こんにちは!
アクシブアカデミー 東陽町校の及川です!
今回はスマホゲーム依存症についてお話していこうと思います。
スマホゲーム依存症part13の続きとなりますので、まだ読んでいない人はそちらを先にお読みください。
樋口進さんの著書 ”スマホゲーム依存症” を参考にお話します。
目次
捉えどころのない「灰色」の依存者たち
スマホゲーム依存を相談できる医療機関が見つからず、治療への一歩を踏み出せない場合も多いでしょう。
しかし、スマホゲームへの依存は、アルコールやギャンブルなどの他の依存と比べても、非常に短期間で進行していくという特徴があります。
そのため、スマホゲーム依存に関しては、「様子を見る」という選択肢はありません。
このことは、肝に銘じておきましょう。
ここで、スマホゲーム依存者の特徴的な一つの傾向についてお話しておきましょう。
依存の初期の段階では、周囲が「急にどうしたんだろう?」と思うほどスマホゲームに没頭し、人によってはプレー時間が1日10時間を優に超えるほど、朝から晩までゲーム三昧の日々を送ります。
そのような状態が一定の期間続いた後、やがて以前ほどのスマホゲームをプレーしなくなっていきます。
それに呼応するように、今度はスマホゲーム以外の物事への意欲も見られなくなります。
覇気の感じられない表情でぼーっと過ごすことが多くなりますが、なんとか仕事には通えています。
そのように、「白」ともつかず「黒」ともつかず、そこそこ活動する、捉え所のない「灰色」の依存者がいるのです。
心身ともに健康な人と比較すると、彼らはもちろん、全く「元気」ではありません。
ただ、完全に引きこもっているわけでもなく、朝から晩までスマホゲームをしているわけでもなく、なんとも煮えきらない生活を送っているのです。
そのためご家族も「これは体の具合が悪いのか?心の病なのか?それとも、ただ本人が怠惰なだけなのか?」と、患者さんの状況をどう判断するべきかわからない、といったケースがあります。
このようなタイプの依存者は、増えていて、彼らの「生活の中心」は、やはりスマホゲームです。
中途半端に慢性的な症状を抱えるこのような依存者は、医師が最も病状の把握がしにくく、症状を改善させることが難しいタイプの依存者と言えます。
また、依存者ごとに異なる症状が出るのが、スマホゲーム依存治療の難しいところです。
ただ、早期に発見することができれば、それだけ早期に治療を始めることもでき、早期回復につながっています。
これは全ての依存者に共通しているポイントです。
医師・カウンセラーの「様子を見ましょう」に注意
依存者が医療機関で受診するところまで、こぎつけたとしましょう。
ところが、訪れた医療機関での診断結果によって、スマホゲーム依存への治療が遅れ、症状が悪化してしまうケースがしばしばあります。
ようやく医療機関で受診することができたにもかかわらず、症状が悪化してしまうのはなぜでしょうか。
ここで注意すべきキーワードは、医師による「様子を見ましょう」というアドバイスです。
わが国のネット依存治療のための環境整備は、諸外国と比べて進んでいるとはいえません。
依存者がスマホゲームに夢中になった結果、自宅に引きこもり、会社に行かなくなったような場合には、ご家族はまず心の病を疑います。
心の病の専門家の診断を仰ごうと、心療内科やメンタルクリニック、精神科などを訪ねる場合も多いでしょう。
また、会社にお勤めの方であれば社内カウンセラー、学生であればスクールカウンセラーなどに相談する、ということも考えられます。
これらの医療機関の医師やカウンセラーなどは、心の問題の専門家ではあります。
しかし、その多くはスマホ(オンライン)ゲーム依存や、ネット依存の問題に関する知識を十分に持ち合わせていません。
そのため、心の問題の専門家が、従来の原則に従ってスマホゲーム依存が疑われる依存者に接し、「しばらく様子を見ましょう」「そのうち飽きるでしょう」といったアドバイスを行うと、取り返しのつかない結果を招いてしまうことがあります。
ユーザーを「依存」に引き込みやすく、驚くほど進行が速いスマホゲーム依存では、早期発見・早期治療が、早期回復のための最も大きなカギになります。
「様子を見ましょう」「飽きるでしょう」という助言には、リスクを高める可能性はあっても、リスクを軽減する要素は一切ないのです。
医師から「様子を見ましょう」と聞くと、患者さんやご家族は、いかにも「治療が継続してるんだな」という印象を受けるでしょう。
しかし、スマホゲーム依存において「様子を見る」という対応は、失うものがあまりにも大きすぎるのです。
スマホゲームは飽きません。
スマホゲームにはユーザーを飽きさせず馬学プレーしてもらうための、たくさんの工夫がなされています。
ですから、ことスマホゲーム依存に関しては、「いずれは飽きる」という考えを一切捨ててください。
それからもう一つ。
慎重に対処しなければならない点があります。
それは、合併精神障害の問題です。
合併精神障害とは、一つの精神疾患に関連して、別の精神疾患を同時に患ってしまう状態のことを言います。
諸外国では、例えばアルコール依存が呼水となり、薬物やギャンブルなどに傾倒してしまう合併精神障害が多く見られ、大きな社会問題となっていますが、今のところ日本においては、そのようなタイプの合併精神障害は、あまり報告されていません。
しかしながら、スマホゲーム依存者の中には、注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症スペクロラム障害、うつ病などを患っている方もいらっしゃいます。
そのような患者さんが、心の病の専門家の診察を受けた場合には、おそらく心の病の方を集中的に治療することになるでしょう。
その対応は、専門家として、とても正しいことなのです。
しかし残念ながら、この場合には、素早く進行するスマホゲーム依存に対する治療は手付かずということになってしまいます。
心の病の治療が進めば、スマホゲームへの依存の問題も解消されていくと考えるのは、残念ながら間違いです。
何らかの精神疾患とスマホゲーム依存が合併していると考えられる場合には、一方の精神疾患の治療だけではなく、スマホゲーム依存への医学的な対応が必要であることを、覚えておいてください。
スマホゲーム依存に投薬は有効か?
いかがでしたでしょうか?
今回はスマホゲーム依存の治療についてお伝えしました。
次回 ”スマホゲーム依存症part15” では引き続き「スマホゲーム依存を治療する」についてお話していきます。
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