- 参考書名
- 化学入門問題精講(3訂版)
- 出版社
- 旺文社
- 発売日
- 2020/2/20
- ページ数
- 240
- 科目
- 化学・化学基礎
- タイプ
- 理解本・問題集
- レベル
- 基礎ランク
- 目安時間
- 42時間36分
こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「化学入門問題精講(3訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説! 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「化学入門問題精講(3訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!
目次
化学入門問題精講(3訂版)の基本情報
参考書レベル・難易度
基礎ランク
化学入門問題精講は、入試基礎~標準レベルの、共通テストで必ず解けるようになりたい、基礎的なレベルの問題を丁寧に解説しています。化学基礎の解説も本書の前半部分に簡潔に記載されています。化学が全く分からない人や、1から化学を勉強しなおしたいという人にうってつけの問題集です。
本書の難易度は非常に低いです。この参考書一冊では、共通テストの中でも難しい問題や、少し難易度の高い私立大学入試、国立大学入試などに対応するのは難しいでしょう。そのため、『化学入門問題精講』を充分に理解することができたら、次は他の参考書に、同じ系列でいえば『化学基礎問題精講』や『化学標準問題精講』等にステップアップしましょう。
習得までに必要な目安時間
42時間36分
同じ系列の『化学基礎問題精講』や『化学標準問題精講』の目安時間は60時間越えですが、難易度の差から考えると化学の基礎知識を身に着けるためにかかる時間としては標準的なレベルでしょう。
本書は化学の基礎的な解説が多いので、用語や化学式、反応式など、正確に暗記しなくてはならない知識が多いです。知識を定着させるのには、何度もそれをインプットすることが大事です。本書を何度も繰り返して使うことを想定した目安時間となっています。
化学入門問題精講(3訂版)の概要
全13章で構成されており、最初の4章のみ化学基礎を解説しています。
各章ではまず問題が出題され、そのすぐ下に解説があり答えがあります。問題は一部実際の大学入試から出題されているものもあり非常に実践的となっています。解説はただ文章で説明するだけではなく、表や絵などを使ってわかりやすく説明がなされています。また重要な用語や知識は「Point」とわかりやすくふきだしになっており、あとで見直しやすくなっています。覚えづらい知識には語呂合わせが書いてあるので、そちらも便利でしょう。答えは解説とは別に下のほうで答えのみが記載されているので、問題を読んで何も突っかかりを覚えずに解答することができたらすぐに確認できるようになっています。
化学入門問題精講(3訂版)はこんな生徒におすすめ
- 一から化学を学びなおしたい人
- 化学が全く分からない人
- 化学の用語や知識を忘れてしまった人
化学における基礎知識が全くない人におすすめです。化学が全然わからないけど勉強しなきゃ、という人がとりあえず始める参考書としては優秀です。基本的な問題が多く、難易度は高くないですが暗記しなくてはいけない知識を確認するのに非常に便利です。また、化学基礎も最初のほうに簡潔ですが取り扱っています。化学基礎でつまずいてしまった人も助けてくれるような参考書となっています。
問題の難易度は低いといいましたが知識問題が多いので、暗記が苦手な生徒は難しく感じてしまうかもしれません。本書にあるのはどれも必要な知識ですので、難しいと感じる生徒にこそおすすめしたいです。
化学入門問題精講(3訂版)の特徴
問題ごとにテーマが記載
本書は全13章で構成されており、その章の中でいくつか問題が出題されています。出題されている問題にはその問題のテーマが記載されており、すぐになんの知識が必要かわかるようになっています。これは最初の目次でも確認することができ、復習するときにどの問題を解けばいいか非常にわかりやすくなっています。
暗記問題が多い
本書は基礎知識を定着させることを重視しており、その知識を問うような暗記問題が多いです。全て必要な知識ですので、苦手な人はつらいかもしれませんが頑張りましょう。
ステップアップがしやすい
『化学入門問題精講』は『精講』シリーズの一つであり、同じ系列に『化学基礎問題精講』や『化学標準問題精講』などがあります。『精講』シリーズの中では一番難易度の低い参考書ですので、この参考書が気に入ったら同じような形式の、よりレベルの高い参考書へ取り掛かれます。
化学入門問題精講(3訂版)の使い方と注意点
まずは、問題に取り掛かりましょう。右上に取り組んだ日付を記入できるので記入してください。本書の問題は基本的に知識問題が多く、わからないときはいくら考えてもわからないと思います。わからなかった場合下に書いてある解説を読み、答えを一度頭の中にインプットしましょう。逆に答えがすぐに分かった場合、流し見程度でいいので解説を読みましょう。特に「Point」と書かれている部分は重要な知識なので、たとえ問題が解けても目は必ず通しましょう。「Point」以外にも解説の中には赤くハイライトされた単語があります。これらは化学で頻繁に使われるような化学用語なので、もしわからない単語があれば必ず調べましょう。
『化学入門問題精講』は何度も繰り返し使うことでその真価を発揮します。できることならしばらく時間を空けてから二周目に入ってほしいです。右上に二回目に取り組んだ日付を書くことができるようになっています。
本書は主に知識の暗記と検索に役立ちます。目次を見ればわかると思いますが、各問題においてそれぞれに何がテーマであるか記載してあります。例えば同素体が何かわからなくなった場合、目次から問題の中に同素体と記載されている問題にすぐ取り掛かれます。テスト直前や他の問題を解いているときに基礎知識に疑問を持った時に便利です。
注意点として、この参考書は難解な思考を必要とするような難易度の高い化学問題を取り扱っていません。難関私立大学や国立大学の入試問題レベルはもちろん、共通テストの中でも難易度の高い問題は難しく感じてしまうかもしれません。そういった場合別のより難易度の高い参考書を使いましょう。もしこの参考書の解説や形式が気に入ったのであれば、同じ系統でより高い難易度を取り扱った『化学基礎問題精講』や『化学標準問題精講』にスムーズにステップアップすることができます。
化学入門問題精講(3訂版)の分析者コメント
知識や用語に対する問題が非常に多い参考書です。とはいえ、どれもメジャーな暗記問題ですので解ける人は解けますし解けない人は解けるようになるべきです。問題の検索もしやすく、実際の大学入試から出題された問題を取り扱っているので実践的ないい参考書だと思います。(東京工業大学生命理工学部)
簡単な問題が集まっているので、できるだけ早く取り組んでほしい問題集ではありますが、時間を要する参考書ではないので、苦手分野である化学を最初からやり直したいという際にも良い問題集でしょう。ただ、そのような場合には段階ごとの問題集や参考書を減らす必要も出てくるので、集中して一冊一冊に取り組むことが大事でしょう。(東京大学理科一類)
化学の
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