こんにちは!
アクシブアカデミー 東陽町校の及川です!
今回は、志望理由書の書き方についてお伝えします。
ただ書き方と言っても、言い回しや文章の作り方ではなく、志望理由書を書く前のことについてです。
志望理由書がうまく書けないほとんどの原因は、文章の上手い下手ではなく、書く前にやっておくべきことをやっていないからです。
どうやって書いたらいいかわからない・・・
書き始めたけど思うように進まない・・・
文章にまとまりや一貫性がない・・・
中身のうすい文章になってしまう・・・
などなど、志望理由書についてお悩みの方は必見です!!
目次
そもそも志望理由書とは
まず初めに大大大前提を確認しておきましょう。
そもそも志望理由書とは何でしょうか?
志望理由書とは、その大学を志望する理由を書くものです。
当たり前ですね。
ふざけているわけではありません。
この当たり前をきちんと確認してほしいんです!!
みんな「こんなものは当たり前だろう」と思うのですが、意外とここを忘れていることが多いです。
ここを忘れて、志望理由書がただただ将来の夢を書いたもの、今までの出来事を綴ったものになっている人が一定数います。
志望理由書は将来の夢や出来事を書くものではなく、あくまで、その大学を志望する理由を書くものです。
(大学を志望する理由を書く過程で、将来の夢を書くことはあります)
志望理由書を書く前にやるべきこと
それでは本題に入ります。
志望理由書はいきなり書き始めてはダメです!
志望理由書を書き始める前にやるべきことが2つあります。
この2つをやっているかどうかで志望理由書の出来は大きく変わります。
すなわち、合否が分かれると言っても過言ではありません。
その2つとは
①自己分析
②大学研究(大学調べ)
です!
要は自分と相手のことをよく知りましょうということですね。
一つずつ見ていきましょう!
①自己分析
まずは自分のことをよく知ることから始めましょう。
大学受験の推薦(高校受験も同じです)は結局は自分と大学のマッチングです。
自分の良さやその大学に入学するべき理由を伝えるのに、伝える本人(自分)が自分のことをよく知らなかったら、せっかくの良さもうまく伝えられないですよね。
自分は何が好きで何が嫌いなのか、何が得意で何が不得意なのか、自分にとって大切なものは何か、何をやっている時に幸せを感じるのか、その大学をいいと思ったきっかけ・・・
などなど、自分のことについて深く掘り下げていきます。
自己分析の手順
箇条書きでどんどん書く
いきなり掘り下げていくのは難しいので、まずは好きなものや嫌いなものなど、箇条書きで書いていきましょう。
この時に大切なのは、制限を設けないで自由に書くことです!
「こんなものはどうせ志望理由書には書けないだろう」といって躊躇せずに、どんなに小さなことでもいいのでどんどん書いていきましょう。
志望理由書に書けるかどうかはこの時点ではまだわかりません。
「ハードル走が嫌い」という志望理由書には書けなさそうなものが、最終的には「どうやったらうまくいくか考える習慣がある」というところに行き着いたこともあります。
思ってもいないところから、自分では気づかなかった良さが見つかる可能性もあるので、気にせずどんどん書いていきましょう!
「なんで」を3回繰り返す
次に、上で書いた箇条書きのもの一つ一つに対して「なんでそう思うのか?」「なんでそうなったのか?」と掘り下げていきます。
一つに対して3回は「なんで?」と繰り返しましょう。
そうすることで、表面的なものではなく自分の奥にあるものや自分軸を見つけことができます。
ここをしっかりとやると、箇条書きの時は全然違ってみえたものの中にいくつか共通するものが出てきます。
例えば、「自分はどうやら人との競争が好きなようだな」「人から頼りにされることに人一倍喜びを感じるんだな」など、なんとなく自分のタイプがわかってくればOKです。
これがわかるまで4回でも5回でも「なんで?」を繰り返しましょう!
また、「なんで?」と繰り返してもうまくいかない時は、「具体的に言うと?」と繰り返してみましょう。
例えば、「食べ物が好き」と書いたら、「具体的に好きな食べ物は?」「肉料理が好き」「なんで?」「食べ応えがあるから」・・・
というように「なんで?」以外も掘り下げるには有効です。
その他にも「どうやって?」や「言い換えると?」なども使ってみるといいかもしれません。
抽象化する
次のステップは抽象化です。
上記で掘り下げたものたちの共通する部分を抜き出して一般化します。
難しいですね。。。
この抽象化という作業ははなかなか難しく、自分一人で行うのは大変だと思うので、学校や塾の先生、保護者の方に手伝ってもらいましょう。
この抽象化をすることで、自分という人間を一言で伝えることができ、さらに具体例や関連することなど、引き出しもたくさんある状態になります。
大学研究(大学調べ)
次は相手のことを知る番です。
その大学について徹底的に調べます。
アドミッションポリシーはもちろんのこと、学部情報や建学の精神、活動内容や学長からのメッセージなど、HPやパンフレットを穴が開くほど読んでください。
ここも量が足りない人が多いです。
一度目を通すだけではなく、何度も何度も確認していきましょう。
そして、多くの受験生が行っていないことが、志望校以外の大学の情報を集めることです。
大学研究は、志望校だけでは足りません。
似た学部や制度のある他の大学も同じように調べましょう!
なぜなら、その大学でないといけない理由を書くためです。
なぜなら、その大学でないといけない理由を書くためです。
大切なので2回言いました!!
ここは本当に大切かつ受験生が準備不足なところです!
志望校の情報だけでは、他と比べることができないので、その大学ならではの特徴や自分との繋がりなど、その大学でないといけない理由が書けません。
その大学でないといけない理由が無いと、「うちの大学じゃなくてもいいじゃん」と教授に思われてしまいます。
あなたなら、「どこの大学でもいいです」という人と「この大学じゃないとダメなんです!!」という人、どちらを合格にしたいですか?
もちろん後者ですよね。
なので、志望校以外の大学も調べて、制度や設備に違いはないか?教育方針はどうだ?就職実績は?実験の多さは?取得できる資格は?
などなど、志望校と比較して、その大学でないといけない理由を明らかにしましょう!
最後はすり合わせ
ここまできたら、自分のことも相手のこともきちんと理解している状態です。
そうしたら、最後に今まで分析してきたことをすり合わせていきます。
自分の良いところと大学が求めることで重なっているところ、共通する部分を見つけていきます。
そして、それが志望理由書の軸になります。
ここまで来たら志望理由書はできたも同然です!
あとは言い回しやちょっとした肉づけなど、細かい修正で出来上がりです。
そのことについてはまた機会があれば書いていきます!
最後に
いかがでしたでしょうか?
志望理由書を一人で完成させるのは非常に難しいです。
先生や保護者に手伝ってもらって完成させましょう!
大人は生徒や子供に頼られると嬉しいものです。
いい志望理由書ができるように頑張ってください!!
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