解き方のコツとは?


関西の難関私立大学である立命館大学。立命館大学を志望し、受験勉強を進めている受験生も多いと思います。この記事では立命館大学の文系数学入試について、入試概要や対策方法などの合格するために必要な情報をまとめています。立命館大学の合格を目指している方は是非参考にしてみてください。

立命館大学の文系数学について

関関同立の一角、立命館大学の文系数学試験について記述していきます。今回は、2020年度の全学部統一入試における文系数学の試験概要を見ていきましょう。

 

【試験概要】

  • 試験時間:80分問題構成
  • Ⅰ:小問集合(空所補充記述式)
    • Ⅱ:総合問題(空所補充記述式)
    • Ⅲ:総合問題(全記述式)

【得点率】

各学部、2020年度の合格最低得点率は以下のようになっています。平均的には7割程度で合格水準に達する学部が多くなっています。

学部学科合格最低得点率(2019年度)[%]
法学部70.6
産業社会学部現代社会67.5
メディア社会67.5
スポーツ社会66.6
国際関係学部72.0
文学部人間研究学71.3
日本文学研究学70.0
日本史学研究学72.5
東アジア研究学70.0
国際文化学71.4
地域研究学70.6
国際コミュニケーション学72.9
言語コミュニケーション学75.0
映像学部71.3
経営学部国際経営学科72.8
経営学科71.3
政策科学部68.4
総合心理学部72.8
経済学部国際専攻69.7
経済専攻68.4
スポーツ健康科学部68.1
食マネジメント学部67.5

 

2020年度各大問の詳細

大問1:小問集合3題
異なる分野の3問によって構成されている大問です。小問集合といいつつ、各小問でマークする回答欄は4~7個程度あり、小問よりはややボリュームが多い問題が3問集まったような形です。出題分野としてはそれぞれ、(1)円と直線の位置関係、(2)区画の色分け、(3)二つの放物線に接する直線、となっています。どれも非常に基本的な内容が問われていますが、特に(2)などは慎重な数え上げを要するので、ミスのないよう丁寧に解答していきましょう。

  • [解答時間の目安] 20分
  • [目標得点割合] 80%

大問2:数列
預金や収益の現在価値について、数列を用いて考える設問です。見慣れない問題設定と問題文の長さに怯んでしまいそうになりますが、しっかり問題文を読めば丁寧な誘導となっていますし、実際行うのは数列の応用なので、解答自体はそう難しくはありません。読み違いのないよう丁寧に問題を読み込み、言葉の定義などもしっかり理解しながら解いていきましょう。

  • [解答時間の目安] 30分
  • [目標得点割合] 70%

大問3:三角関数
三角関数を用いて、分数式の最大値を求める問題です。小問が非常に丁寧な誘導となっているので、解答の方針を立てることはそう難しくはありません。用いる公式も基本的なものなので、手早く解いていきましょう。

  • [解答時間の目安] 20分
  • [目標得点割合] 75%

 

大問ごとの学習・対策方法

全学部日程では、例年出題分野が異なっており、特定の分野に偏って毎年出題されるような傾向は見られません。そのため幅広い対策が必要となります。なお、立命館大学の数学は、年によっては企業の利潤の考察や収益の現在価値など、現実的な事柄を数学的知識を用いて考察するような応用問題が出題されます。問われている内容は基本~標準レベルでも、問題文が長かったり、新しい言葉が問題文中で定義されたりなど、あまり数学の問題集では見られない形式なので、過去問を通じてしっかり慣れるとともに、読解力を向上させておくことが重要です。

▼おすすめ問題集

  • 教科書傍用問題集
  • チャート式(青)
    • 基本問題の網羅問題集として使用しましょう。ただし問題数が多いので、中から出題頻度別に分けられている星の数などである程度数を絞り、より出題頻度の高いものから選別して演習を積んでいくことをお勧めします。

 

最後に

立命館大学の文系数学は、問われている内容は基本~標準的な内容でも、現実的な事象に絡めることでより応用的な問題として出題されることが特徴です。過去問演習を重点的に行い、問題文の読み取り能力をしっかり向上させて、合格点を獲得できるように頑張ってください。

 

その他の科目対策

 

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