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物理入門問題精講(新装改訂版)の使い方・レベル・勉強法など特徴を徹底解説!

参考書名
物理入門問題精講(新装改訂版)
出版社
旺文社
発売日
2020/2/4
ページ数
240
科目
物理基礎・物理
タイプ
メイン問題集
レベル
基礎ランク
目安時間

こんにちは、アクシブアカデミーです。プロ講師と、東大・早慶をはじめとする難関大生によるアクシブアカデミーの分析チーム「Axiv Lab」による参考書分析です。今回は「物理入門問題精講(新装改訂版) 」を解説しています。大学受験用の参考書は、たくさんあって現状の自分の学力や志望校にどれがあっているのか選ぶのが難しいですよね。そんな方へ向けて「物理入門問題精講(新装改訂版)」を参考書のレベル、特徴、使い方、勉強法、を解説していきます!

物理入門問題精講(新装改訂版)の基本情報

参考書レベル・難易度

基礎ランク

物理の基礎から学べる問題集で、図が大きく、余白が多いレイアウトなので苦手な人でも取り組み始めやすいです。解説がていねいでポイントがわかりやすいので、一人での学習にもおすすめできる問題集になっています。問題を解く際に必要な公式は解説に「公式」としてわかりやすくまとめてあり、公式を使う際の工夫や注意すべきことなどが「注」として書かれています。単に公式を暗記してしまい、どのようなときに公式を使うことができるのか理解できていないと問題演習を初めてすぐに躓いてしまいます。そのような人は「注」などを確認しながらどの公式の理解が不十分だったのか明確にすることが大事でしょう。

この参考書を終えた人は基礎問題精講に移りましょう。ただ、基礎問題精講は一般的な参考書としては解説は十分丁寧ですが、入門問題精講ほどは丁寧ではないので、入門問題精講を完璧にしてから移ることがおすすめです。

習得までに必要な目安時間

問題数が117問ありますが、難易度は高くないのでそこまで時間がかかる参考書ではないです。MARCHや関関同立以上のレベルの大学を目指す生徒は、入門問題精講を早めに終え、基礎問題精講や良問の風に進んでいかなければならないのであまり時間をかけられません。しかし、この参考書で基礎を丁寧に学んでいると、基礎問題精講に進んでも速いスピードで進んでいくことができるので、入門問題精講を一周一周丁寧に取り組み、完璧にすることを目指しましょう。

物理入門問題精講(新装改訂版)の概要

基礎的な入試問題を集めた問題集なので、リードlightやリードαなどで基礎の基礎を学んだあとや、理解本や教科書を学んだあとにぴったりの問題集です。丁寧な解説が特徴で、解説には必要な公式が大きく書かれているので、わからなくなった際に教科書などを確認する必要がなく、この問題集のみで学習を進められるようになっています。また、公式と同じように、ポイントも一目でわかるほど大きく書かれており、印象に残るように工夫されています。

物理が苦手な人にもわかりやすく解説されており、実力をつけられるような問題が選ばれているので、他の参考書や問題集で躓いた分野だけこの問題集で学習する、という使い方も良いでしょう。物理の入門問題精講と基礎問題精講は接続が可能なので、この問題集を解いた後は基礎問題精講などに移りましょう。

物理入門問題精講(新装改訂版)はこんな生徒におすすめ

  • 理解本などを一周し、簡単な入試問題形式の問題で演習したい生徒
  • 大東亜帝国・摂神追桃以上のレベルの大学を目指す生徒
  • 共通テスト対策をしたい生徒

 

教科書や理解本などで公式にそのまま代入するような問題を終えたあとに、自分の頭で考えながら基礎的な問題を解いてみたい、という生徒におすすめの問題集です。入試問題の形式なので、このあと標準的な入試問題を集めた問題集に移っても戸惑うことなく進めていけるでしょう。また、典型問題のテーマで、さらに簡単にしたような問題も多く、このあと典型問題を扱うどんな参考書に移っても接続がよいこともおすすめできるポイントの一つです。問題のレベルは共通テストなどに近く、共通テスト対策にも有用な問題集です。

物理入門問題精講(新装改訂版)の特徴

入試問題形式の基礎問題演習

基礎問題を扱う問題集には珍しく、入試問題過去問を集めた問題集です。この形式に慣れておくことで、その後、入試問題を題材にしたレベルが上の問題集に移っても戸惑うことなく進められます。

大きく書かれた公式やポイント

解説にはその問題で使う公式や、問題を解く際のポイントが大きく書かれ、また枠で囲って見やすくまとめられています。大きく書かれた内容は頭に残りやすいので、内容が覚えやすい問題集とも言えます。また、ミスを防ぐポイントなどが「コツ」としてまとめられている問題もあります。

式に書かれた解説

難しい問題を解いていると、解説を読んでも解説内の式が何を示しているのかわからないような問題もあります。この問題集では式の下に黒や赤で色分けしながら、式や項が示していることが書かれており、躓く部分がないように工夫されています。

物理入門問題精講(新装改訂版)の使い方と注意点

まず解説を隠して問題を解きます。解説の最後に解答がまとめられているので、目に入りにくいこともこの問題集が演習を進めやすくなっている理由の一つです。せっかくの入門問題形式の問題なので、公式は知っているが解き方がわからないという場合は、5分程度は考えてみましょう。公式や知識も何もなく、全く手が進まないときはすぐに解説を読んで構いません。

解説を読む際にはただ単に説明に納得するだけではなく、どうしてその公式が使われているのかなどまで掘り下げて考えられるとよいでしょう。また、正解していた場合も「注」などでより工夫できるポイントなどが書かれていることもあるため、解説は隅々までしっかりと読むようにしましょう。

また、わからなかった問題の解説はただ読むだけでなく、同時に自分で手を動かして確認するとより定着しやすくなるのでおすすめです。

公式やポイントはこの問題集に取り組んでいるうちに頭に入れ切ってしまいましょう。そのために、もし忘れてしまっても導出したり、別の部分から思い出せるよう、公式だけを丸暗記しようとするのではなく、公式の持つ意味などもまとめて理解し頭に入れるようにしましょう。

この問題集で学ぶ基礎はとても重要なので、何周も繰り返して取り組んでほしいのですが、2周目以降は解くのにかかる時間を短くする意識を持つと良いでしょう。時間を意識することで、特に共通テストにおいて求められる、素早く解くことの練習にもなりますし、計算などを工夫することが必要になるので、ミスを防ぐことにも繋がります。

この問題集を終えたら、典型問題を扱う標準的なレベルの問題集に移りましょう。この問題集の問題や解説の形式が自分に合っていてわかりやすかった、という人は同じシリーズの基礎問題精講に進むのがおすすめです。

物理入門問題精講(新装改訂版)の分析者コメント

式の項の意味まで説明された、解説がとても丁寧な問題集なので苦手な人にもぜひ使ってほしいです。また、余白も多いので考えたことや重要だと思ったことをどんどん書き込んでいくとよいでしょう。書き込んだものを問題集を解くときだけでなく、スキマ時間などに頻繁に読み返すようにすると学習効率が上がり、より少ない回数でこの問題集を完璧にすることができるのでおすすめです。(東京大学理科一類)

 

解説がとても丁寧なので物理が苦手な生徒も躓くことなく問題演習を進められるでしょう。良質な問題が並んでいるので演習を行うことでかなり実力が付きます。問題演習の際に解けない問題に出くわしたら解けない原因をあぶりだし自分で解決しましょう。その後再び問題を解いてみましょう。できるだけすぐに答えを見ないことが理想です。(東京工業大学工学院)

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